タイトル 犬夜叉
内容(参照)
「週刊少年サンデー 1997年50号」より
初出掲載誌 週刊少年サンデー 1996年50号〜
発行元 小学館
単行本 犬夜叉<少年サンデーコミックス> 1〜


<解説>

 「らんま1/2」の完結から実に8ヵ月半、途中、「1ポンドの福音」の連載があったとはいうものの、非常に待たされたという感覚が強く、かなり心配する声もあった中でようやく登場した新連載作品だ。

 連載開始直後は、舞台とかごめのタイムスリップの設定が「炎トリッパー」そのものだとか、犬夜叉の封印から復活への設定が、藤田和日郎氏の「うしおととら」の「とら」と似ているなど、その他いろいろな他作家の作品やるーみっくの過去の作品との類似性が指摘され、批判的な意見とともに心配する声も多かった。

 しかし、逆髪の結羅、殺生丸など魅力的な敵キャラが登場するに至って、徐々に盛り上がりを見せはじめ、桔梗の復活とともに作品としての深みも増してきた。中でも、「小さな悪霊」から「魂鎮め」に至るシリーズは、評判が高い。

 道連れとしては七宝に続いて弥勒法師が登場し、好評を博している。この弥勒を加えての最初のシリーズとなった「呪われた手」から「汚れた墨」では、芥川龍之介の小説「地獄変」をベースに作品を展開するなど、連載開始当初から見られた様々な既存作品を取り込んだ新たな御伽草子の構築という路線を推し進めている。

 人気の方も、女子中学生を中心に盛り上がってきており、桔梗と犬夜叉を闘わせ、弥勒法師の祖父の手に風穴をあけた妖怪・奈落の存在、殺生丸の再登場など、期待を抱かせる展開が続いている。


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