四天台湾旅遊・台北〜台南(2005年8月14日〜8月18日)・3日目
2005年8月16 日(火)
今日は朝6時半の和欣客運の高速バスに乗って台湾の南、台南へ行く予定である。
台南までは4時間強、運賃は570元(約1710円)である。
朝5時過ぎに起きる。外は既に明るい。そう、昨夜は遅くまで、部屋のテレビで「ガラスの華」や「フルハウス」など韓国ドラマを見てしまった。
台北の高速バス乗り場は駅の北側へ歩いて10分ほど行った所にあり、会社別の建物で分かれていて最初は見つけにくい。
が現在、台北駅西側に新しい総合バスターミナルを作っている最中であることがたまたま通りかかって分かった。
次回はこのバスターミナルを使用することになるだろう。
台南行きの真っ赤な派手なバスが時間通りに来た。超豪華なバスだ。
2階建てバスで、1階は運転席と荷物置き場のみ。2階に上がって座るようになっている。定員は18名ほどの少なさである。
というのも「総統椅子」と呼ばれる台湾の総統が座るような?豪華な大きくてふかふかした座席でゆったりした配置になっているからだ。
一人がけのシートが縦に2列ゆったりとならんでいる。
シートは手元に電気のスイッチがあり、背もたれを電動で調節することができる。
また、各シートに大きな画面のパーソナルテレビとコントローラーがつけられており各種映画を見たり120種類ものテレビゲームができる。
ヘッドホンがないのでおかしいと思っているとテレビの音はなんとヘッドレストの中から(耳のそばから)聞こえてくる。すばらしい!
ミネラルウォーターや各種飲み物も自由に飲める。トイレもついている。
私は台湾の高速バスがこんなに豪華だとは思っていなかった。
※台北と台南を往復する和欣客運高速バス。 ※総統椅子と呼ばれる豪華な座席。パーソナルテレビも!!
バスの中で朝ホテル近くのコンビニで買った惣菜パンを食べる。ツナマヨネーズのパンだが油こくて甘さが強い。
テレビゲームのメニューを見ると懐かしい「ハイパーオリンピック」がある。
私はしばらくゲームに夢中になっていた(^^;;
バスが台南に近づくにつれて外の景色が少し変わってくる。椰子の木が目立ってくるのだ。
結局長いと思っていた台南までの4時間は豪華な椅子とパーソナルテレビ、南国の風景など楽しめてすぐに経ってしまった。
ところで台南のバス降車場所はガイドブックに掲載されていた場所よりもかなりずれた広場のような所にあった。
台南駅までは10分以上歩かなければならなかった。
台南駅前も椰子の木が何本も生えていて南国らしい雰囲気だ。
※台南駅と駅前の大きなホテル
駅周辺には安そうなビジネスホテル風のホテルがたくさんある。どこに泊まろうか迷ってしまう。これが楽しい。
結局私は駅から歩いて3分ほどの所にある光華商務大飯店という格安ホテルに泊まることにした。
フロントで値段をきくと1泊朝食付きで870元(約2610円)だという。OKしてここに決めた。
部屋は昨日の南国大飯店よりも明るくきれいでかなり広い。これでこの値段はいうことなしだ。
フロントの方は日本語をすこし話せる様子だった。
※宿泊した光華商務大飯店
荷物をおき、まずは台南駅裏側にある成功大学周辺の安い食堂街へ行く。
すでに昼前、かなりおなかが空いている(^^;;
1軒の自助餐の食堂を見つける。学生達で混んでいる。
かなりいろいろな種類のおかずを取ったつもりだったが値段はなんと50元(約150円)。もちろんご飯、スープ、タピオカジュースまでついてこの値段だ。
味はやはりどれも八角の香りがして同じような感じだがおいしかった。
食後、すぐ近くの成功大学の構内をちょっと見たあと、あまりの暑さに負けて駅前のデパートへ逃げ込む。涼しい(^^;;
