春の韓国 菜の花の青山島と桜満開のソウル4泊5日 (2010年4月17日〜4月21日)・3日目
4月19日(月)
今朝は5時に起きる。
6時半の莞島行きフェリーに乗らなければならない。
5時、部屋のテレビをつけると青山農協放送という、青山島の固有のテレビ放送をやっているのを見つけた。
これが意外に面白い。すぐに目が覚めてしまう。
すべて静止画、青山島⇔莞島間のフェリーの運航案内を延々とやっているのだ。
しかもBGMがいい。
なんとノリノリの韓国演歌だ。
青山島の人たちにとって莞島間のフェリーは生活の足だから運航案内は重要なのだろう。
※青山農協放送。BGMは演歌(笑)
支度を終えてフェリーに乗るべく外に出る。
外に出るといっても出たところが船着き場だから便利なことこの上ない。
まずは莞島行きの切符を買う。
やはり氏名、住民登録番号(パスポート番号)、連絡先などを書かなければいけないようだ。
すでに莞島行きのフェリーが船着き場にいる。
昨日のにぎわいはどこへいったのか、ひっそりとした島の明け方だ。
島の夜〜朝はほとんど音がしない。
これは沖縄の竹富島も同じだ。
※朝6時半発の莞島行きフェリー 島の静かな明け方
船内はやはり座席はなくオンドルになっている。
乗客は少ない。
みんな寝転がっている。
朝早いし、程よい船の揺れ、そして床がぽかぽかなので眠くなってくるのだ。
莞島までの45分間、私もずっと暖かい床に寝転がっていた。
※ぽかぽかのオンドルの船内
莞島旅客ターミナルからやはりタクシーを拾って莞島のバスターミナルへ。
ここから再び市外バスで光州のバスターミナルへ戻る。
※莞島から再び光州のバスターミナルへ
ここで朝ごはんを食べる。
たまには変化をつけてカツカレーにした。
7000Wと少し高い。
が、具だくさんでおいしかった。
※光州バスターミナル内でカツカレーの朝ごはん
光州バスターミナルから今度は高速バスで全州へ向かう。
すでに10時45分。
青山島を出たのが朝6時半。
青山島の遠さを改めて感じさせられる。
全州までは1時間40分ほどなので優等高速ではなく一般高速バスの切符を買う。
6000Wだった。
バスは途中休憩なしに一気に全州まで飛ばす。
全州での予定をあれこれ考えていたらすぐに着いてしまった。
※光州発全州行き高速バス
時間より若干速く全州に着く。
見慣れた風景、知っている町なので少しほっとする。
今日は韓屋村のモーテルに泊まり周辺を歩き回ることにした。
全州高速バスターミナルからクムアム広場の路線バス停まで歩き、そこから韓屋村に近い客舎まで行く。
タクシーで行ってもいいのだが、あえて路線バスを使ってみた。
全州の路線バス、初めて乗ってみたがソウルの路線バス同様に利用しやすいことが分かった。
※路線バスで韓屋村に近い客舎へ
数年前泊まったことのあるスマンモーテルへ行く。
道もちゃんと覚えている。
受付へ行くとあの人懐こいアジョッシが出てきた。
数年前に一度来たことがあるんですよと言うととても喜んでくれた。
このモーテルは韓屋村、慶基殿に近く(慶基殿の北側のブロックにある)1泊30000W、部屋もきれいに保たれている。
床はオンドル、その上電気毛布になっている。
※慶基殿近くのスマンモーテル
宿が確保できたところでさっそく観光に出かける。
全州と言えば韓国ドラマ「あんぱん」。
ドラマに出てきた豊年製菓を再訪し、あんぱん、クリームパンなどおやつを買う。
ここのあんぱんは餡がおいしい。
※豊年製菓(パン屋)
もうお昼を過ぎている。
慶基殿近くのベテランカルグクスへ行く。
ここも再訪だ。
やはり韓国ドラマ「あんぱん」で登場する食堂だ。
ここのカルグクスはおそろしくおいしい。
