金華山ドライブウェイ



第2展望台
(紅白の塔は岐阜放送、下の建物は岐阜ユースホステル)

岐阜公園南方の夕陽ヶ丘から、上加納山地域をひとまわりして岩戸公園抜ける観光道路です。終戦後の雇用対策として岐阜市が建設したもので、つるはしで拓かれたと最高地点の記念碑にはあります。金華山という名前はついていますが、岐阜城のある所は通っていません。なお、走り屋対策として深夜は自動車通行止めで、特に道の良い水道山分岐から岩戸公園の間は鉄ゲートで遮断されてます。なお、この時間帯でも軽車両や歩行者は通行可能で、特に夏の早朝には何百人ものお年寄りハイカーで賑わっていることはあまり知られていません。

夕陽ヶ丘の入り口は、長良橋方面から一方通行の道を直進し、突き当たったところを左折したところにります。柳ヶ瀬方面からは、公園前の交差点まで行って戻ることになりますが、いずれも案内板が出ています。入り口には「車両通行禁止」という派手な看板が建っていますが、良く見ると「夜間22:30〜7:00」とあります。良く見ないと今も通行止めかと思ってしまいます。

なお、夕陽ヶ丘から水道山展望台分岐までは幅員が比較的狭く、土休日のみ一方通行規制なのですが、標識を見落とすのか取り締まりがないことを確信してか、休日であっても逆走車が多いので注意が必要です。この区間は、登りはじめだけ急ですが、あとは比較的緩やかに林の中を登って行きます。ところどころ中央線が引いてありますが、幅3mくらいのところにも引いてあり、惑わされないように注意してください。しばらくうねうねと登り、高度を上げてゆくと左側に鉄筋の立派な建物が出現しますが、これは鴬谷高校の研修棟です。この向かい側には権現山から時の鐘に至る歩道の入り口があります。

このあたりから水道山展望台にかけて、桜の木が沢山植えてあり、春は桜の名所となっています。ほどなく分岐点に着きます。ここを右(南方)に折れると市営ユースホステル横を通り粕森公園展望台(プラネタリウム跡)の駐車場へゆけます。ここは15年ほど前までプラネタリウム遊園地という、プラネタリウムと観覧車や子供汽車、お化け屋敷などを備えた娯楽施設があり、山麓の粕森公園との間にはリフトも通っていましたが、敷地が狭いこともあり廃業していまいました。

跡地は岐阜市営の公園となり、コンクリートで足元照明つきの展望台や、風樹という妙なオブジェが造られました。展望台ができた当初は、ここからレーザ光線を使ったパフォーマンスが演じられていましたが、夜空の景観を乱すと不評だったこともあり止めてしまいました。また、風樹もずいぶん前の台風で破壊された後、完全に補修されないままなので、もう復旧する意志はないようです。夜はカップルで賑わっているほか、早朝の通行止め時間にはおびただしい数のお年寄りが訪れて輪になって踊ったりしていて大賑わいです。標高は123mであまり高くないのですが、岐阜の街を見下ろすにはちょうど良い高さです。ただ、アマチュア無線を運用するのは都市ノイズが激しくイマイチです。

展望台から分岐点まで戻り、右へ折れて岩戸方向へ向かいます。ここからは近年改修されたキレイな2車線の道ですが、暴走対策として横縞舗装がされていますし、夜間閉鎖のゲートもあります。このあたり、休日はあまり技能の高くなさそうな連中がローリングしていますので、とばっちりを受けないように注意する必要があります。一段登った、2つめのカーブのところに第二展望台という丸い建物があります。ここからは尾根沿いの緩やかな道となり、しばらく行くと右側に広場があります。南側が開けており名古屋方面が良く見えますが、例のローリングの連中がたむろしていることも多いので環境は良くありません。ここからもう少し行ったところのちょっと広くなって記念碑が建っているところが最高点です。


夜間閉鎖ゲートが開く7:00前はお年寄りが多い

ここからは下る一方です。一段下ったところに右側に広場があり、左側に道が分岐している場所がありますが、ここが大堀切(七曲峠)です。左の車両通行止で舗装された道が大堀切で、ここから七曲登山道へ入れます。ここに車を置いて金華山頂までは20分ほどで行けます。

大堀切からは急勾配を下ります。道幅は広いのですが、カーブも深くけっこう厳しい道です。ゲート閉鎖中の早朝に、お年寄りに注意しながら自転車で下ると結構面白いのですが、車で下るのはあんまり楽しくない道です。3回カーブを曲がるとすぐ岩戸公園に下ります。このまま、何も考えずに道なりに行くと156号線バイパスから岐南インターへと導かれます。


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