タイトル | バイバイロード |
内容(参照) | 「少年サンデーグラフィック うる星やつら 3」より |
初出掲載誌 | びびっと vol.2 |
発行元 | 日本女子大学漫画研究会 没 |
単行本 | 未収録 |
備考 | 少年サンデーグラフィック うる星やつら 3(小学館)に収録 <ペンネーム>けも・こびる |
<解説>
この作品では、絵柄がかなりデビュー以降のものに近づいている。構図やキャラのポーズなどもずっと洗練されたものになり、ギャグもインパクトの強いものが増えてきて、1年間のレベルアップのすごさに驚かされる。
ただし、このあとの「背中の戦争」では、再び「そして半分いなくなった」と同系の絵柄に戻っており、この時期、SF作品とキャグコメディ作品とで、意識的に絵柄を描き分けていたという見方もできる。
この作品では、主人公の少年がやたらとセールスマンに追いかけられることになるのだが、そのセールスマンの中には、のちの作品に登場するキャラの原型も見られる。加えて特筆すべきは、スパーク炎上児の登場であろう。頭に紙のお面をつけるだけで「完璧な変装(変身)」を実現してしまう変装の達人(笑)で、同人時代を代表するキャラだ。
このセールスマンだらけの作品とタイトルの関連の謎は、最後にタイトルが漢字で表記されることによって明かされ、なるほどとうならされる。(笑)