好久不見了!台湾3泊4日の旅(2日目)
                    
9月2日(木)
 今日は台湾MRTの一日乗車券を利用して台北市内を「あちこち乗ったり降りたり」をする予定である。
朝からとても天気が良い。ホテルの部屋はエアコンがかなり効いているが窓を開けると外からもわっとした重たい蒸し暑い空気が入ってくる。
朝食はホテルのバイキングを利用した。これはすでにツアー料金に含まれているのである。
バイキング料理は中華と洋食と2種類あった。
中華の方ではおかゆが2種類。普通のおかゆと塩味がついていて中に卵や肉などが入っているおかゆだ。中華のおかずではビーフンや大根もち、春巻きのようなもの、飲茶に出てくるようなものが多かった。フルーツもグアバとかドラゴンフルーツなど日本では珍しいものが多くあった。
普段、朝はあまり食欲がないのであるが旅行中は信じられないくらいに空腹になる。普段のいかにストレスの多い中で生活をしているかがわかる。
朝から油っこい料理をたくさん食べてしまった。
 まずはホテル最寄り駅の西門駅よりMRTで新北投まで行く。台北北部の郊外の街だ。
ここは温泉の街ということを地球の歩き方で読んだのでまずは街の様子をみてみたかったのである。
今日は世間では平日、西門駅から台北駅方面へ行くMRTはちょうど通勤時間のためものすごく込んでいた。
それが郊外の新北投までくると車内はガラガラになってしまう。
新北投駅前は細長い温泉親水公園になっていて、そこを抜けると温泉ホテル街に出られる。
が、日本の温泉街のようにお土産屋が立ち並ぶ観光化された雰囲気ではなかった。
観光客は平日のせいかとても少なかった。
温泉親水公園の脇に託児所があり、子供達が入り口で列を作って並んでいる。
きっとこれからどこかへお出かけだろう。
途中、温泉博物館を見つけ、さっそく中に入ってみる。
なんと、さっきの託児所の子供達もここに来た。
入場料は無料だったがなかなか見ごたえのある博物館だった。北投の温泉の歴史が各分野に渡って知ることができるようになっていた。展示物は中国語なので漢字をゆっくり追っていけばハングルと違って全くわからないことはない。
ここは1894年になんとドイツ人商人が温泉を発見しその後1896年に日本人が日本風の温泉旅館を建築、温泉地として発展していったとのことであった。
温泉博物館付近に地熱谷と書かれた標識があったのでその方向に行ってみた。箱根の大涌谷のような所だろうかと。
下記写真のような場所だった。硫黄の匂いと熱気があたり一帯に漂っていて台湾にいることを忘れてしまいそうだ。
  
※左:地熱谷   右:温泉博物館入り口
午後は再びMRTに乗って今度は台北南部へ向かう。新北投駅でMRT路線図を見ていたら南部のほうに「永安市場」という駅名を見つけたのである。
この2つ先がMRT中和線の終着駅である南勢角駅だ。
まずは終点の南勢角駅へ行くことにした。どこであれ、終着駅がどんな場所かとても気になるのである。
30分くらいかかっただろうか、駅前を出ると西門とは違った下町風の繁華街が広がっていた。
ちょうど昼過ぎ、空腹である。
どこか食堂に入ろうかと駅前であたりを見回すと「鄭家荘自助餐」の文字が目に飛び込んできた。台湾の安いバイキング食堂といった感じだろうか。
自助餐はいちど経験したかったのでさっそく店の中に入る。
あれもこれもと、おいしそうなおかずがたくさん並んでいる。
少しずつ数種類のおかずを紙の皿に盛り付け、レジへ持っていくと紙のお椀にご飯を盛ってれて清算となる。
59元(約180円弱)であった。お茶はセルフサービス。麦茶のようだったが飲んでみると...............甘かった(^^;;
店内はビジネスマン風の方が多かった。
 
※左:南勢角駅前の鄭家荘自助餐にて。バイキング食堂。これで約180円!  右: 南勢角駅近くにあった夜市のゲート

料理はもちろんおいしかった。安い値段で多種類のおかずが食べれて本当にいいシステムだと思った。気取っていないところがいい。
南勢角駅周辺を歩いていると中和市興南観光夜市というゲートを見つけた。残念ながら昼間なので露店はやっていなかった。
このあたりはガイドブックにも載っておらず観光地ではないようだが飾らない雰囲気の街で気に入った。
お目当ての永安市場駅へ向かう。一日乗車券を持っているのでいちいち切符を買わなくて便利だ。
残念なことにここでデジカメのバッテリーがなくなった。ホテルに戻ったら充電しなければ。
永安市場駅から歩いて5分ほどのところに市場はあった。行ったのは午後3時ごろであったが既にかたずけ始めている店が結構あった。
韓国、大田駅付近の市場と雰囲気は似ていた。建物の中にある市場ではなく、狭い路地にぎっしりと露店が並ぶタイプの市場だった。
日本であれ異国であれなぜか市場に来るとほっとする。この雰囲気が大好きだ。
市場を充分見た後、駅へ戻る途中でネットカフェを見つけた。台湾はこれが本当に少ない。
暑い中ずっと歩き回っていたのでこれでしばらく涼むことができる。
さっそく中に入る。中国語が喋れないので手帳に 「我是日本人。internet ok?」と書いて店の人に見せるとすぐに通じた。
3時間で50元(約150円)とのこと。安い。
韓国のPCバン同様に軽食が注文できるようになっていた。
1時間ほどネットを楽しみ、とりあえずホテルへ戻った。デジカメの充電をしなければ!
夜は松山駅近くにある饒河街夜市へ行った。昨日の士林夜市ほどの規模ではなかったが充分楽しめた。
胡椒餅の露店で店名の胡椒餅を買ったがまんじゅう風の皮の中に餃子の中身が入った感じのものだがアツアツで結構おいしかった。20元(約60円)。
日本語で「ひとつください」と店の人に試しに言ってみたら「ヒトツネ?」と返って来た。面白い。
この夜市ではレモンの愛玉(ゼリーのようなもの)も食べた。これは暑い台湾にぴったりのデザートだ。
   
※左:松山駅付近の饒河街夜市  中央:西門の繁華街にある人気店、阿宗麺線   右: 阿宗麺線(小)35元(約105円)

今度はホテル周辺へ戻り西門の繁華街にある阿宗麺線へ。とろっとしたかつおだしの細いかけそばだ。香草とモツも入っている。おいしい。
このみせは食べる場所がないのでみんな店の前で立ち食いだ。箸はなくレンゲだけで食べる。
ホテルへ戻る帰り道、今度はコンビニでコンビニ弁当を買う。池上飯包というらしい。木の箱に入っている。なんでも池上米という米を使用しているらしい。

おかずはこんな感じだ。右上のこげ茶色の固まりはかんぴょうを中華風に甘辛く煮て八角の香りがしていた。これが印象に残っている。ご飯はとてもおいしかった。コシヒカリによく似た風味だった。
今日の予定はこれでおしまい。

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