タイトル | ふうふ |
内容(参照) | 「高橋留美子傑作短編集 1」より |
初出掲載誌 | ビッグコミックオリジナル 1980年10月15日増刊号 |
発行元 | 小学館 |
単行本 | るーみっくわーるど 3 高橋留美子傑作短編集 1 |
<解説>
喧嘩が大好きで、喧嘩して発散しないとストレスがたまって行ってしまう。こういう、ちょっとアブノーマルな部分が笑いを誘う要素になっていて、その辺を突いてくるところにうまさがある。中でも、喧嘩の被害請求のドサクサに紛れてガス代を請求した上田さんがポイント高い。(笑)
また、参照コマを見てもわかるように、ぴよぴよエプロンの元祖は、響子さんではなく、この「ふうふ」の香苗である。階下の主婦は、なんとなく一の瀬さんの原型を思わせるものがあり、「ダストスパート!!」の背古井さん、「暴食のフォルム」の浪人生などと合わせて「めぞん一刻」へのキャラ作りの過程が垣間見られるように思う。
さて、この「ふうふ」、そして続く「ザ・超女」と、抑圧された社会の中で思いきり暴れてストレスを発散したいという感覚が作品の中に続けざまに見られたのは、単なる偶然なのだろうか?漫画家として売れっ子になってきて、いよいよ忙しくなってきた時期でもあり、ちょっと興味深いポイントと言える。