タイトル | ザ・超女 |
内容(参照) | 「週刊少年サンデー1000(1981年12月25日号)」より |
初出掲載誌 | 週刊少年サンデー 1980年秋の増刊号2(10月号) |
発行元 | 小学館 |
単行本 | るーみっくわーるど 2 高橋留美子傑作短編集 2 |
<解説>
この作品を一言で表すならば、「みんなビンボが悪いんや!」という台詞に尽きる。るーみっく作品の中でもトップクラスの名台詞と言えよう。
パワーがあり過ぎて物を破損してしまい、結果、貧乏になってしまうという皮肉な図式…。マリスにしてもスーにしても、そのパワーを抑制しながら生きて行かなければならないことにストレスを感じている。このあたりが、当時の作者にダブって見えるような気がして興味深い。
また、週刊少年サンデー1000(1981年12月25日号)に再録された際には、扉絵を含む先頭4ページがフルカラー(引用画像参照)となっていた。これは、スミ1色の元原稿の複製にあとから色をつけたものと思われるが、冒頭の海面などは、完全に描き直されていた。
蛇足になるが、マリスのキャラデザインの特徴といえば、青か緑系のビキニと頭の¥マークである。が、後年、雑誌「コミック劇画村塾」(創刊から毎回高橋留美子先生が表紙イラストを描いていた。)が刊行された際、第6号(1983年11月号)の折り込み及び販促用に作られたポストカードに青のビキニで頭に¥マークのついたキャラ(髪型、髪の色などは全然違う)が描かれていた。
「ザ・超女」から3年後の発表ではあるが、ペンのタッチを見る限り、「ダストスパート!!」の頃のような太い線が多用されており、絵自体は古いものである可能性もある。もしかしたら、マリスのプロトタイプなのかもしれない。