今度は台南駅の表出口を出て市内に点在する廟を見に行く。
台南は駅から少し歩いただけであちこちに赤を基調とした派手で小さな廟がいくつも見られる。
細い路地の奥にひっそりとたたずむ廟の風景はなかなかいい。
こんな風景を何ヶ所もみているとなんだか心が落ち着いた感じになる。
それにしても台南は日差しが強くて暑い所だ。まだまだ時間はあるしいろいろ見たいのだが長い時間ブラブラ歩くのはかなりきつい(^^;;
付近のフレッシュジューススタンドで20元(約60円)の西瓜汁を飲む。生き返る(笑)
暑い台南の街歩きはこの繰り返しだ。
台湾南部はかつてオランダ領だった関係で、台南にもオランダが建てたという城跡が残っている。赤カンロウとよばれる城跡もその1つだ。
台南駅から歩いて15分ほどの所にある。途中、ローカルな市場を見つける。既に昼過ぎで多くの店が閉まっていたが雰囲気あって楽しめた。
赤カンロウの庭園はやはり椰子がたくさん、南国の雰囲気だ。
独特の雰囲気の建物とまわりの椰子の木の光景が何とも言えない。
海神廟が中にあり、屋根の先には魚の彫り物があって興味深い。
赤カンロウの前にはなんと台南名物の担仔麺のお店が。
さっき大学近くの自助餐であれこれ食べたばかりなのにもう小腹が空いた感じだ。
旅行中はすぐにおなかが空く。健康的である。
台南名物の担仔麺はそぼろ肉と燻製卵、小えび、香菜がトッピングされたえびのスープのラーメンだ。
ダシもきちんとでておりとてもおいしい。すぐに食べてしまった。これは確か35元(約105円)だった。
おなかが満足したところで引き続き街歩きを楽しむ。
あちこちに家の前や歩道等に机が出され、供え物がしてある。中秋節と関係あるのだろうか、それともこのあたりではいつもこのように供え物をあちこちにしてあるのかは分からない。
路地奥に入っていった小さな廟では日陰に椅子が置かれてお年寄りがおしゃべりを楽しんでいる。
こんな光景が台南ではあちこちで見られる。観光化されていない街だけにもともとのローカルな雰囲気を楽しめる。
成功国民小学という小学校の前を通るとちょうど下校?中の光景が見られた。今は夏休みだと思うのだが。。。
学校前にも椰子の木がありこれまた良い雰囲気だ。
夕方近くになって黒い雲が見られるようになった。急に暗くなってきた。
いったん、ホテルに戻ることにした。
部屋でまた韓国ドラマを見ながら休む。
外で叩きつけるような雨が降り始めた。夕方6時前だというのに真っ暗だ。
そのうち激しい雷雨となった。ホテルの部屋の電気が消えたりついたりをずっと繰り返している。
夜の現地のニュースで知ったことであるがこの時間、台南のすぐ南の高雄市内では落雷で16万世帯が大停電になったらしい。
外へまた出たいのであるが激しい雷雨はなかなかおさまらない。
結局8時過ぎにやっと雷だけはおさまってきた。雨はまだ降っている。
台南の夜市へ行きたかったのであるが諦める。
明日は朝一番の特急自強号(台湾で一番速い特急列車)で台北へ戻る予定である。
とりあえず台南駅へ明日の切符を買いに行く。窓口で聞くと朝一番の台北方面へ行く自強号は「席無」と言われた。
次の朝8時前の自強号なら空席があるという。即切符を買った。台北までは高速バスと同じく4時間かかる。運賃はバスよりも高く、741元(約2223円)。日本に比べたら比較にならない。
ホテル近くのコンビニでビールや台湾風の弁当を買い今日の日程はこれでおしまい。
台南は駅を中心にして徒歩であちこちたのしめるこじんまりした街だった。
まだまだ昔ながらの古い家屋も多く残っており観光化もすすんでいない。
ぜひまた来たい街の1つとなった。
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