汁も最後の一滴まで飲みつくしてしまう。
4000Wだ。
昼過ぎ、1時半を回っており、平日だというのに客が絶えない。
とにかくおいしいし、店員さんもみな接客態度が極めて良い。
※ベテランカルグクス。
食後は慶基殿から観光を開始する。
韓国の時代劇ドラマを見ていたので中の説明分は何となくわかる。
慶基殿前の道は色とりどりのパンジーが植えられており、ハート型に彩られている。
本当にきれいだ。
平日だが観光客が多い。欧米系の人たちもあちこちで見かける。
※慶基殿
次に韓国ドラマ「あんぱん」のソニとガランの家を再訪してみる。
そのままの姿で残っておりほっとする。
イ次長が嫌いだったあの白い犬も健在だ。
庭に放し飼いになっておりめちゃくちゃ吠えられた。
オモクデに行って韓屋村を見る。
この風景は何度見てもいい。
オモクデは遊歩道がきれいに整備されていた。
※韓国ドラマ「あんぱん」のソニとガランの家 韓屋村
静かな全州川のほうへ歩いて行く。
と、「マッコルリの旅」に出てきたあのデポチプを偶然にも発見する。
とても趣のある建物だ。
が、今にも崩れそうだ。
※デポチプ
昔の両班(貴族)の子弟を教育していた、全州郷校へ行く。
この敷地で保護樹とかかれた看板を見つける。
樹齢400年のイチョウの木のことだ。
これはすごい。
画像ではなかなか伝わらないが実際に見ると尊くさえ感じる。
秋の紅葉の時期はまた素晴らしいのだろう。
※全州郷校
全州郷校敷地内の樹齢400年のイチョウの木
今まで行ったことのなかった全州川の川沿いの道をゆっくりと歩く。
ソウルと違い自然が多く、人も車も少ない。
川沿いの斜面に東屋のようなものがへばりついている。
寒碧堂と呼ばれており、朝鮮開国の功臣チェダムの別荘だったところのようだ。
ここから見る全州川一帯の景色はすばらしい。
さらに全州川に沿って歩き続ける。
景色がいいので飽きない。
案内板によれば自然生態博物館があるらしい。
行ってみたがあいにく休館だった。(月曜休館)
この博物館の建物は印象的だ。
魚の形をしているのだ。
※魚の形をしている自然生態博物館
博物館の向かい、全州川の一帯は水辺生態公園になっている。
水辺に行って中をのぞくと小魚がたくさんいた。
景色もいい。
だが、「蛇が出るので草むらには入らないこと」の看板があった。
※水辺生態公園 蛇が出ます。草むらに入らないこと
自然の景色を楽しんだ後は南部市場へ行く。
初めて行ってみたが広く見ごたえのある市場だった。
市場内の写真をうっかり撮り忘れていたのが残念だ。
※南部市場
本当によく歩き回った。
全州は歩き回るのが楽しい街だ。
夜は全州名物コンナムルクッパ(豆もやしクッパ)のお店に行く。
宿泊しているスマンモーテルの近くはコンナムルクッパのお店が多い。
コンナムルクッパは4500W、あれこれとおかずも付いてくる。
イカキムチが最高においしかった。
※コンナムルクッパ専門店 コンナル コンナムルクッパ4500W
食後の散歩を兼ねてライトアップされた夜の客舎を見に行く。
客舎に接して客舎キル(客舎通り)という商店街がある。
何気なくここの本屋さんへ入ったがいい本が買えた。
韓国の女優、ペドゥナの「ドゥナのソウル遊び」というフォトエッセイ集だ。
※客舎通り ライトアップされた客舎
のどが渇く。
モーテルに戻る前に近くの個人商店で全州産のピサボルマッコルリと魚肉ソーセージを買う。
光州で飲んだマッコルリとまた違う。
これは甘みが少し弱め、だが味が濃厚だ。
※全州産ピサボルマッコルリ
今日の日程はこれでおしまい。
明日はソウル、太極堂、春のワルツのキムパブ店とコーヒープリンス1号店ロケ地、ヨイドのKBS、国会訪問者センターなど訪問する。