タイトル | 不良青年団 |
内容(参照) | 「少年サンデーグラフィック うる星やつら 2」より |
初出掲載誌 | びびっと vol.3 |
発行元 | 日本女子大学漫画研究会 没 |
単行本 | 未収録 |
備考 | 少年サンデーグラフィック うる星やつら 2(小学館)に収録 |
<解説>
プロデビュー後も、漫研の同人誌への執筆は続けていたが、この作品を見ると、同人誌と商業誌との作風の違いがハッキリと表れてきた感がある。特にオチのはずし方の大きさは、同人誌ならではのノリと言える。
途中までは、ちゃんと捜査活動をしていたお嬢様に化けた警察の人は、不良青年団の首領、スパーク炎上児のお面に惚れてしまって、一生、お嬢様に化けたまま過ごしてしまうわ、「お嬢様は将棋がお上手だと聞いたのでお招きしたのだが…」などと、脈絡のない誘拐理由は出てくるわ…。(笑)
参照コマを見ると、本物のお嬢様の母親も警察の人の自信あり気な言葉に対して否定できないような態度を示しているように思える。結局、ただ一人まともな感性を持っている本物のお嬢様が、一番の被害者になってしまう。
るーみっく作品では、正直者やまともな人間ほどバカを見ることが多かったりするのだが、この作品にそのあたりの原点を垣間見ることができる。