タイトル | 虚塵の星 |
内容(参照) | 「高橋留美子同人誌全集 vol.1」より |
初出掲載誌 | ざ・だいありぃあ |
発行元 | 新潟県立新潟中央高校 漫画研究クラブ |
単行本 | 未収録 |
備考 | <ペンネーム>原作:火事原逸機/画:のさかけも |
<解説>
当時のヒット曲「電線音頭」に呼応して生まれたなぞなぞ(電線にとまっていた雀を鉄砲で撃ったが、雀は落ちなかった。なぜか?−−−答:雀に根性があったから。)をベースに、「根性」というキーワードから「巨人の星」につなげてきたという作品だ。
はっきり言って、それ自体は当時流行のなぞなぞなので、ネタは既に割れており、しょーもないベタなギャグと言えるのだが、それに対して登場する人物すべてがマジになっているところがポイントだ。「うる星やつら」などでも、わざとしょーもないベタなギャグを出しておいて、「おのれはくだらんギャグを!」とやらせることで落とすパターンがあったが、その原点と言えるものを垣間見ることができる。
しかし、「巨人の星」ネタで盛り上げておきながら、最終ページの「完」の文字の下に「★今年は阪神優勝じゃーっ」と書いているあたりが、いかにも阪神ファンの高橋留美子先生らしくて笑える。
ちなみに、掲載誌のタイトル「ざ・だいありぃあ」とは、the diarrhea(下痢)のことである。女子校の漫研にしてはすごいタイトルだ。もしかして、高橋先生が考えたのだろうか?(汗)