ウニモグ考第七回 ウニモグの歴史年表



 

ウニモグについて、色々とネタ集めをしてきてネタ元としてよく掲載されている紙面として、4×4マガジンがあり、それなりの記事が載っています。しかし、不定期に掲載されることもあって、オプション機材やドライビングとかが中心で、なかなか系図を中心としたものはありませんでした。洋書であることはあるのですが、高価でいまだ入手していないものと発注依頼はしてあるものの、まだ来ないものとあります。

と、ふと久しぶりにウエスタン自動車とダイムラークライスラー社のHPを覗くと、不充分ではあるものの、いくつかの情報が掲載されていました。

 まだまだ系図を明確にするところまでは行きませんが、少しその前段階として簡単に歴史を振り返って整理していくことに致しましょう。

ミニカーについては、今回の話とあまりかみ合いませんが、ここのところ低価格で話題になってきているHongwellの製品を中心の掲載します。

(資料参考:ウエスタン自動車HP、ダイムラークライスラー社HP他)


Hongwellのウニモグ(1/43)カタログ上はPoliceTruckとだけあり車種は全くの不明だが、U1300かU1400(435か437あたり)あたりを意識して作られている。
このモデルはくまこさんに譲っていただきました(感謝!)
抜粋ではありますが、ウニモグは以下のような歩みを積んで来ています。

1945年:ウニモグの設計を開始
1948年:工作機械メーカであるボーリンガ社からフランクフルトのドイツ農業協同組合の展示会にて発表
1949年:1951年までにボーリンガー社で600台を生産
1951年:ダイムラーベンツ社のガゲナウ工場にラインを移し生産を開始する。

ウニモグは2001年の今年で50周年を迎えた訳ですが、ダイムラーベンツとしては、当初自動車でもトラクターでも無い、この車についての市場性について疑問視していたことと、戦後間も無いことも合わせて自社生産については慎重に進めていたようです。
そのため、ボーリンガ社でのパイロット的生産での成功を見極めてからの本格生産となったようです。

1953年:タイプ401、402を生産開始
1955年:ガソリンタイプである404を生産開始
1956年:411を401、402の後継として生産開始
1961年:50000台を突破

ここまでが第一世代としてのウニモグの年譜となります。
とはいえ、411シリーズは以前にも書きましたが、1974年まで生産されおり、基本コンセプトについては、かなりしっかりしていたのでしょう。


ものはHongwellのタイプ(1/43)ではあるが、国内ではハートという玩具メーカから発売されている。
昨年2000年に那須のコンビニで見かけたのですが入手せずに帰り痛く後悔しました。今回は仙台のスーパーのお菓子売り場でゲットできました。

これ以降は第二、第三、第四世代と発展していきます。

1962年:406を発表、型式はU65
1965年:416を発表、型式はU80
1966年:1月421を発表、型式はU40
      4月403を発表、型式U54
1968年:426をアルゼンチンでライセンス生産
1969年:1月413を発表、型式としてU80
      アルゼンチンでのライセンス生産に431を追加

ここからが第三世代425の登場となります。

1974年:425を発表、型式はU1300
1976年:424を発表、型式はU1000
      435を発表、型式はU1300L
1986年:419をアメリカ軍用として生産開始
      また436についてもトルコに供給
1988年:各シリーズを全面改訂を実施
      407、417、427、437を相次いで発表

408からが第四世代登場となります。

1992年:408を発表、型式はU90
      418を発表、型式はU110、U140
1993年:437のラインナップとしてU2400を追加
      6×6のウニモグについてもテストを済ませる

現在の最新型は世代的には第五世代となるのでしょう。

2000年:3月に最新型としてU300、U400を発表
      9月にはU500を追加
2001年:50周年記念行事をガゲナウで行った

これは正真正銘Hongwell(1/43)の除雪車タイプ。

フロントのSnowPloughも稼動するが、リアの融雪材か散水の器具まで稼動する。
価格的には秀逸の出来である。