蔵王山パケット通信移動実験
1986年5月

 アマチュア無線で遠距離と交信しようとする時,まず考えるのが高いアンテナを上げることです。手っ取り早くはアンテナも無線機も高い山の上に持って行き,そこから電波を発射することです。1985年にパケット通信用モデム(TNC:ターミナル・ノード・コントローラ)を輸入で手に入れると430MHzで交信相手を探しましたが,山形市内では皆無でした。1986年に入り山形市内でJA7ISU−JA7HRM間でやっとパケットによる交信ができました。(距離約2km)さらに遠距離との交信を目指して,1986年5月には蔵王山の刈田岳駐車場までパソコンと無線機TNC一式を運び,FMでアナウンスしながらパケットの電波を送信しました。しかし,この頃の7エリアのパケット通信運用局は極めて限られていたようです。(東北全体で10局いたかどうか・・・)
結局,この日は交信にいたりませんでした。

蔵王エコーライン刈田岳駐車場での運用
(標高1600m)
実験に使用したのはFT726
FM−8
写真では分かりにくいがFT726の上に
乗っているのがTNC(PKT-1)
電源は車のバッテリーからインバータ
でAC100Vを得て,パソコンを動かした。


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