| おさん狐岡山県吉備郡真備町の池田敏朗さんの【高梁川流域ものがたり】 を リンクさせていただいた時に、「おさんギツネ」の話になって、総社市神在地区 に伝わる「おさん狐」の物語についての資料や詩のページ をわざわざ作ってくださいました。(ご訪問ください)それをきっかけにして、阿哲郡哲西町で採話された「おさん狐」のお話を載せてみました。 通観番号556「化けくらべ」のお話で、キツネ同志ではなく、キツネとタヌキの場合もあり、キツネは「おさん狐」、タヌキは「芝右衛門狸」 などの名前で呼ばれることが多いそうです。  むかしむかし あるところに おさんギツネという、
手におえんキツネがおったそうな。 
 あるとき、となりのキツネが、 
 ところが、おさんギツネは 手におえんやつじゃけえ、 
 
 へえから、ちいとばあ日がたってから、おとのさんの行列が、お国入りをするということが
おさんギツネの耳にはいったんじゃと。 
 
 いよいよ、おとのさんのお国入りの日になったんじゃと。
となりのキツネが 来てみたら、街道を、 
「おう こりゃあ、うめえこと化けとる。本物とちっとも違やあせんように化けとるがな。
ひとつ、おさんのところへ行ってほめちゃろう。」 
 
 そう思うて、となりのキツネは、ほんとうの おとのさんとも 知らんから、キツネの姿の
ままで かごの前に ひょいと飛び出して、 むかしこっぷり どじょうの目 
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