年初めの韓国旅行は順天から(2008年1月3日〜1月6日)・2日目
2008年1月4日(金)
泊まっている順天駅前のバリモーテル、部屋がとても暖かくて心地よく寝ることができた。
朝ご飯を食べに外へ出る。
駅前の海苔巻き専門店、キムパブセサンに行く。
看板のデザインがキムパブ天国に極めて似ておりなんだかおかしくなる。
ここでチャンチククス(3000W)を頼む。
あさりや小エビがたくさんはいったやさしい味だ。
※左:キムパブセサン(海苔巻き専門店)
右:チャンチククス、3000W。画像では分かりにくいがあさりと小エビがたくさん入っていた。
食べている間、キムパブ(韓国海苔巻き)をテイクアウトしに来る客がけっこういる。
家族連れ、出勤前のサラリーマンらしい人など。
キムパブはやっぱり韓国人にとって身近な食べ物のようだ。
今日は順天シティツアーに参加する予定である。
昨日、9時50分までに駅前の観光案内所に来て下さいと言われたのでちょっと早めに行く。
すでに何人かツアー参加予定者が集まっていた。
やはり韓国人ばかりのようだ。
が、なんと日本人も私以外に一人いた。
彼は大学生で現在、延世大学に留学中、冬休みを利用して旅行中だという。
今日のツアー参加者は全部で10人ほどのようだ。
9時50分、ツアーバスに乗り込む。
立派なバスだ。
※順天シティツアーバス。
韓国語のみの説明だがもちろんガイドさんもちゃんと添乗している。
ガイドさんから自己紹介と今日の予定について説明がある。
その後、バスのキサニム(運転手さん)の紹介もありガイドさんが「それでは運転手さんに大きな拍手をお願いします」というとツアー参加者はみんな高い声を出しながら大きな拍手をする。
韓国人はなかなかノリがよくて楽しい。
市内の見所を4箇所(韓国ドラマ「愛と野望」セット場→仙岩寺と昼食タイム→楽安邑城民俗村→順天湾の葦湿原、渡り鳥飛来地)をまわり、戻ってくるのは夕方5時30分頃だという。
これでツアー参加料金は4000Wだ。(各施設の入場料別、昼食自由)
まずは韓国ドラマ「愛と野望」セット場へ行く。
入場料は各自負担だがツアー参加なので団体割引がきく。
韓国ドラマ「愛と野望」の登場人物、撮影場所の建物等についてガイドさんから詳しい説明がある。
このドラマ、私も以前見たことがあるしガイドさんの説明もなんとか分かる。
※「愛と野望」ドラマセット場。ドラマの登場人物について説明をしているシティツアーのガイドさん。
それにしてもこのセット場はまるで昔の町の中に入り込んだような錯覚を受ける。
ここの目玉はなんといっても60年代〜70年代の当時の街を復元したタルトンネだ。
ガイドさんからタルトンネの名前の由来について説明がある。
ここで自由行動となる。
※昔の映画館。
※左:写真屋さんに美容室などの街なみ
右:クッパ屋さんのセットか?
※60〜70年代のタルトンネのセット。あまりのリアルさと規模に驚くばかり。
ガイドさんから○時○分までに必ずバスに戻って下さいと注意がある。
ドラマ用のタルトンネとはいえ、大規模で本当にリアルだ。
昔のデポチプと呼ばれる酒場、米屋、旅館...。
ツアー参加者の韓国人たちも興味深げに見回り、タルトンネ内のあちこちで写真を撮っている。
その中の一人が、「ウリトンネ(私が住む町)と同じだ」と話し始めた。
ドラマセット場の次に訪れたのが仙岩寺、ここまでツアーバスで30分ほどの移動時間だった。
仙岩寺は深い山の中のお寺、バスの駐車場から山寺境内までは徒歩で山の中を15分ほど歩く。
ガイドさんが韓国語で私に「ここはとても空気がいいでしょう?」と声をかけてくる。
鳥の声もあちこちでしていて山の澄んだ空気が本当に心地良い。
寺の敷地内の要所要所でガイドさんが韓国語で丁寧に説明してくれるのだが歴史の話が多く、知らない単語がたくさん出てきてあまり理解できない(^^;)
そう、ガイドさんの説明だとこのあたりは空気がとてもよいのでお茶の産地になっているとのこと、寺の境内に行く途中にも茶の木があり、ぜひ写真を撮るように言われた(笑)
標高が高いのか、ここは雪があちこちに残っている。
※仙岩寺境内へ向かう途中にある石造りの昇仙橋。 すぐそばにある茶の木。
それにしても仙岩寺の雰囲気、日本の山寺と変わらない感じだ。
自分が韓国にいることを忘れてしまいそうだ。
※仙岩寺。山深い中にある。
※当時の厠の再現。境内近くにあった。
このへんで昼食タイム、しかしどう過ごすかは自由である。
ツアーバスの出発時間までにバスに戻ればよいのだ。
ツアー参加者の中にはもう少しお寺を見たいからと、昼食を取らないで観光し続ける方もいた。
※寺からの戻り道。こんなスギ林の中を歩いていく。
私はガイドさんが行くという、仙岩寺の駐車場そばの食堂へ一緒に行った。
食堂で私は山菜ビビンバ(W5000)を頼んだ。
具沢山でおかずのキムチもおいしかった。
※仙岩寺の駐車場そばの食堂にて。具沢山の山菜ビビンバ5000W。
午後は楽安邑城民俗村から観光が始まる。
ここは韓国の昔からの村が残されておりわらぶき屋根があちこちにある。
実際に人も住んでいる。
見た感じ、沖縄、竹富島の集落の雰囲気だ。
村の入口でガイドさんの説明が始まった。
入口に石でできた犬があり、その由来を説明しているようだ。
と、突然、ガイドさんが私を指名して「日本にもこんな石の犬がありましたね?なんというのですか?」と質問してきた。
え?石の犬??
