平成24年度農水省“緑と水の環境技術革命プロジェクト”報告 |
実施:2012年度 HP公開:2016.8.24 |
平成23年度に引き続き平成24年度において、1kwフリーピストンスターリングエンジンを用いた小規模分散型バイオマスコージェネシステムの系統連係技術の開発とシステムの農業分野への応用について検討しましたので、その概要を報告します。なお、農水省への提出レポートについてはここをクリックしてください。
はじめに
スターリングエンジンは外部から加熱する外燃機関であり、内燃機関と違い、一般に燃料を選ばないといわれる。しかし木質バイオマス、例えば木質ペレットを燃料に用いた場合、投入した燃料は瞬時には熱に変換されず、数秒〜数10秒後熱に変換されるために熱出力を一定に制御することが非常に難しい。われわれは23年度の森と水の環境技術革新プロジェクトにより、この課題をクリアーした小型分散、独立型コージェネシステムを完成させた。この独立型コージェネシステムは商用電源がない場所や災害時に商用電源が停止した時に効果を発揮するものであるが、一般に幅広く利用するためには発電電力の利用に制約があることが障害となる。この電力利用の制約を回避する手法が系統連係である。系統連係することでこの制約がなくなり、電力の使い勝手が大幅に改善されると同時に、余剰電力は売電することが出来る。
今回計画したシステムは独立型をベースとし、系統連係に必要なパワコンディショナ(以下パワコンと云う)を新たに開発するのではなく、ソーラー発電系統連係システムとの一体化を志向するものである。全体システムは燃焼炉、貯湯槽、蓄電装置、ペレットフィーダー、ソーラー発電系統連係システム、発電電力制御ユニットから構成される。以下は下記をクリックしてください。
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