ソウル1泊2日 桜を見る旅(2008年4月12日〜4月13日)


4月13日(日)

 今回の訪韓は1泊だけなので今日帰らなければならない。いつものように隣のチョゲ寺から朝の読経が聞こえてきて目が覚める。昨晩は珍しく夜通しお経が聞こえていた。
 7時過ぎにサモモーテルを出る。昨日、受付にいた日本語を話すアジョッシは奥で毛布に包まって寝ていた。サモモーテル前の通りに出るとなんと路線バスが歩道の街路樹に突っ込んでいる光景が目に入った。街路樹を折って乗り上げている。すでに時間はだいぶ経っているらしく乗客や警察などの関係者は誰もいなかった。バスはブルーの路線バス、162番でミョンドンロッテ〜ソウル駅〜ヨイドを走る路線のようだ。こんな光景を見ると韓国にいる事を実感させられる。

※ドラマの撮影でもやってるのかと思いました(^^;)

 朝ご飯を食べに光化門駅そばのキムパブ天国へ行く。ここは24時間営業なので時間を気にせずいつでも利用できる。
 朝早いがすでにすごくお腹が空いている。人の体は現金なもので出勤前の朝だとお腹が空かないのだが旅先では違う(^^;)チーズトンカツを頼む。5000Wだ。大きな皿の上にデミグラスソースがかかった大きなトンカツ、ライス、サラダが乗せられている。

※キムパブ天国のチーズトンカツ。上にかかっているデミグラスソースもなかなかおいしい。

 おいしそうだ。トンカツは衣も厚く、肉もそれなりに美味しい。チーズトンカツなのにチーズが乗っていないと思ったら肉と一緒に衣の内側に入っていた。デミグラスソース+トンカツ+チーズで朝からコッテリだが、これはおいしい。
 チーズトンカツ、また訪韓したら食べてしまうかもしれない。食後は光化門駅前から路線バスに乗ってみようと思い、バス停で待つ。路線図を見ると国民大(北漢山のふもと方面)へ行くバスがあるようだ。これに乗って終点まで行ってみることにした。1711番、緑色のバスである。
 1711番のバスはすぐに来た。バスは景福宮のそばを通り、一度はゆっくりと歩いてみたいピョンチャン洞を過ぎ、その後長いトンネルを抜けて段々と山あいの道を走るようになる。20分位すると終点についた。田舎のバス発着所みたいなところだ。ちょっとソウルとは思えない風景である。

※ソウル・城北区貞陵2洞のバス発着所。山あいの町。

 付近を歩くとここは城北区貞陵2洞という所であることが分かった。北漢山のふもとの小さな町のようだ。バス発着所には10台ほどの路線バスバスが停まっている。集落方面へ歩くと個人商店がいくつか立ち並んだ通りに出る。こんな商店が実は面白い。中をのぞいてみると韓国イチゴが安く売られている。お?慶州パンもあるしやポン菓子も安い。昨晩、ロッテマートで大量に食料品を買い込んだというのにまたここでもいろいろ買ってしまった。
  
※ウリホームマートという個人商店。右はそこで買ったいちご。

 だが、ここで買った韓国イチゴは大粒でそれはとても甘い、ジューシーなイチゴだったのだ。1パック4500Wだが量は日本の倍は入っている感じだった。
 引き続き集落の中を歩く。集落全体がとても古くくたびれた感じだ。タルトンネとは言えないが小さな丘に沿って古びた家が立ち並んでいる。集落のまわりはアパート建設が進んでおりおそらくこの集落もそのうちになくなってしまうだろうと思った。

※貞陵2洞の集落。

 北岳中学という中学校を見つける。今日は日曜日で誰もいなかったが校庭が開放されていたのでちょっと入ってみる。立派な校舎とグラウンドだ。
 校舎に大きな横断幕でスローガンが掲げられている。「青少年は我々の未来 暴力から保護しよう」。韓国の学校はこのように校舎にスローガンを掲げたところが多い。学校の方針が感じられて興味深い。
  
※北岳中学校

 また集落の中を少し歩くと今度は昔ながらの米屋を見つけた。瓦屋根の懐かしい感じのするたたずまいだ。今、自分がソウルにいるのを忘れてしまいそうだ。そう、ここもソウルなのである。

※昔ながらの米屋

 こんな感じでしばらく街歩きを楽しんだ。時計を見るとそろそろ空港に向かわなければならない時間である。再び1711番のバスに乗り、光化門駅まで戻る。光化門駅前でしばらく佇む。後は地下鉄で金浦空港に戻るだけだ。次回の訪韓はいつできるだろうか、目の前に映っているソウルの幅広い道路を目に焼き付ける。恒例の行事だ(笑)

※地下鉄光化門駅前。

 金浦空港のJALカウンターは混雑しておらず、チェックインはすぐに済んでしまった。まだ時間があるので喫茶店でイチゴ果汁のジュースを頼む。100%果汁のジュースなので濃厚な味だ。

※金浦空港内の喫茶店にて。いちごジュース(果汁100%)

 帰りの機内食もハムなどが挟まれたパンであった。韓国製のヨーグルト(ざくろ味)がついてきた。


※機内食

今回の訪韓はこれでおしまい。沖縄より近いソウル、1泊でも充分に楽しめる。桜を見るのが主な目的であったが、同時に韓国人の花見を楽しむ様子も実際に見ることができて収穫のある旅行だった。
 

 

たびのきろくへ

トップメニューへ
 

アクセス解析