うれしいな。たのしいな。

 たのしい仲間バイエル音楽教室

(当教室の掲載記事)
 
 

 
 当教室の2002年発表会が、「jet通信」(冊子)に載りました。
 発表会当日、東京から、山野楽器銀座支部アドバイザリースタッフの岩澤先生が、わさわざ下館まで来られ、発表会を見ていただきました。
 岩澤先生、遠いところお出でいただきありがとうございました。また、「jet通信」にとりあげていただきありがとうございました。この場をお借りして、感謝申し上げます。
 

 
●記事の内容
 東京からは少々距離を感じさせる”茨城県”……列車を乗り継いでようやく現地に到着致しますと、何ともむし暑く、強風……but、晴天にめぐまれました。
 下館駅前で一際目を引くのが、”SATY”−その6Fコミュニティプラザで、200数十名のお客様と、午前10時半より90ステージの賑やかな発表会が行われました。先生方の発表会は、エレクトーン、ピアノはもちろんのこと、ナント絵画や日本舞踊のステージもあるのです。
 「トルコ行進曲」の講師演奏に始まり、園児から学生さんによるエレクトーンのソロ演奏やアンサンブル、ピアノ演奏……そして着物姿のお嬢様達の華やかな舞台、障害児さん達のリズミカルな打楽器演奏、ご父兄と一緒にリズムダンス、17名の楽しいアンサンブル……と、盛りだくさんでありました。
 最後はデモンストレーター岩間浩さんのパワフルなサウンドの中、幕締めです。本当に和田先生、鈴木先生の多才ぶりにはびっくり致しました。”これからも益々御活躍下さいますよう……!”




 

 
 先日、銀座山野楽器でjet(全日本エレクトーン指導者協会)の研修会がありましたが、そのときに講話をしてほしいということで、してきました。
 そのときの内容が、「jet通信」(冊子)にとりあげていただきました。
 当日お世話になったアドヴァイザリースタッフの新井先生 ありがとうございました。お世話になりました。
 
●記事の内容
 今回は、12月14日に行われた山野楽器銀座支部の定例研修会をご紹介いたしますが、3つのテーマについて会員さんによる発表がありました。
 始めは、和田啓江先生による『ホームコンサート〜教室での発表会』で、教室の運営法やアイディアを凝らしたレッスン法等、先生の豊富な経験談を交えた楽しいお話でした。
 和田先生は生徒さんが満足いくような発表会とは何かを考え、お客さんも楽しめるショー的な発表会もなさっていましたが、今回は教室を改装された事もあり、この不景気な時代の流れを考えて教室での発表会を行われました。 ホームコンサートでもデモンストレーター山岡恭子さんのクーチョキパーティーや営業の高野さんの演奏等で盛り上がり、生徒さんにとっても費用の負担が少なく普段着で参加できるので、とても好評だったそうです。
 

 



 
◆月刊エレクトーンによる当教室の紹介記事 (ちょっと古いです)
 

 
●写真
  @ 腰で経糸を引いて織る”いざり機”       (左ページ上)
  A 乾燥した真綿を指でひっぱってつむいでいく   (左ページ中)
  B 二人三脚の和田さんご夫妻           (左ページ下)
  C お耳はどこ? 絵の出る画面に子どもも大喜び  (右ページ上)
  D 今日の生徒が勢ぞろい。            (中央)
  E ご主人の姿をみつけるとみんなすぐに集まる   (右ページ下)

●左ページの記事
 紬の里のエレクトーン教室から
 紬の里の近くにある、和田啓江先生の音楽教室の待合室にマイコンが登場して、早1年。
 レッスン前のひと時、子どもたちはTVゲームでも楽しむかのように、マイコンを操作していた..

