30回目の韓国旅行は雨続き(2007年8月12日〜8月16日)・5日目
                  

8月16日(木)

 明け方5時前、チョゲ寺から聞こえてくる早朝の読経で目が覚める。
最初は夢うつつで聞こえているお経、だんだんと目が覚めてくる。
やはりこの目覚めかたがソウルにいることを感じさせてくれる。
4日間悪かった天気もやっと良くなってきたようだ。
旅先でのストレスのない朝はとにかく良い。
お腹も空いている。
楽園商街奥の路地裏を入ったところにある、2500W食堂へ朝ごはんを食べに行く。
朝の鍾路は人が少なくて散歩するにはとても良い時間帯だ。
前回訪韓の際は釜山チプという2500W食堂に入ったが今回はそのすぐ近くのナミャン食堂に入った。
メニューは2500Wのペッパンしかない。
店内は靴を脱いで上がるようになっていたが小さな食堂だ。
お客さんはおじいさんが一人、サラリーマン風の男性が2人のみ。
テレビがついていて朝のニュースをやっている。
普段、出勤前に私が見ている、SBSモーニングワイドだ。
しばらくすると2500Wのペッパンが運ばれてきた。
  
※ナミャン食堂の2500Wペッパン。朝ごはんはこれで満足。

ご飯の入ったステンレス容器は通常のよりも一回り大きく、茶碗2杯分は軽く入っていると思われる。
大根やもやしなど各種キムチが4皿、唐辛子と味噌、それにサンマの煮つけ、みそ汁だった。
とくに秋刀魚の煮付けは甘辛い味がしみこんでいて大変おいしかった。
キムチ類はいずれもかなり漬かった味のもので私好みの味だった。
唐辛子をのぞいてほぼ完食、胃腸の具合も完全に回復したようだ。
お腹がいっぱいになったところで鍾路3街駅そばのコンビニで乳酸菌飲料を飲みながら涼む。
朝から蒸し暑い。
今日は帰国日だが帰りの飛行機は夜なので時間はたっぷりある。
地下鉄を乗り継いで千戸洞へ行く。
お気に入りの本の一つ、『韓国・下町人情紀行』(鄭 銀淑著)の著者が子供の頃育った街として下町の雰囲気が残る千戸洞が紹介されていたのでちょっと訪れてみようと思ったのだった。
第一印象はソウルにもまだこんなローカル色いっぱいの街があったんだ、ということ。
あまりに生活感いっぱいの街だけに韓国にいることを忘れてしまう、そんな所だった。
本に紹介されていた、「青少年通行禁止区域」もちゃんとあった(笑)
昼間なので静かだったがやはり様子がちょっと違う。

※千戸洞の青少年通行禁止区域。夜になると元気になるエリアなのだろう。


カムジャタン通りを越えてお目当ての千戸市場へ行く。
日本の昔ながらの市場そのものでとても懐かしい感じがする。
本に紹介されている市場内デポチプ街もあったが午前中のため客はいなかった。
が、どの店も飾り気のない、魅力的な店ばかりだ。
  
※市場内にあるデポチプ街。チョンラドチプ、キョンサンドチプなど魅力的な店名だ。

次回はぜひ飲みに来たいと思った。
今回はまだ午前中、昼間からマッコルリは飲みたいと思わないのでじっくりと見るだけにする。
が、朝から蒸し暑く喉が渇いてきた。
あたりを見回すとデポチプ街の前に小さな飲み物専門のお店があったのでとりあえず中に入った。
店内は本当に小さく、数名入ればいっぱいといった感じ。
  
※市場内の小さな飲み物屋さん「サムミコピ」で一休み。キーンと冷えたシッケがおいしい。

クーラーが効いていてとにかく涼しくて気持ちがよい。
飲み物は6種類のみ、メニューが壁に貼ってあった。
私は1000Wのシッケを頼んだ。
おばさんは冷蔵庫から半分シャーベット状になったシッケをコップに注いでくれた。
冷たくて気持ちが良い。
お店に出前依頼と思われる電話がかかってきておばさんはすぐに出前に出てしまった。

