ウニモグ考第六回 近年のウニモグ



 

ウニモグもネタを集め始めると結構色々な話があり、さすがに年数を経ているだけのことはあると感心する次第です。

 何とか系図まで行きつきたいものですが、まだまだネタが足りません。

今回は昨年モデルチェンジを果たしたヘビーモデルその他について触れて行きます。

(資料参考:SUPER CAR GRAPHIC 1993冬号 二玄社刊他)

左NZGのU140(1/43)と右CORGIの406(1/43)
ウニモグはボディの大きさ、出力の違いからライト、ミディアム、ヘビーとあるが、ライト、ミディアムクラスは実は1992年になるまでモデルチェンジをしていなかったのである。
左画像の406シリーズ(黄色ボディの方)は実に1963年から1990年代まで生産されてきたのである。ヘビーモデルが高出力志向に向かったのに対して、顧客は必ずしもすべてそこに向かったわけではなかったのである。それだけ、世界的に顧客をつかんでいたということであろう。
1990年頃の4WDマガジンの資料を見るとライトシリーズとして406の面影を持つU600、U800と言ったバリエーションがあり長寿モデルであったことがわかる。

1992年になりようやくそのバトンを譲った機種として、408シリーズがあげられる。左画像で、ミディアムクラスとしてU140(オレンジボディの方)及び画像には無いがライトクラスとしてU90が生まれている。
メンテ性や視認性の向上が図られ、ディーゼル排気ガス規制についても1992年時点で近年まで対応可能な適合を果たしている。
U90、U140については、ボンネットが画像のように左右非対称のものとそうでないものが存在する。

また、1998年には、下の画像のUX100も発売されている。この位置付けはライトレンジにあたるがU90との住みわけは不明である。
UX100は車高が低いことから考えて、用途が異なると思われる。

NZGのU140(1/43)
NZGのUX100(1/43)

さて、2000年になり、ウニモグのヘビークラスが大々的にモデルチェンジを果たした。今までの系図から勘案すると第五世代にあたる。
型式としてはU300、U400として発売されている。
U140やU1300クラスまでボディラインを機能中心にしてきたものを、やや丸みを帯びたものに変えてきている。ただ、車高自体はヘビーレンジモデルの427、437クラスのU1600等と比較して低くなっており、機能性の評価では雑誌等で意見が賛否に分かれていた。

U140、UX100、U300と見比べてみると、実用面のU140を踏襲しつつ、UX100のラインを取り込んでいるような部分が見うけられる。

ウニモグも今年で生誕50周年でもあるため、6月にはドイツのゲナガウ工場での記念イベントがあるようである。
ちょうどこの記事を掲載する6月初旬頃にはドイツで記念行事を行われている頃であろう。
新型が発売されたことで、各社からミニカーモデルが発売されてきており、相変わらず眼が離せない存在となっている。


NZGのU300(1/43)

WikingのU300(1/87):NZGのものと比べても遜色が無いくらい出来が良い。