30回目の韓国旅行は雨続き(2007年8月12日〜8月16日)・4日目
                  

8月15日(水)

 朝6時半ごろ目が覚める。
昨夜飲んだバファリンが効いたのか、気分よく起きることができた。
どうやら熱は下がったようだ。体のだるさ、重たさも治っている。
昨日はとにかく熱のせいで横になりたくて何もする気が起きず、食べ物もろくに食べずにいたのだが現金なもので回復するとあちこちまわりたくなる。
せっかく温泉浴場付きのいいホテルに泊まっているのだからまずは温泉に入ってこよう。
旅先での朝風呂は気分がいいものだ。
部屋の机の上にあるホテル館内案内図を見たが温泉浴場が何階にあるか分からない。
確かホテル内にあるはずなのだが。
机の上を見回すと韓国語のみで書かれた1枚の印刷物を見つけた。
読んでみると、ホテル内にこれまであった温泉浴場はなんとウェディングホールになり、温泉浴場はホテル横の別館へ移ったとのこと。
また、宿泊者は半額割引チケット(5000W→2500W)があるのでフロントで買ってくださいと記載されていた。
さっそくフロントに行って割引チケットを買う。
フロントのお姉さんは「うわぁ、韓国語本当にお上手ですね!」と大げさに驚く。
が、韓国人からこのようなことを言われているうちはまだまだ自分の韓国語の発音がヘタな証拠なのだ(^^;)
  
                    ※アドリアホテル別館の温泉浴場

温泉浴場はとても広く、早朝なのにおじさんたちでけっこう賑わっていた。
浴場に入ると高麗人参の香りが漂っている。
そう、ここのせっけんは高麗人参石鹸だったのだ。
風呂はもちろん温泉でなおかつ緑茶湯とか漢方の湯のはいった大きな湯が数種類あった。
朝から温泉に入れて予想通りとても気分がよくなった。
が、胃腸もやられているのかチゲ等辛いものを食べたいと思わない。
ホテル近所でキムパブ(韓国海苔巻き)の専門店「キムパブナラ」を見つけ、チーズ海苔巻きをテイクアウト、コンビニで乳酸菌飲料などの飲み物とあんぱんを買ってホテルへ戻った。

※海苔巻き専門店の「キムパブナラ」

キムパブナラの店内ではこれから部活動に行くらしい体育系の学生達がみんなでラーメンを食べていた。
チーズ海苔巻きは意外においしかった。
あんぱんは日本のよりもパン生地が甘く、食べやすかった。
 
※テイクアウトしたチーズ海苔巻き、そしてあんぱん、乳酸菌飲料の「快便」、宝城緑茶

このホテル、値段は高かったが本当にゆったりと過ごせたし温泉にも入れたし。
永同に泊まらないでユソン温泉にきてやはり正解だったようだ。
大田地下鉄で大田駅へ向かう。
と、ユソン温泉から2個目の駅「月坪駅」に電車が停まった時、その駅名の横に「KAIST」の文字が目に入る。
確か、韓国ドラマ「KAIST」の舞台になったところだ。
KAISTはここにあったのか.....。
衝動的に途中下車してしまう。
昨日もこの駅を通っているはずなのに気がつかなかったようだ。
KAISTとは韓国科学技術院のこと、やはり実物を見たい。
下車して地上に出てみる。
このあたりはまだまだ開発が進んでいないようで、緑がとても多い。
自然のままの川も流れている。
  
※このあたりはまだ緑が多い。比較的新しい街のようだ。

KAISTは駅から1.5〜2キロほどのところにあった。
途中、立派な建物があったのでよく見るとユソン区庁舎だった。

※KAIST行きスクールバス?の乗り場

KAISTの建物の前に来たが今日は休みらしく門が閉まっていて中の様子がよく分からない。
が、この建物の中でドラマに出てくるような難しい研究実験が日夜本当に行なわれているのかと思うと次回からドラマ「KAIST」を見る楽しみが大きくなった。

※KAIST(韓国科学技術院)。きっとドラマ同様、いろいろな人間模様がこの中で繰る広げられているに違いない(笑)

きっとドラマに描かれているような、学生や教授の人間模様もあるのだろう。
予定外のロケ地訪問ができてよかった。
KTXで大田からソウルへ戻る。
昼過ぎにいつものサモモーテルに着く。
ここにくるとなんだか自分の家に帰ってきたようにいつもほっとする。
ところでサモモーテル向かい、今はなき現代荘旅館の跡地の様子がいつもと違う。
どうやら工事が始まったようだ。
新しい旅館でもできるのか......。
よく見ると、チョゲ寺の施設の一部が新たにできるようだ。
 
※現代荘跡地は工事が始まっていた。

遅い昼ご飯を食べに行く。
胃腸の具合がまだよくないためお粥屋さんへ行く。
韓国のドラマを見ていると、病気になったときによくあわび粥を食べるシーンが出てくるのでまねしてみた。
鍾路にお粥チェーン店があり、そこであわび粥と冷たい梅茶を頼んだ。
あわび粥は胃にやさしくしみとおるような味、おいしかった。

※あわび粥。これで元気が出た(笑)

ところで鍾路は通行止めになっていた。
光化門そばで例によって集会が行なわれていた。

午後はチョゲ寺バス停からレッドバスに乗ってソウル郊外、ブンダンへ行った。
まだ体調が完全ではなく、外は暑い。
このような時は涼しいバスに乗って車窓を楽しむのが一番だ。
実はレッドバスに乗るのは初めてだ。
チョゲ寺前のバス停からからブンダン行きは昼間でも5分おきくらいに出ている。
長距離路線バスらしく、車内のシートはちょっと豪華だ。
すわり心地もよい。

※レッドバスの車内。シートが大きくてすわり心地よい。路線バスとは思えない。

バスはミョンドン、南大門などをぐるっとまわり、その後、京釜高速をしばらく走りブンダンへと向かう。
ブンダンの市街地に入るとまた1つ1つバス停に停車する。
私は終点のブンダンの少し手前、韓国土地公社前で降りた。
チョゲ寺前からちょうど1時間ほどかかった。
きれいな川が流れており、川岸をウォーキングして楽しむ人たちが見えたので私も行ってみたくなったのだ。
このあたりは高層マンションばかり、街自体も開発されてから間もない、新しい感じだ。

さっそく川岸の専用ウォーキング道を歩いてみる。
なるほど、緑が多くて景色がよく、気持ちがよい。
途中で看板を見つけた。
「漢江 22.05Km 住宅展示館 0.94km」
  
※チョゲ寺からバスで1時間。こんなウォーキング専用道がウチの近所にもあったらいいのに。

住宅展示館まで0.94キロは理解できるが漢江まで22.05キロ、これはずっと専用ウォーキング道が続いているのかどうかちょっと気になった。
結局、ブンダンには1時間ほどいてあちこち歩き回った。
もうすっかり体は軽くなり、体調は回復したようだ。
夜はいつも行く鍾路のチムジルバンでまったりと過ごす。
夜からまた雨が降ってきた。
どうも今回の旅行は雨から逃れることができないらしい。
明日は早くも帰国日だ。
5日間なんて早いものだ。
とにかく熱が下がって体調が回復してよかった。
暑いチムジルバンで寝転がりながら何度もそう思った。




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