※千戸洞市場内。このゴチャゴチャ感がたまらない。

しばらく時間をかけて千戸洞市場のまわりも歩き回る。
小さな個人商店や戸建ての家が多くて路地は入り組み、下町の雰囲気もいっぱいだ。
とあるビラ街の建物の2階に「人生相談所」なる看板を見つけ、中はどうなっているのか見てみたくなる。
  
※千戸洞市場近くにあった人生相談所。夫の浮気のことで....などいろいろな相談が持ちかけられるのだろう(^^;)

勇気がないのでそれ以上のことはできないのだが(^^;)
千戸洞で時間をゆっくりと過ごした後、今度は地下鉄を乗り継いで城南の南漢山城入口駅へ向かう。
前回の訪韓の際に行った、住民生協城南店にお土産を買いがてら、付近を歩き回りたいと思ったためだ。
住民生協城南店ではニンニク味のラスク、ごまクッキー、韓国海苔、伝統菓子などを買い込んだ。
いずれも値段は若干高めだが韓国産の原材料にこだわり食の安全を意識したものばかりだった。
お店のお客さんが途絶えたところでしばらくレジの方と話をしつつ涼む(^^;)
が、長居すると悪いので住民生協の新しい資料などいただきお店をあとにした。

※住民生協城南店。右となりは「オレンジ幼稚園」なる幼稚園らしい。

駅へ戻る途中、丘の上のビラ街をあちこち歩き回る。
ピアノ教室や英語教室などが目立つ。
閑静なビラ街のなかにぽつんとお寺を見つける。
  
※閑静な住宅街、丘の上にあったお寺。とても印象深い。

屋根の上にはとても大きな仏像があり、なんだかタイのそれみたいな感じだ。
このお寺は大韓仏教ソクファン寺というらしい。
建物壁面の絵が本当に韓国仏教らしい絵でちょっと見入ってしまう。
遠くからマイク放送が聞こえてくる。
なんだか、物売りのようだ。
近づいてきたので見てみるとトラックに桃をたくさん積んで売りに来ている。
1袋5000Wだそうだ。
安いなあ〜。

※城南の住宅街をゆく桃売り。その時の音声を聞きたい方はこちらから

暑い中、時間をかけてあちこち歩き回り、のどか乾いたので丘の頂上にあった小さな個人商店でポカリスエットを買う。
600Wだ。
確か釜山のヘウンデのコンビニでは900Wだったのに。

※こんな個人商店で買い物をするのも楽しい。

そろそろ金浦空港へ戻る時間となった。
金浦空港Eマートで最後の買い物をしなければならないので(笑)
Eマートでは桃1箱、ニンニク、各種菓子類、麦茶やとうもろこし茶、チーズかまぼこ、ラーメン、味噌などなど。

※Eマート金浦空港店で買った桃。とにかく重かった(^^;)

たくさん買い込みすぎて持参のバッグに入りきらないと思われたので小さめのダンボール箱をもらい、荷物を分けた。
帰りの便のチェックインの際、カウンターで「ソノハコワナンデスカ?」と聞かれたので日本語で桃とニンニクなどが入っているというと、どうもカウンターのアガッシは桃とニンニクの日本語が理解できないようだ。
韓国語で言い直すと笑われてしまった。
桃やニンニクを重たそうに持って帰る日本人はいないだろうから(^^;)
非常口座席になってもいいですか?と聞かれたのでOKする。
ここは足が伸ばせてゆったりできる席だった。
帰りの機内食はいつもと変わらぬメニュー。



羽田には時間通りに着く。
ここからは電車1本で帰れる。
こんな感じで夏休みの韓国旅行はおしまい。
今回は体調が悪くなり、永同で充分に楽しめなかったことが心残りだがこれはまたいつか再チャレンジしたい。




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