運の良い猟師

 よく知られているお話「かもとりごんべえ(鴨取り権兵衛)」と同じような昔話です。 誇張話(おおげさに語られる話)で、語るほどに大きくなっていったようです。また、それがとてもありそうな出来事なのでおもしろいですね。

 通観1140「運のよい狩人」あらすじ
  狩人が鉄砲を振りながら撃つと、沼に並ぶ鴨にみな当たる。鴨を集めて木の根をにぎって岸を上がろうとすると、兎の足をつかまえている。兎がもがいてたくさんの山芋を掻き出し、帰るとももひきの中からえびがいっぱい出てくる。
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 かし、あるところに猟のじょうずな平さんいう人がおったそうな。
 る日、山へ猟に行って、初め鴨をうったそうな。すると鴨にあたって、つき抜けた弾(たま)がうしろにおった兎にあたったんじゃてえ。 たまの勢いが弱うなっとったもんじゃけえ、兎はすぐに死なずに池のはたへ来て、「があがあがあがあ」もがいて、死にものぐるいでもがいておったら土が掘られて、そこから山芋が出てきたそうな。
 られて流れた土が、池の水をせき止めてそこに魚が閉じこめられてしもうたんじゃ。平さんは、「鴨」と「兎」と「山芋」と「魚」を手に入れて喜んどったら、鉄砲を撃つ台にしておった岩は実は、おおきな「シイタケ」じゃって、これも手に入れて家に帰ったということです。 

(話者 岡山県川上村苗代 池田房治)


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