●右ページの記事
 ”着物は紬にはじまり、紬に終わる”という。まゆをいったん真綿にし、それを手でつむいで織る紬には、木綿風の素朴な味わいがあって、人の心を強く魅きつけるのであろう。鬼怒川のほとりにある結城は、その紬の里として、2000年の歴史を誇っている。
 まゆを煮たあと指先で手いっぱいに押し広げて袋状にする真綿かけから、腰で経糸を引くいざり機による機織りまで、すべての行程は昔ながらの手仕事。一反分ができあがるまでに半年から、ものによっては一年半もかかるという。かたくなに伝統を守り、糸によりをかけずに、糸にさからわないで織るからこそ、あの風合いは生まれるのである。
 この手織りの里の近くでエレクトーン教室を主宰する和田啓江先生が、教室にマイコンを設置して一年になる。伝統の技が生きる土地に、時行の先端をいくマイコンという、この対照的な取り合わせが楽しいではないか。
 そもそものきっかけは、和田さんがコンピュータのソフトウェアを開発する技術者と結婚したことによる。当時ご主人は、大気実験の結果を、絵や表をふんだんに使って表すソフトの開発に取り組んでいた。
 それは、大気には興味のない和田さんが見ても、結構おもしろいものだったのである。幼稚園の先生の経験を持つ和田さんは、以前から子どもたちのために、紙芝居などを手作りしていたのだが、これをマイコンに入れて、待ち時間に子どもたちに使わせてあげたら喜ぶのではないか...。そう思い立ってご主人に相談すると、二つ返事でOKとのこと。かくして、音楽のことはわかるけどコンピュータのことは何も知らない和田さんと、コンピュータのことはわかるけど音楽のことは何も知らないご主人との、二人三脚によるソフトウェアの開発が始まった。そして一ヶ月後、何回かの試行錯誤を繰り返して、基礎理論と教室管理に関するソフトが完成したのである。
 待合室では今日も子どもたちが、マイコンを使っていた。TVゲームで育った世代だけに、操作は手なれたもの。だれかがキーを叩くと「よくできました」というコンピュータ独特の抑揚のない声が飛び出して、大きな笑い声がはじけた。和田さんの所属する山野楽器指導者友の会の先生も、この様子に目を見張るばかり・・・。
 マイコンはいまや、子どもたちの全員の宝物、といった存在だ。
 
●追記
 *今の言い方はパソコンですが、当時はマイコンと呼ばれていました。
 当時使用していたマイコンは、NEC製のPC6001MKU(和音も出せるし、しゃべることもできるすぐれものです。)と、PC8801です。
 プログラムは、BASICとアセンブラーで作りました。
 *当教室は、下館市の西部にありますが 西隣の結城市が結城紬で大変有名なため紬の里のエレクトーン教室からとなっています。
 *月刊エレクトーンは、エレクトーン関係者(生徒さんも)は、だれもが見ている月刊誌です。
 



 
◆月刊エレクトーンによる和田先生の紹介記事
 

 
●左ページの記事
 ”リトミック”をレッスンにとり入れて成功!
 和田啓江先生は山野楽器指導者友の会会員で、茨城県下館市で音楽教室を開き10年というベテラン講師。以前に幼稚園の教師をしていた経験があり、このときにリトミックについても体験しました。そしてこのリトミックをいま教室で生かし、特に幼児のレッスン導入方法として効果を上げています。そこで、現在とみに関心が高まっているリトミックをめぐる特別レポートとして、和田さんにそのレッスンの一端を紹介していただきました。

 ・リトミックとは・・・?
 「リトミック」とは、身体のリズミカルな感覚を訓練し、あらゆる速度の変化や強弱野変化を通し、それらのニュアンスの変化を正しく演行する能力を養う教育方法のことで、スイスの作曲家でもあり音楽教育家でもあったエミール・ジャック・ダルクローズ氏によって始められました。
 リトミックでは音楽と身体的表現が同時に行われます。知的なものだけで展開されるのではなく、常に感覚を通した反応活動を伴って展開されるのです。
 この反応活動が実行できるかどうかは感覚機能の敏感さによって左右されます。したがって、身体的かつ知的能力を備えていても、それらを実行に移す感覚機能が十分訓練されていなければよい結果は期待できません。逆に、感覚機能を十分訓練すれば頭脳(=知的能力)とそれらを実行できる身体はスムーズに連絡とれるようになるというわけです。
 感覚機能の発達は10歳前後で止まり、固まってしまうというデータも残されています。ですからこそ幼児期におけるリトミック活動はたいへん重要な意味があると思うのですが、特に幼児期の子どもを指導する場合、次の点に気を配ることが大切だとされています。
  @幼児の反応をよく観察する。
  A指導の時間が適当であるかどうか常に考慮する。
  B遊びの中での指導及び展開が必要。
  C幼児を「リトミック」の指導以外での交流を密にする。
  D教師自身の訓練(特に即興演奏)が必要。

