1.三井住友銀、「AIだけで電話対応完結」72%に Oliveコールセンターで成果(9.9 日経XTEC)
三井住友銀行(SMBC)がコールセンターで進めている、AI(人工知能)を用いた変革の取り組みで成果が表れている。顧客からの電話に音声で応対する「SMBC AIオペレーター」について、有人対応と同様の応答品質を確保した上で、AIのみで問い合わせ対応が完結した比率が72%に達した。同行は今後、有人対応とAIオペレーターで役割を分担しながら顧客体験の向上を図る考えだ。
2.誤解の連鎖が生んだ「SaaSの死」幻想、AIが代替できるわけがない(9.11 日経XTEC)
そのいわば最新バージョンが「SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の死」だ。AI(人工知能)エージェントが従来のSaaSを置き換えてしまうことを意味する。
半ば事実のように語られている言葉であり、自明のこととして受け入れている人もいるだろう。しかし少し考えると、かなり無理がある主張であることに気づく。
なぜなら企業システムの本質は、データの整合性や権限管理、業務ルールの厳密な実行にあるからだ。自然言語を扱うAIはその利用を支援できても、システムそのものにはなれない。
実際に業務システムの処理に必要なのは、AIではなくコンピューターの従来のプログラム、すなわちロジックである。業務システムをロジックやデータ管理を含むオールインワン型のサービスとして提供するのが、まさにSaaSだ。AIとSaaSは、実際には補完し合う関係にある。少なくとも今のAIがSaaSを全面的に置き換える可能性は低い。
AIエージェントの普及が始まったことも背景として大きいと考えられる。米OpenAI(オープンAI)の「ChatGPT」をはじめとするチャット方式のAIは、賢いとはいえ言葉による回答を返すだけだ。一方AIエージェントは、スキルといういわば「手足」を与えられることで、パソコン上の操作や外部サービスの利用など、様々な作業が実際に可能になった。これにより「AIは何でもできる」という万能イメージが醸成されていった。
プラグインの正体が手順書だったということは、AIエージェントが置き換えるのは、実はSaaSそのものではなく「SaaSを操作する人」だということだ。AIが代替するのは業務システムの操作部分であり、業務データの記録・整合性・権限管理を担うシステム自体をAIが代替することは難しい。
3.「AI PC」はNPU搭載が基本、AI処理に特化しGPUより省電力(9.9 日経XTEC)
「AI PC」とは、文字通りAI(Artificial Intelligence:人工知能)向けの機能を搭載したパソコンを指す言葉です。公式に定義があるわけではありませんが、基本的にはある程度以上の性能を持つNPU(Neural Processing Unit)を搭載したパソコンを指します。
NPUは行列演算などAI処理に特化したプロセッサーで、電力効率が高いことが特徴です。CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)でAIを処理させると、消費電力が大きくなります。特にノートパソコンの場合、バッテリー容量に制限があるのでこの影響は無視できません。
当社(ASUS JAPAN)の場合、11TOPS(Tera Operations per Second)以上のNPUを搭載しているものをAI PCとしています。利用できる大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)は数億パラメーター程度の大きさのものです。
リアルタイムの音声翻訳や音声認識、写真の背景の自動除去や被写体の切り抜きといった、日常業務で使うAIの処理をNPUに実行させることを想定しています。ただし、アプリケーションがNPUに対応していないと、処理効率は高まりません。
AI PCに似た言葉として「Copilot+PC」があります。こちらは米Microsoftが規定しており、40TOPS以上のNPU、16Gバイト以上のメモリー、256Gバイト以上のSSD(Solid State Drive)を搭載していることを条件としています。
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