平成4年検第24132号 24133号


          追  起  訴  状


  左 記 被 告 事 件 に つ き 公 訴 を 提 起 す る。


   平成  四年一〇月一六日


    東 京 地 方 検 察 庁
      検 察 官 検 事    高  橋  晧  太  郎


  東 京 地 方 裁 判 所   殿


本 籍 東京都世田谷区松原三丁目八一〇番地
住 居 同都同区代田三丁目一五番一五号梅丘一一二号室
職 業 無 職
        (別件勾留中)   三   宅   喜  一  郎
                  昭和一四年 七月一五日生
本 籍 千葉県鴨川市広場一〇〇〇番地二
 住 居 静岡県浜松市子安町三一五番地の一ヴィレッタ光陽一〇二号室
 職 業 会社員
        (別件勾留中)   鎌  田   次  朗
                   昭和二五年 八月 七日生


         公  訴  事  実
 被告人三宅喜一郎は、住宅建築請負等を目的とする株式会社平和
ホームズの代表取締役であったもの、被告人鎌田次朗は、同会社の
取締役であったものであるが、被告人両名は、共謀の上、株式会社
平和ホームズの資金繰りに窮したことから、同会社と住宅建築請負
仮契約を締結し、同請負代金の一部一、〇九〇万円を同会社の仲介
で日本信販株式会社から借り入れていた麻生英夫から、右借入金の
借換手続に籍口して金員を騙取しようと企て、情を知らない右株式
会社平和ホームズ船橋営業所営業部長清水宏悦をして、平成二年九
月二二日ころ、千葉県船橋市本町二丁目三番一号所在の株式会社平
和ホームズ船橋営業所から千葉市花見川区幕張町*丁目***番地
○○○○○社宅*−***右麻生英夫方に電話をかけさせ、右麻生
英夫に対し、真実は、同人から交付を受けた金員は右株式会社平和
ホームズの債務の支払いに充てる意図であるのに、その情を秘し、
直ちに、これを同人の右日本信販株式会社からの借入金の返済に充
てるように装い、「平和ホームズの日本信販からの融資枠がいっば
いになったので、日本信販から受けている融資を東芝総合ファイナ
ンスに借り換えて下さい。日本信販へは、当社の方から返済します
からお願いします。」などと言わせた上、被告人鎌田が、同月二六
日ころ、東京都新宿区高田馬場二丁目一四番八号竹内ビル五階株式
会社平和ホームズ事務室から同都墨田区太平*丁目*番*号株式会
社○○○に電話をかけ、右麻生英夫に対し、「東芝総合ファイナン
スから借り替える一、〇九〇万円は日本信販にそのまますぐに返済
します。日本信販へは、日本信販と提携している当社の口座から返
済することになっていますので、東芝総合ファイナンスからの融資
金は当社の口座に振り込んで下さい。」などと嘘を言い、同人をそ
の旨誤信させ、よって、同月二八日、同人の依頼を受けた同人の妻
麻生直美をして、東芝総合ファイナンス株式会社から借り入れた現
金一、〇一七万九、二〇九円を、同市美浜区真砂四丁目一番七号第
一勧業銀行新稲毛支店真砂出張所から同都新宿区高田馬場三丁目三
番六号第一勧業銀行高田馬場支店株式会社平和ホームズ名義の当座
預金口座に振込入金させてこれを騙取したものである。
         罪 名 及 び 罰 条
   詐  欺   刑法第二四六条第一項、第六O条





  右は謄本である 前同日
    東京地方検察庁 検察事務官 宮島春樹 (印)




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