「すかしっぺは本当に臭いか」


まず、おならの音が出る原理について述べよう。
これは、ゴム風船を膨らまし飛ばした時に、音が出る原理に似ている。
肛門(アヌス)からガスを出すときに、肛門の襞が振動することによりガスも振動し、
その振動が直腸の空間に共鳴して音が出るというものである。
音が出なくなる原因としては、
 ・襞が振動しなくなる
 ・共鳴しなくなる
の2つの原因に起因し、このうち、襞の振動が重要な要因だといえる。
振動しなくなる理由については、直腸いっぱいに便がつまり、
襞と便が接触するために襞が振動できなくなる。
これが音のしなくなる原因である。

これがにおいと、どう関係するのだろうか。
直腸いっぱいに詰まった便は、普通、大腸深くまで達している。
この長い道のりを、ガスは便と腸との間を通って、外に出るのである
当然、長い時間、便と接することになり、ガスに便のにおいが付着することになる。
これが、おならが臭い理由である。
よって、ガスと便との接する時間が短ければ、おならは、さほど臭くはならないはずである。

音とにおいの原因が分かったところで、「すかしっぺ」について考えてみよう。
先ほど、音のしない原因は、直腸いっぱいに詰まった便であると述べた。
そして、直腸いっぱいに詰まった便は、大腸深くまで達し、
そこを通ってくるガスには強烈なにおいが付着する。
肛門から放出されるガスには音はないが、強烈なにおいを放つのである。

ところが、おならの音は、襞の振動により発するものであるから、
故意に襞の振動を抑えようとすれば、便が詰まっていなくても、
音無しのおならは可能である。
よって、
「必ずしもすかしっぺは臭いわけではない。」
という結論に達する。
これを、「タツタ仮説」として広く世間に公表したいと思う。

これを読んだ君たちには、ひとつの義務がある。
においの原因は直腸に詰まった便なのであるから、
「おならが臭いな」と思ったら他人の迷惑にならぬよう、
直ちにトイレに直行しなければならない。
僕ときみとの約束だ。

それではみなさん、また会う日まで、ごきげんよう。
さよおなら。ぶ。


注意:カップヌードルを食べた次の日の屁はくさいので気を付けよう!