 ・からだで音符を表現させる
 ところで私の場合、リトミックを毎日のレッスンに入れるという事は困難なので、月に二回の割合で入れるようにしています(定期的に何週目と決めているわけではなく、レッスンにあきたときなど)。
 初めて1,2か月もたつと子どもの方から「先生、やりましょう。」という声がかかってくるようになりました。また、半年もたつとそれまで繰り返し練習してきたものが応用できるようになり、からだで音符表現することができるようになりました。
 その結果、リズム感が良くなったり、表現力、想像力、協調性が高まり、礼儀も正しくなりました。
 それまで内気だった子どもは大きな声でお話もできるようになり、友達も増え、レッスン教室に来ることが楽しくなったのです。
 レッスン面でも、苦手な曲、難しい曲に直面したときには進みが悪くなりますが、リトミック・ダンスや造形リトミックなどを行ってからその曲にはいると壁を乗り越えることができました。またソルフェージュや聴音の苦手な子どももだんだん理解できてくるようです。とにかく、レッスンが楽しく、中身の濃いものに発展しているような気がします。
 現在、私の生徒で最年少は2歳児です。同じ2歳児でも、保育園に行っている子といっていない子とでは、初歩の内容をこなすまでの時間のかかり具合が、後者の方が長くかかります。そこで、そういった子どもに指導する前に、レコードやコマーシャル・ソングや 母親から伝えられた歌など、知っている耳慣れた曲で自由に積み木やお絵かきをして遊んでもらいます。積み木は、幼稚園などで使われているもので、お絵かきをするときは、床いっぱい(8畳の広さ)に紙をしきつめて絵の具やクレヨンで、自由に遊んでもらうのです。楽しみが深まってのってきたら、下手でもほめて上げると、自信がつき、指導のペースに入ってくるようになります。そこで、次は造形リトミックを用いて、子どもの好きな動物や乗り物などを絵描き歌形式で教えます。それを折り紙や簡単な工作に発展させ、作った動物や乗り物の動きを今度は身体で表現させる、という順で、本格的なリトミックにもってゆきます。いま指導をしていて一番面白い年齢がこの2歳児です。
 幼児期は、音楽の基礎を築く時期であるとともに、人間形成において最も大切な時期ですから、われわれ指導者は責任を感じて行動してゆかなければならないと思います。
 ではリトミックをとりいれて子どもを導入する実例を次にあげてみます。

●右ページの記事
  実例 「カエルの親子」の曲を利用して(2〜5歳まで)
   1. 先生が「カエルの親子」を演奏して聴かせる。
   2. カエルについて、子どもとお話ししてみる。
      先生 : みんな、カエル知ってる?
      子ども: 知ってる
         : 見たことある
         : イボイボがたくさんあったよ。
         : ぴょんぴょん跳ぶんだよ。
         : あおいのー。
      先生 : カエルさんは、どんな鳴き方をするか知ってる?
      子ども: 知らない(2〜3歳)
         : ケロケロだよ(4歳)
         : ゲロゲロだよ(4歳)
      先生 : いろんなふうに聞こえるね。みんなも、まねしてみようか?
   3. 声を出してカエルのまねをする(体を動かす子も出てくる)。
      先生 : それじゃ、みんな、曲に合わせてカエルさんになって飛んでみましょう。
    「カエルの親子」の曲を弾いて、部屋中自由に跳び回る。子どもはカエルになりきってしまう。
    譜面の3段目(9小節目〜12小節目)の部分を先生が弾いて上げる。
    そのメロディーに合わせて飛び跳ね鳴いてみる。
   4. 3段目の部分だけを子どもたちと弾いて遊ぶ。
      9小節めを先生かお母さん、10小節めが子どもという具合に交互に。
      そのあとで、ソファソファソ、ソファソファソと歌ってみる。
   5. 画用紙を切ってピョンピョンガエルを作って遊ぶ(作り方はイラスト参照)。
      曲に合わせてカエルを飛び跳ねさせる。また、ソルフェージュもしてみる。
   6. カエルの背中に 音符、休符などをひとつずつ書く。裏側には拍数を書く。
   7. 理解した音符を身体で表現する。4分音符を足で、2分音符を手で表現しながら
       曲に合わせて歩く。



    


こちらのホームページでお聞きの曲(MIDIファイル)はヤマハ(株)から提供されたものです。
Copyrights(C) 1995-1997 YAMAHA CORPORATION ALL Rights Reserved.