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礼文島4時間コースの旅
Updated on 1998.07.27.


07/27(月)
曇り 晴れ
雨
曇りのち晴れ夜になって雨

05:00-そっと起床

 今日は8時間コースは無理だと判断し、4時間コースを歩くので早起きしました。 朝食を取って歯を磨く暇も無くブルーサンダー号 (写真左奥のブルーのシートをかぶったトラック)
 有名になった「愛とロマンの8時間コース」も、桃岩荘YHに泊まらないと参加は不可能なので、 毎日たくさんの若者が何かを求めて参加していました。そう言えば自分も昔、別のYHで何かを見つけたんだよなぁ、と若者に おじさん口調で語りました(何を隠そう、それが今の奥さん)。

07:00-香深フェリーターミナル発

 8時間コースを歩くには、始発のスコトン岬行きのバスに乗る必要があるのですが、 YH組はなんと始発のフェリーターミナルのバス停の前のバス 会社の車庫で乗車することができるのです。
 したがって、フェリーターミナルで乗車してくるお客さんは、始発なのに?と不思議がっております。

07:50-スコトン岬着

 早起きのため何時の間にか眠ってしまったバスの中。でも、礼文島最北端のスコトン岬に到着。
 後ろに見えるのがトド島で、ここには、日本最北端のトイレと、日本最北端の売店があって、 日本最北端の牛乳が飲める。
 しっかりと、日本最北端のトイレを済ませ、日本最北端で歯磨きをして、 4時間コースへと出発した。しかし、よく山の上では缶ジュースも値段があがるということは聞くが、 いくら最北端でも、平地なんだから缶ジュースは高くなくてもいいと思うけど。

08:00-4時間コース出発

 スコトン岬から西上泊までは8時間コースの若人と一緒に歩く。 当然彼ら彼女らは愛とロマンの8時間だから、根性と辛抱の 親子二人連れは、そんな彼ら達とは、つかず離れず、それで いながら時々会話も交えながら浜へと降りて行くのでした。

08:30-鮑古丹の浜

 まずは、緩やかな道で鮑古丹の浜へと下りて行く。途中、民家の軒先をかすめるように 歩いて行くところがある。
 最近は、ちゃんと8時間コースという看板が立っているので、道に迷うことはないだろうが、 まさか、民家の庭を抜けて行くとは、思わないだろう。しばらくいくとトイレがある。

09:00-ゴロタ岬

 しばらく、平坦な浜を歩くと、最初の難関ゴロタ岬のアップダウンだ。 海抜0mの浜から一気に170mほど直登したかと思うと、 強い風に吹かれながらまた一気に海抜0mまで下るという、 人生これほど無駄なことはない、無駄なエネルギーを使ってしまったもんだと反省しかりの岬である。

09:30-穴あき貝の浜

 下りきると、そこは穴アキ貝で有名な浜辺。誰が開けたかしらないが この浜の貝殻には、小さいものから大きなものまで真ん中ほどに 直径5mmほどの穴があいているというからこれ不思議。
その浜を離れて、再び直登を続けたところから見えるのが澄海岬である。 これがまたすばらしくきれいな海。澄んだ海の岬と書いて澄海岬とはまったくその通り。 心に残る北の海の色でした。

10:20-西上泊

 この澄海岬を下ると8時間コースとさようならをする西上泊の浜である。 ここで、ようやく久しぶりにたくさんの人間と会うことができる。
 ここの売店でも売っている日本最北端の牛乳(100円) と、これまた北海道では、どこでも売られている芋餅(100円)をたべて、 8時間のみんなと別れて浜中へと向かうのでした。

11:10-浜中バス停

 しかし、これがまた今度はうって変わっての舗装道路のため、 しばらくすると足が痛くなってくる。これには息子も少し半べそ。 少しペースが遅くなったためか、な、な、なんと。あと100m というところで、浜中バス停を去っていく宗谷バスが見えたのだった。 かといって走る気力もなく。なきそうな息子をさとしながら、 隣町の船泊まで、昼飯を求めてさらに2kmの道のりを歩くことになったのであった。
 ここで、自分も足首を痛めて、後の大雪山に影響を及ぼすことになったのです。

11:50-日本最北端のたいやき

 ほら、もう少しで食堂だ、やれがんばれあと少し、とだましだまし たどり着いた船泊には、日本最北端のたいやきというものがある。 何でもかんでも日本最北端をつければいいってもんじゃないけれど 小豆とクリームの1個100円のたいやきは、外側がちょっと こげているが疲れた体にはこの上ない甘さでした。
 また、この店には日本最北端のプリクラがあって、昆布のデザインだという。 是非、今度行く人は撮ってみてほしいと思う。

14:13-船泊本町バス停

 町に3件しかない食堂のうち一番近いところで昼飯にありつく。 YHでは飲めないから生ビールと味噌ラーメン。息子はザンギ (鳥のからあげ)に白ご飯。
 それでもまだ香深行きのバスまでまだ1時間半もあるではないか、 店のお姉ちゃんにバス停を聞いて歩いていってみると、地元 のおばあちゃんが二人。しっかりと1時間半、話相手をさせて いただいた。結構これでも若いときはあちこち行ったのよと、 千葉にすんでいたとか、京都大阪にいったとか、九州にも長崎 や鹿児島に行った話を聞かされた。話の節々に戦前とか戦争中は とか歴史を感じさせられる話であった。

15:10-香深フェリーターミナル着

 やっと話から開放されて乗ったバスは香深へ向けて出発。 しばらくはカモメの数を数えていたがやがて熟睡。気が付くとフェリーターミナルに 到着していた。
 ここまで、都合6時間も歩き尽くめだった。しかし、フェリーターミナルから、 YHまでは、またまたあと3kmほど峠をこさなくてはならないのでした。

16:30-桃岩荘YH着

 香深からYHまで最後の歩き。頑張った人にはご苦労さんの拍手を送ろう!
 8時間コースを完歩した人は、YHのヘルパーから感動のお迎えがあるが、4時間コースは 「おかえりなさい」のみ

本日の歩行数

万歩計紛失のため測定不能 推定15km
よくがんばりました。


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