韓国人ツアー客が見ている前で答えられないと、日本人としてマズイ(^^;)
ちょっとあせったが、「あ〜、コマイヌといいます。」と答えた。
民俗村の中では各所でガイドさんの説明があった後、自由行動時間もあった。
あちこち歩き回ったがわらぶき屋根の家ばかりでなんだか懐かしい感じがする。
※村の中はこんな感じ。ほっとする。 昔の「市」が立つところ。実際にイモなどの農産物が売られていた。
本当に人が実際に住んでいる家もけっこうあった。
が、家の前には韓国語で「入らないで下さい」の張り紙も。
観光化されてしまっている面は否定できないがそれでも興味深く楽しめる場所だった。
最後に行くのは順天湾の葦の湿原、渡り鳥の飛来地である。
ここはガイドブックに載っていない場所なのでちょっと楽しみだ。
ここはガイドさんの説明はなく、基本的に自由行動、言われた時間までにバスに戻ればよい。
約2時間ほどの自由時間だ。
※葦の湿原の遊歩道。 この遊歩道に入る前にここで靴の裏を消毒する。鳥インフルエンザ予防のため。
ここに着く前にガイドさんがさかんに「カルテを見てきなさい」と言っている。
病院じゃあるまいし、カルテって?
持参した電子辞書を見るとカルテは「葦」のことだった(^^;)
葦の湿原がずっと広がっていてまるで北海道の湿原みたいだ。
※順天湾の湿地帯をめぐる船。 船からは渡り鳥たちが羽を休めているのを間近で確認できる。
※羽を休める渡り鳥たち。 空を見上げるると渡り鳥の群れが飛んでいるのを頻繁に確認できる。
ガイドさんから船に乗ると渡り鳥の様子がよく見られると聞いたのでこの湿地帯をめぐる船に乗った。
正解であった。
船頭さんがマイクをもって景色の説明をしてくれる。
さまざまな種類の渡り鳥がすぐそばで羽を休めているのを確認できる。
空を見ると飛んでいる渡り鳥の群れも。
こういうのは初めて見た。
ここは本当に来てよかったと思った。
夕方5時半過ぎ、無事にツアーを終えて順天駅前に戻ってきた。
本当に楽しい1日だった。
ガイドさんとバスのキサニム(運転手さん)に丁寧にお礼を言って別れた。
これでツアー代金4000Wとは本当に安い。
韓国語がもっと分かればガイドさんが説明してくれたお寺の歴史的な説明や民俗村の説明ももっと理解できたのだが。
夜は昨日に続き、モーテルの部屋で韓国ドラマを見ながら食事。
今日はキムパブセサンのモードゥムキムパブ(全部いり海苔巻き)と健麺世代キムチ味のインスタント麺、お酒はマッコルリ(イルドン米マッコルリ)、チーズかまぼこに燻製卵。
※イルドン米マッコルリに燻製卵、チーズかまぼこ。
※ 健麺世代キムチ味(カップラーメン)とキムパブセサンのモードゥムキムパブ(なんと、リンゴや厚揚げも入っていてビックリ!!!)
明日は朝のセマウル号でソウルへ行く予定である。
今回初めて韓国人向けのシティツアーに参加し、あちこちを回れてとても楽しかったがそれ以上に韓国人たちの旅行の楽しみ方、要所要所での反応を知ることができて収穫であった。