岡山県で話された「昔話」を紹介します。全国でも同じお話は伝わっていますが、岡山弁で語られたものをなるべくそのまま載せています。そのため、わかりにくいところもあると思います。子どもさんには、わかりやすいことばで話してあげてください。
 英訳のお話が2話有ります。 To English Page 

 

49. さきざきさん
 「さきざき」とは、将来のこと。とぼけたおばあさんと、おこりっぽいけど真面目なおじいさんに何が起こるのでしょうか。

48. 運の良い猟師
 よく知られているお話「かもとりごんべえ(鴨取り権兵衛)」と同種類の昔話です。
誇張話(おおげさに語られる話)で、語るほどに大きくなっていったようです。
外国でもドイツに「ほらふき男爵の冒険」のようなよく似たお話があります。ほらふき話とわかっていても痛快で楽しいお話です。

47. たのきゅう
 日本各地に伝わるお話で,落語の中にもありますので,聞いたことがある人が多いと思います。今回は,特に岡山の方言にこだわらず,よみやすい表現にしました。また,小学生低学年の人にも読めるよう「ひらがな」を多く使いました。

46. はいぼう
 日本版「シンデレラ姫」のようなお話です。

45. ねじくれもち
 お餅や果物などのお供え物を、仏様や神様にお供えする前に食べたら、 「口がねじれてしまう」という言い伝えが広く伝わっているそうです。
 お正月前なので、このお話を選んでみました。

44. 五分次郎
 通観137B、138 柳田国男が「ちいさこ物語」と命名した、「一寸法師」によく似たお話です。14番の「たにしのむこ入り」ともストーリー展開が似ています。
 「昔、炉端でこのお話を聞いている子どもたちは、どんなイメージを持ったかしら」と想いをめぐらせて、つたないアニメーションを作ってみました。

43. 継 ぎ 狼
 通観289「鍛冶屋の婆」のお話です。異類(ここでは狼)が、人間社会に入り込んで生活を しているというタイプです。四国地方では伝説として伝えられていることが多いそうです。

42. 和尚と小僧(道心坊主) 
 通観番号617 笑い話「賢者と愚者」の分類に入る「和尚と小僧」のお話です。41番と同じく、池田たきのさんの語りをお聞きください。

41. 古屋の漏り 
 通観番号583 このお話は、昭和40年頃、岡山県でも有数の伝承者である八束村の池田たきのさん(明治19年生まれ)が語る お話を稲田浩二先生が採話されたものです。お話の中の擬声語・擬態語の語り口調がとてもすばらしいです。是非お聞き下さい。

40. おさん狐
 通観番号556「化けくらべ」のお話で、キツネ同志ではなく、キツネとタヌキの場合もあり、キツネは「おさん狐」、タヌキは「芝右衛門狸」 などの名前で呼ばれることが多いそうです。
 「狐の一化け、狸の八化け」といわれて、たいていは狸の方が、狐より一枚上手です。

39. 大年の火
 通観番号18「大みそかの火」
 大年=大晦日のことです。大晦日やお正月には決まって話されたお話です。
 昔は、大晦日から元旦までは火を絶やしてはいけない習慣がありました。「大晦日の客」というお話と混ざり合っていることもあります。 大晦日に「むしろ」を吊しておくという習慣の起源となっているそうです。

38. 山んばばあと馬子どん
 通観番号352「馬子と山姥」
 やまんばの出てくるお話の中でもよく広まっているものです。
 「こちこち鳥がなきだした。」とか、「ばんばん鳥がなきだした。」など、心にとまる語り口が特徴です。

37. たぬきとかたつむり
 たぬきとかたつむりが競走するお話です。
 干支の起こりなどの動物競争と同じですが、「かたつむり」が主役であるところがポイントですね。

36. 猿地蔵
 日本昔話通観103「猿地蔵」のお話。
 猿たちの歌う歌がかわいい。となりのおじいさんがまねをして、痛い目にあうお話です。

35. 桃の汁 BGM付き
 不思議な話です。通観29の「若返りの水」のお話。「芳井町」で採話されたものです。
 ・松戸市の松井さんがこのお話の絵をGIFアニメーションでかいてくださいました。
  ほのぼのとした絵で松井さんのページにはたくさんのアニメーションとお話があります。
  もっと見たい方は是非ご訪問ください。
 ・BGMは、岡山市の小学校の先生が作ってくださいました。

34. むかでとなめくじの伊勢(いせ)参(まい)り
 足が百本もあるので早足のむかでとのろりのろりとはって歩くなめくじとが伊勢参りをする相談をしました。

33. 半殺しと手打ち
 宿泊した宿の主人と女房がひそひそと「半殺しにしょうか、手打ちにしようか」と話し合っています。びっくり仰天!逃げだそうとしますが・・・・

32. 食わず女房 English(英訳ページ)
 ご飯は食べないという美しいお嫁さんが、実は恐ろしい「くも」の化け物でした。

31. 亀の天のぼり
 芳井町教育委員会発行の「芳井の昔話」からもう1話御紹介します。前のお話の題が「鶴」でしたので、今度は「亀」のお話にしました。

30. 蛇婿入り
 異類婚の代表的なお話です。
 上斎原村の教育委員会から昔話集「人形峠」を購入しました。この本は立石先生が採話されたものを まとめてありますが、1つのお話について、語り手すべてのお話を収録してあります。語る人によって微妙に内容が変わるのを知るのも おもしろいと思います。民話集「人形峠」1800円を手に入れたい方は岡山県苫田郡上斎原村のHPに詳細があります。

