タイトル | ポイの家 |
内容(参照) | 「高橋留美子傑作集 Pの悲劇」より |
初出掲載誌 | ビッグコミックオリジナル 1992年4号 |
発行元 | 小学館 |
単行本 | 高橋留美子傑作集 Pの悲劇 |
<解説>
ペット問題に続いて、今度はゴミ問題。自宅の玄関先にゴミを捨てられて困る広岡家の話だが、この作品には2つの大きな図式が描かれている。
1つは、自宅の玄関先に「ゴミ」を捨てたのが、夫の上司の妻だったために、なかなか苦情が言えなかったという図式、もう1つはこの「ゴミ」が部長さん(「めぞん一刻」の八神部長によく似ている)にとっては1つ1つ大切な思い出であるという図式だ。
特に後者を考えると、作品中では外国の民芸品として描かれているが、他の思い出の品、例えば思い出の作品というようなものも連想されてくる。そう考えると、過去の大切な思い出の作品をいつまでも大事にしている人と、そういうものは心に刻んでおくだけでいいと言う人の存在が見えてくる。
また、そういう過去の思い出を玄関先(目につくところ)にぶちまけられて迷惑するという図式、迷惑だけど相手が自分にとって大切な存在だから苦情が言えないという図式…。そういう見方をしてしまうと、とことん意味深になってしまう作品だ。
さて、この作品でちょっと注目なのが、広岡家の長女、亜美ちゃんだ。(笑)このキャラにハマったとか言うと、ロリコンの烙印を押されてしまうが、「亜美」というと某・水星キャラや「く●ぃむ●モン」の亜美が有名だし、あだち充氏なら「ラフ」の二ノ宮亜美が出てくる。しかし、るーみっくの亜美ちゃんもなかなか捨て難いということを、ちょっと主張しておきたい。(笑)