1.機内Wi-Fiで広がる低軌道衛星 ZIPAIRは全便Starlink、JALは主力機にOneWeb
(5.2 日経XTEC)
航空機内の無線LAN(Wi-Fi)は一応つながるものの必ずしも速いとはいえず、安心して使いづらい――。そうした状況に変化が生まれつつある。日本航空(JAL)グループの格安航空会社(LCC)であるZIPAIR Tokyoは、「Starlink(スターリンク)」の回線を用いる高速の機内Wi-Fiを、2026年4月末までに全便で利用可能にする。動画配信サービスで映画を見ながら機内で過ごすなど、日常生活と同様にWi-Fiを使えるようになりそうだ。
Starlinkは米SpaceX(スペースX)が手掛ける、低軌道衛星による無線通信サービスだ。ZIPAIRはStarlinkのアンテナを機体上部に設置。アジアの航空会社として初めて、2026年2月26日から一部の便でStarlinkによる高速機内Wi-Fiサービスの提供を始めた。乗客は同サービスを無料で利用できる。
2.AIで学び直し、ドラッカー流「3カ月と3カ年勉強法」で自分をアップデート
(4.28 日経XTEC)
AI(人工知能)の登場によって、私たちはかつてないほど容易に「学べる」ようになった。その結果、仕事の補助としてだけではなく、学び直しなどの学習ツールとしてAIの活用を考えている人も多いはずだ。 ただし、思いつきの学習は途中で挫折しやすい。せっかく始めるのなら、「継続」を前提にAIを学習に生かしたい。そこで提案したいのが、経営学者ピーター・ドラッカーの「3カ月と3カ年勉強法」の活用だ。
3カ月と3カ年勉強法とはドラッカーが実践したシンプルな学習方法だ(呼称は筆者が便宜上付けた)。3カ月の短期と3年の中期で回すテーマを掲げて継続的に学習する。まず、毎年テーマを変えて3カ月間集中的に学ぶ。同時に3カ年の中期テーマを掲げ、並行して学習する。たったこれだけだ。
3.ノートパソコンは不要? Androidのデスクトップモードでスマホをパソコン化
(4.27 日経XTEC)
Androidスマートフォンの一部機種は、ディスプレーやテレビ、プロジェクターといった画面に接続すると、Windowsのようなデスクトップ画面を表示する「デスクトップモード」という機能を備える。デスクトップモードを使えば、端末にインストールされたAndroidアプリを大画面で複数同時利用でき、パソコンのような使い方ができるのだ。
例えば、出張先や旅先のホテルでWebページやメールなどを確認する場合。部屋のテレビにスマホを接続してデスクトップモードを活用すれば、Webページを見つつメールを確認できる。また、PowerPointを用いてプレゼンテーションをする状況でも、デスクトップモード上でAndroid版PowerPointを使えば、大画面でプレゼンテーションを再生できる。
デスクトップモードは現在、OSにAndroid 16を搭載する米Google(グーグル)の「Pixel」シリーズの一部で利用できる。最新アップデートが適用された「Pixel 8」以降の一部機種がデスクトップモードに対応する。
デスクトップモードを利用する場合、対応機種のスマホはもちろんのこと、ディスプレーやテレビといった画面を表示する機器と、それらとスマホを接続するケーブル、マウスが最低限必要になる。
デスクトップモードにキーボードは必須ではないが、あると文字入力がより便利になる。キーボードはマウスと同様、Bluetooth対応のキーボードがあると接続が楽だ。キーボードのキー配列は、AndroidかChromebook用が好ましいが、Windowsパソコン用のキー配列でもファンクションキーなどが利用できない程度で実利用にはほぼ問題ない。キーボードを
デスクトップモードが活躍するのはちょっとした作業をこなしたい場面だ。例えば、Webページの閲覧やメールの返信、資料の確認といった軽作業なら、デスクトップモードだけで十分対応できる。また、文書の簡単な修正やプレゼンテーションのスライドの確認も楽にこなせる。WordやExcel、PowerPointといったアプリはAndroid版もあり、デスクトップモードでも利用できる。パソコン版と違いはあまりないため、作業していて不便はないと感じた。OneDriveといったクラウドストレージもスマホにアプリがインストールされていれば利用できるので、外出先でも手元のデータにすぐアクセスできる。
4.ビッグテックが注力する「アンビエントAI」、状況に応じて利用者を支援
(4.27 日経XTEC)
利用者のそばで常時待機し、必要なときに呼び出されると、それまでの状況や経緯を踏まえてサポートしてくれるAI。常時携帯できる製品が登場し、大手IT企業の買収が相次ぐなど注目度が高まっている。
「Ambient」は「環境に溶け込む」という意味を持つ英単語で、アンビエントAIとは、普段は陰で待機しながら、必要なときに呼び出されて利用者を支援するAIを指す。腕時計型やキーホルダー型、ヘッドホン型など身に着けられる端末が利用者の状況を常時把握し、必要に応じてそれまでのやり取りや行動の履歴を踏まえた回答を返すのが特徴だ。
米Beeの「Bee」はマイクを搭載した親指サイズの端末。ホルダーを付け替えることで腕時計型やキーホルダー型になり、常に利用者の会話を聞き取る。プライベートな場面では、ボタン1つで機能をオフにできる。スマホアプリと連携して会話から読み取った情報を整理し、会議の文字起こし、ToDoリストの作成、日々の行動記録などをまとめる。「○○さんに会ったのはいつ?」などと質問をすると、蓄積された記録を基に回答する。
5.DXと老朽システム刷新を阻む壁、日本企業の「見えない事情」がつら過ぎる(4.27 日経XTEC)
シニアのシステムコンサルタントがこんな話をしてくれた。なんでも、その人が若い頃に比べて、客の業務を理解するのが恐ろしく難しくなったそうだ。加齢によって分析力や理解力が衰えたわけではない。私は「今は昔に比べて業務が複雑になっているのだから当たり前でしょ」なんて言ったかと思うが、実はもっと深い理由があったのだ。そして特に日本企業の場合、この問題がDX(デジタルトランスフォーメーション)や基幹システム刷新などを進める上で、大きな障害として立ちはだかっている。
読者は理由を何と考えたであろうか。実は業務のIT化、システム化の進展が、業務を理解する上で大きな妨げになっているとのことだ。昔、この人が若い頃だから30〜40年も前は、業務の大部分がアナログの世界で実施されていたから、よく「見えた」のだ。コンサルタントだけでなくITベンダー(当時はSIerという言葉はない)や客のIT部門の技術者は業務の「現場」を観察し、各業務の担当者から話を聞けば、業務の全体像や細部、業務プロセスなどを比較的容易に理解することができた。
ところが一度システム化してしまうと、その業務は見えづらくなる。なんせ、業務プロセス全体がシステムの中に収まってしまったのだからな。会計など情報だけでやり取りする業務はもちろん、製造や物流、小売りといったモノが動く業務であっても、入庫や出庫などの指示を出すのはシステムだ。当然、誰もがシステムに依存するようになり、システム化の比率は年々高まっていった。そして今、ほとんどの業務がパソコンなどのディスプレーの向こう側、デジタルの世界に行ってしまった。
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