29. 桃太郎 
 11番目の「桃の子太郎」に次いで、「桃太郎」話の第2弾です。鬼退治型の古いパターンです。語ってくださったのは、秋岡 栄さんです。

28. 鶴の卵
 芳井町の中村さんのおかげで「芳井町の昔話」の本が手に入りました。その中から1編御紹介します。

27. 山寺の怪
 お化けの話です。荒寺に住み着くお化けを旅の僧が退治するというよくあるタイプのお話ですが、この話は私の好きな話 の1つで、一度聞くと何か気になるお話です。

26. 瓜姫(うりひめ)
 岡山県で,伝承の多いお話順でいうと1番が「鼠の浄土」、2番が「取り付く引っ付く」 で、3番目に多いのがこの「瓜姫」です。

25. 叩かん太鼓の鳴る太鼓
 笑い話&知恵のある話です。

24. まま子と魚
 昔話の中には継子いじめのお話はたくさんあります。シンデレラ物語とそっくりな「はいぼう」というお話も 有名です。また、載せてみたいと思います。

23. 大根はいいものだ
 とんち話、笑い話です

22. 穀の精
 民話の中にはたくさんお化けの話や不思議な話が有ります。昔の人はいろいろな物に魂が有り、粗末にする と罰があたるといって大事にしました。

21. 鶴女房
 誰でも知っている有名なお話です。岡山県の県北で伝えられたものです。

20. 狸と狐の売りあいこ BGM付き
 狐と狸のお話パート2です。今度のお話はどっちに軍配?

19. 狐と狸の寄合田
 狐と狸はどちらが利口でしょうか?狐の方がずるがしこくて、狸はお人好しのようなイメージがありますね。 しかし、昔から狸の方が狐より一枚うわてなのだそうです。

18. うさぎと猿とかわうそ
 お猿さんのお尻はなぜ赤い? 17番とは別の理由のお話です。他にも「古屋のもる」のお話の中でお猿のお尻が赤い訳の入っているものもあります。

17. 猿のおしりが赤いわけ
 お猿さんのお尻はなぜ赤い?

16. おはぎになった蛙
 知恵のある、しおから小僧さんが、和尚さんを負かせます。

15. 貝知らず
 八塔寺に住む人が初めて貝のお味噌汁を食べました・・・・

14. タニシのむこ入り
 動物のところへ人間の娘がお嫁に行くパターンのお話です。

13. 山ん姥の餅つき
 アンケートのページで「学校の自由研究で山ん姥の話を調べています。何か教えて」というおたよりがありました。 メールアドレスがわからないので、このページで紹介します。このお話は「牛方山姥」(やまんばと馬子どん)のように広く日本国中にあるといったお話ではなく、四国地方と岡山県 に伝わるお話だそうです。

12. 空を飛ぶキツネ
 民話にはキツネが多く登場します。たいていは化けて人をだま す狡猾な役どころです。
しかし、中にはこのお話のように義理堅いキツネもいるようです。

11. 桃の子太郎(桃太郎)  English(英訳ページ)
 桃太郎といえば岡山の民話の代表的なものですが、このお話は 岡山の県北に多く伝わっているパターンで、横着者の桃太郎です。 力持ちで大きな木の切り株を引っこ抜いて投げ飛ばしたり、その 力持ちが認められて、鬼退治に行くパターンもあります。

10. 無言の問答
 ある村に雲水がやって来るという。その雲水は無言の問答をしかけてきて、負けると寺を明け渡さなければなりません。まんじゅう屋の主人が和尚さんになりすまして、それに立ち向かうことになりました。笑い話です。

9. くらげ骨なし
 素直で世間知らずの「くらげ」が主人公です。最近では海のおそうじやさんなどと言われて地位が高くなったようですが、海面をふわふわ漂う姿は何か哀愁を感じさせます。

8. もぐらと太陽
 もぐらはなぜ地下でしか生活できないのか、萩の木はなぜ大木にならないのか。このお話で分かります。

7. 鬼面仮
 貧乏な家の娘が奉公に出て、辛いときにはいつも、お母さんによく似たお面に話かけていました。 ある日突然そのお面が鬼の面に変わっていました。親孝行な娘を神様が助けるというお話です。

6. ねずみの浄土
 おばあさんが団子を追いかけて、穴の中へはいってみますと、ねずみが金の臼と杵でおもちをついていました。
繰り返しの言葉におもしろさがあります。

5. 取り付く引っ付く
 山で仕事をしているおじいさんの所へ、おばあさんがお弁当を持って行くのですが、その途中で遭遇した不思議な話

4. てらっこうと雀
 てらっこうとは、きつつきのこと。雀ときつつきの習性についての由来

3. 鼠経
 にせのお坊さんが、ネズミのおかげで、感謝されるという笑い話

2. ほととぎす兄弟
 貧しいほとととぎすの兄弟の弟は、兄においしいものをあげて、自分は粗末なものばかり食べていました。

1. 長い話
 子供たちはもっと話がしてもらいたい時、「長い話をしてえ」とせがみます。その時するお話です。


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