本サイトに記載している情報は〜2003年ころまでのものです。最新の情報ではありませんのでご注意ください。

◆パッケージの使い方

NetBSDでは さまざまなアプリケーションがパッケージとして配布されています。

NetBSD公式サイト

ダウンロードしてきたxxxx.tgzファイルは、
コマンド一発でインストールする事ができます。

# pkg_add xxxxx.tgz

通常は、環境変数の追加なども自動でやってくれますので、
特にこだわりがなければ、(^ ^;
コンパイル済みのtgzパッケージを使うのが便利です。

アプリケーションのなかには、パッケージソース xxxxx.tar.gz を
自分でコンパイルして使用する方が一般的なものもあります。
(コンパイル時のconfigオプションが重要なアプリケーションなど)
そちらについては 各アプリケーションの解説サイトを参照するのが
吉でしょう。


◆tcsh

シェルに何を使うか、は 各人の好みによりますので
一概にどれが良いとは言えないのですが...
NetBSDデフォルトのcshのままでも構わないわけですし。
(私はかなり長いこと デフォルトのcshを使ってました)

NetBSDユーザー的には、日本語表示との相性の良さなどから
tcshを使っている人が多いのではないかと思います(たぶん)。

NetBSD公式サイト

2001年夏現在、最新のtcshパッケージは6.09です。
インストールは簡単です。

# pkg_add tcsh-6.09.00.tgz

pkg_addの実行は どのディレクトリから行っても問題ありません。
なお、tgzファイルがカレントディレクトリ以外にある場合は
(当然)パスの指定が必要です。
pkg_add /tmp/tcsh-6.09.00.tgz とか

インストール後、ユーザーシェルを変更します。
(あらかじめ which tcsh などでtcshの場所を調べておいてから)

# chsh
Shell: /usr/pkg/bin/tcsh (調べたパス)に変更する。

ちなみに、chsh実行後の画面で シェルの変更を行うためには
vi(デフォルトエディタ)を操作する必要があります。
もし、このページを読んでいるあなたがUNIX初心者の場合、
まずは viの基本操作を調べておいてください(^ ^;

これからNetBSD/PC-98をインストールしようと思っている方は
シェルの変更はしないほうが無難でしょう。
(設定を間違えてrootのシェルが起動しなくなったりすると面倒です)

万が一、シェルの指定を間違って rootが起動しなくなった場合は...
まあ、これはFAQのひとつなので検索すればたくさんヒットしますが、
NetBSDの具体的な手順としては こちら↓がとても参考になります。
NetBSD is easy!


◆jless

jlessは、日本語を表示可能なページャーです。
日本語を含むテキストファイルを見たり、後述する日本語版のマニュアルを
閲覧するためには jlessが必要となります。

使い方については、とりあえず 後述するjmanをインストールしてしまってから
日本語のマニュアルを見ればOKでしょう。

# jman jless

たしか、jlessをインストールすれば 自動的に環境変数 LANG が
ja_JP.EUCに設定されたはずです(ちょっとうろ覚え)。
が、もし jlessで日本語のファイルが文字化けするようであれば、
環境変数 JLESSCHARSET に japanese を設定します。

# vi ~/.login

を開いて、以下の行を追加。

setenv JLESSCHARSET japanese

標準のページャーにしてしまう場合は、同じく .login に以下の行を追加します。

setenv PAGER jless

jlessのパッケージのダウンロード先は、
NetBSD公式サイト
の、Japaneseというカテゴリにあります。


◆jman

NetBSDに限らず、何はなくともマニュアルは必要ですが、
やっぱり日本語のマニュアルがあれば心強いものです。

jmanのパッケージのダウンロード場所は、
NetBSD公式サイト
の、Japaneseというカテゴリです。

ただし、実際にサイトを見てもらうと分かりますが、
jmanを使うためには 予めjgroffをインストールしておく必要があります。
(jgroff無しでpkg_addを実行すると、エラーメッセージが表示されます)

インストール後、jmanを実行してみて表示が文字化けするようであれば、
コンソールからsetenvを実行して 環境変数 LANG を確認してみてください。

# setenv

setenvの表示結果が上に流れてしまった場合は、[ctrl]+[RollUp]と
[ctrl]+[RollDown]を使って コンソール画面をスクロールさせる事ができます。


◆cannaが起動しない(ktraceのススメ)

パッケージに関するおまけの話題(?)として、私がはまった
cannaserverが起動しないトラブルについて情報を載せておきます。

NetBSD/PC98 1.4.1~1.4.3の環境で (ほかでも起きるかもしれませんが)、
cannalib、cannaserverのパッケージをインストールしても
cannnaserver起動時に 次の様なエラーが表示されて全く起動しません。

Initialization failed

そこで、ktraceを取って、kdumpを見てみると、

# ktrace cannnaserver

cannaserverが起動失敗後に

# kdump

すると、/var/dict/canna/usr/ というディレクトリを作ろうとして
パーミッションが無いために失敗している事が分かります。
実際、 ls -l /var/dict/canna/ を実行してみると、
オーナーはroot:wheel、パーミッションは755 で root以外は
書き込みが出来ない状態になっています。

つまり、下記のようにディレクトリのオーナーを変更するか、
または パーミッションを変更して ユーザーdaemonが 書き込みできるように
設定してやれば良いわけです。

# chown daemon:daemon /var/dict/canna

...という風に書くと、いかにも私が自力で解決したように
見えてしまうのですが、実は違います(^ ^;

最初は てっきりNetBSD/PC-98 1.4.2では動かないものだと決め付けて
ろくに調べもせず諦めていたのですが、たまたま webで検索してみたら
/var/dict/canna のパーミッションエラーが原因だという報告を見つけたので
それじゃあ、という訳で ktraceを取ってみたわけです(^ ^;。

ちなみに、cannumの終了時にエラーメッセージが表示される不具合
(ただし実害はない)についても ktrace を取ってみましたが、
エラーの場所は分かっても、内容が何の事やら理解できませんでした。


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