皆さんはウニモグはご存知でしょうか?
トラックマニアの方なら、恐らくご存知の、メルセデスベンツ製のトラックです。 正式の名称は多目的移動動力源(Universal Motor Gerat)と呼ばれ、略してUNIMOGと言われています。 トラックとは書きましたが、動力源という名の通り、現在までにこの車は、トラックの用途から、除雪車、人員輸送、消防車、トラクターとあらゆる用途をこなして来ています。 ベンツのスリーポインテッド・スターを持ちながら、その特異な生い立ちと変遷と同車のシリーズについて、ミニカー画像を交えて記載していきたいと思います。 (資料参考:SUPER CAR GRAPHIC 1993冬号 二玄社刊)
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2000/04/05第一稿
![]() 411は最初はオープンボディだった。 |
ウニモグは戦後のドイツが連合国監視下の中で農業作業において多目的に利用が可能な自動車、というより、その名の通り多目的動力源というコンセプトの元に作り出された。
今ではベンツで生産されているが、当時の生産にあたっては1945年当時、金属メーカのエアハルト社とのジョイントベンチャーとして開始、大量生産への課題を解決するために1948年にボーリンガー兄弟社という工作機械メーカの手を借りるなどして、その年に農芸展示会でデビューした。 ダイムラーベンツとしては、この車自体の市場性に魅力を見出していなかったこともあり、直接生産をしていなかったそうである。 初代ウニモグのエンジンは現在のベンツの前身である、ダイムラーベンツ製の25HPディーゼルエンジンを搭載し前進6段、後進2段で時速2.8キロ/時から70キロ/時まで巡航が可能だった。 当初、ボーリンガー工場時代に70200の型名で呼ばれその後ベンツ工場での生産開始で2010の型名へ変更、更に401、402と変更されU番がつくまで3桁での呼称で定着することになる。 画像のWIKINGから発売されている411は1956年に401、402をリファインしたモデルとして発売され、1974年まで生産されたロングセラーとなっている。 |
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![]() WIKING製はシャーシの4輪駆動部分もきっちりと表現。 |
次回はトミカにもなっている丸目のボンネットが可愛い406を紹介します。