NIKON D810   撮影:2015.6.24

デジタルカメラの進歩はすばらしい。下の写真は有効画素数が3635万画素のD810102φの赤道儀に接続し直焦点で撮影した上弦の月である。シーイングは良くなかったがD80の画像に比べると大幅に精細度が向上している。

NIKON D80      撮影:2007.6.20

月面を直焦点撮影するためには一眼レフが必要だ。求めていた機能に近い機種D80がでたので思い切って購入した。

高橋製FS-102に取り付けて撮影したのが下の写真だ。マニュアルでシャッタースピードを1/801/200まで順次切り替えて撮影した。

1/1001/160の範囲であれば問題なく撮影できそうだ。

使用望遠鏡:高橋製FS-102 口径102mmφ 焦点距離800mm f=8 直焦点

カメラ:D80  ISO400 マニュアルモード シャッタースピード1/125

ピント合わせがやはり難しい。撮影終了後付属のLCDモニターで拡大してピントの状態を確認できるが、手間がかかる。改善の余地がありそう。しかし、従来のフィルム式に比べれば格段に便利になった。

USBPCと接続し、撮影画像を直接PCに取り込む機能があるので、次回はこれを使ってみる予定だ。

 

NIKON 950 撮影:2000.4.26

NIKONデジタルカメラ950を入手した。早速望遠鏡につないで月面の撮影をしてみた。高橋製FS-102にレデューサを取り付け、18mmアイピース面に直接NIKON950のレンズを押し付ける、いわゆるコリメート法で行った。

まず望遠鏡にアイピースを付け、目視でピントを合わせる。次にデジタルカメラのレンズ面をアイピースに近づけ、LCD画面に月面を出す。ピントは画面を見ながら望遠鏡でおおまかに合わせる。ここで事前にカメラのフォーカスモードをマクロモードにセットしておく。そしてシャッターを押す。この撮影で最も注意すべき点は光軸の合わせである。光軸が合っていないと周辺にボケが起こる。

オートフォーカスモードの利点はLCD画面で手動でフォーカスを合わせるより遥かに早く、精密に合わせてくれることにある。

先にカシオ製QV-10Aで同様な撮影を行ったが、やはり200万画素の威力はすばらしいものがある。

 

 

 

 

 

上記の組み合わせによる画面全体の写真

 

 

 

 

 

上の写真の部分拡大写真

考察

これまでビデオカメラ画像のパソコンでの接続合成(これまでの最大接続合成は64枚)を試みてきたが、このデジカメ画面1枚でこれに近い映像が得られた。予測はしていたものの、大きな驚きであった。

今回はカメラを手で支えた撮影であったが、接続リングがあれば更によい画像が得られると考えている。精密ねじ切り加工が出来ないのでまだ実現していないが、このリングの概略設計を下図に示す。

 

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