ウニモグ考第三回



すっかり月1となってきた第三回です。
406については後編となります。国内ではあまり見かけないCORGIシリーズの画像を中心に406シリーズの変遷と活用場所を紹介致します。
(資料参考:SUPER CAR GRAPHIC 1993冬号 二玄社刊他)

2000/06/1第三稿

UNIMOG406(CORGI製)
ミラー部分まで結構精巧に作られている。
後期モデルではこのミラーも削られた。
406は1963年登場時に65HP6気筒ディーゼルで登場し、以降ロングホイールベースのモデルとして416、4気筒版の403、421、更に馬力を上げた413といった派生モデルが作成されていった。

406のフォルムは第一世代の411のクローズドルーフバージョンやガソリン仕様のSタイプである404と似ており判別はつきにくい。
グリル回りのモールドやドア回りで何とか判断がつくようだ。

ウニモグは、その機動性とパワーユニットとしての利便性からミリタリーユースにも採用されている。411から採用は始まり、旧西独はもちろんのこと、フランス軍、在欧米軍、アルゼンチン、イギリス、オーストラリアにも採用されていた。
用途としては、輸送車、病院車、戦闘機のトーイングトラクター、無線車等に採用されていた。
この時代のウニモグは、最近e−bay等のオークションに時々出ているので、見つけて見ても面白いかも知れない。
(提供価格は7000$〜8000$のようだ)

ウニモグが日本で採用された結果として、日本国内でもライバル車種が開発されたそうである。三菱が2W400と名づけた多目的作業車を開発したが、コストパフォーマンスや性能面でウニモグには及ばず、200台前後が開発された程度だったそうである。


シャーシはダンパーも付き、ウニモグの中では秀逸なでき。
しかし、後期モデルはダンパーも無くなり、この形状は無くなった。

右が後期モデル

トミカと大きさ比較。大きさ、質感、重量感たっぷりである。
できればCORGIに再販を望みたい。
右が後期モデル。かなりおもちゃっぽくなっている。

リア部は少し壊れあり。

ウニモグの多用途を物語る、バリエーションの一部。

次回はよりハイパワーとなり、現在でもほぼ同形状で販売されているシリーズである435、437シリーズについて紹介します。