ソウル1泊2日 桜を見る旅(2008年4月12日〜4月13日)


4月12日(土)
 今回はソウル1泊のみ、ソウルへ桜の花見に行く旅である。毎年この時期になるとヨイドの桜祝祭が行なわれており韓国のニュース番組を見て一度は行ってみたいと思っていたのだった。
 羽田ソウル往復のチケットはJALの特典航空券を使った。ちょうどディスカウントマイルのキャンペーンをやっていて普段は15000マイル要するところを12000マイルで往復できるので迷わず予約したのだ。
 いつものように空港でチェックインから出国手続き終了までわずか5分程度で済んだ。とても気分が良い。ソウル金浦行き8831便は時間通りに出発、機内は相変わらず満席に近い混み具合だ。

※JAL8831便。これに乗ればソウル市内で昼ごはんが食べられる時間に着く。

 右の窓側の席をいつも予約する。富士山がきれいに見られるからだ。が、今回は雲が多く、頂上付近しか見られなかった。羽田を離陸して15分程度で富士山が現れる。

※今回は雲が多くて富士山は頂上付近のみしか見られなかった。

 機内食はパンが2種類(サラミとポテトサラダのようなのが挟まったパン、エッグタルト風のパン)とフルーツポンチみたいなものが出された。だんだんと質素な機内食になっている感じがする(^^;)飲み物はリンゴジュースをもらった。
 ソウル金浦空港に着くまでの間、食事以外はヘッドホンでJAL名人会(寄席番組)を聞きながら過ごす。定刻よりも若干早く金浦空港に着いた。ありがたい。

※機内食。

 3ヶ月ぶりのソウルだがまわりに溢れるハングルの広告を見ているとワクワクしてくる。韓国旅行は計画段階と韓国到着直後のワクワク感が一番の楽しい時間かもしれない。そのまま地下鉄で鍾路方面へ向かう。
 いつも泊まるサモモーテルへ向かう道はあちこちで工事が行われていて歩きにくかった。土曜日の昼下がり、鍾路は若い人たちでにぎわっている。そう、羽田を9時20分に出ると昼過ぎにはもうソウル市内にいることができるのだ。

※鍾路にて。「緊急道路工事」のトラック

 サモモーテルのフロントへ行くといつもの顔なじみの若いアジョッシはおらず、代わりに初めて見る年配のアジョッシがいた。オンドル部屋を希望するとまだ掃除中だという。「荷物を置いてすぐ出かけるから」と言ってオンドル部屋にしてもらった。
 隣のチョゲ寺でまずは短い旅の無事をお願いしにいく。多数のカラフルなちょうちんが飾られていて本当にきれいだ。境内前ではそのちょうちんを作っているアジュンマたちがいた。1つ1つ手作りをしている。このちょうちんは来月のお釈迦様の誕生日に使うのだろうか。
  
※チョゲ寺の境内。ちょうちんがとてもきれいだ。  境内でちょうちんを手作りしているアジュンマたち。

 お腹が空いてきたので近くのキムパブ天国へ行く。チャンチククスとチーズ海苔巻きを頼む。このお店はテーブル上においてある記入式のメニューの食べたい料理に○をつけてお店の人に渡すのだが、メニューを見てびっくりした。
 メニューの大半が500Wずつ値上げされている。看板メニュー?の1000Wキムパブも1500Wになっていた。MBCやSBSのニュースでも食料品の値上げのニュースを最近盛んにやっていたのを思い出した。まあしょうがない。
 チャンチククスは煮干ダシのさっぱりしたかけそば。麺はそうめんのように細いが飽きの来ない味。具は卵や韓国オデン、朝鮮かぼちゃなどが少しずつ乗っている。チーズキムパブはマイルドでそれでいてたくあんのさっぱり感が合っている。おいしい。

※キムパブ天国のチーズキムパブとチャンチククス

 チャンチククスは値上げされていなかったがチーズキムパブは500W値上げされていた。あわせて5500Wだった。お腹が満足したところでちょっと気になっている場所へ。 チョゲ寺内に伝統茶を飲ませる店があるのを以前からチェックしていたのだがなかなか行く機会がなかったのだ。
 山中茶園という店名で目立たない店構えだ。中へ入ると靴を脱ぐようになっている。店内は広く、ゆったりとくつろぐことができる雰囲気だ。インサドンの伝統茶のお店にありがちな音楽もかかっておらず本当に静かにお茶を楽しめる感じだ。お寺の中のため、お経が聞こえてくるのがまたいい。
 私はホンサム茶(高麗人参の紅参茶)を頼んだ。5000Wだった。一緒にお菓子もついてきた。なかなかおいしい。印象的だったのはお茶の容器。側面にボツボツ穴が開いており持ってもまったく熱くないのだ。
  
※チョゲ寺内の山中茶園。ゆったりした感じがたまらない。紅参(高麗人参)茶を飲んだ。

 なんだか居心地が良くてこのまま寝てしまいそうな感じだ。このお店はまた必ず来よう。さて、今回の旅のメイン、ヨイド桜祝祭へ向かう。光化門駅から地下鉄に乗りヨイナル駅へ。地下鉄は通勤電車並みの混み方だ。ヨイナル駅で大半が降りた。降りたのはいいが地上へでるまでも大変な混雑でとても時間がかかってしまう。
 地上へ出るとまず目についたのが桜並木、なるほど韓国の桜もきれいである。しばらく人の流れにまかせて歩くと歩行者天国になっている輪中路へ着く。ここから本格的で大きな長い長い桜並木道が始まる。どの桜の木も本当に大きい。桜は満開をちょっと過ぎ過ぎた感じ、でも充分に楽しめる。
  

 桜並木の下ではくるみ菓子やボンデギ、飲み物などを売る露店がちらほら見られる。どこも繁盛している感じだ。日本のように桜の木の下で酒盛りをしている人たちは見かけない。みんな桜並木の道を写真を撮ったりしながらゆっくりと歩いて行くのみだ。これが韓国人の花見の楽しみ方のようだ。歩行者天国で道は広いのだがそれでも大にぎわい。韓国人に桜の花見がここまで人気があるとは初めて知った。
  

 輪中路に沿って漢江の公園が広がっておりここも大にぎわいだった。大韓民国蘭展が開催されており有料だったが(3000W)せっかくなのでちょっとのぞいてみた。

※第14回 大韓民国 蘭展示会場

 色とりどりの蘭が目を楽しませるよう展示されておりここは以外に楽しくて時間をとってしまった。


※漢江にかかる麻浦大橋

付近には漢江にかかる麻浦大橋がある。景色が良さそうなのでちょっと歩いて橋を渡ってみる。長い。漢江の大きさを実感した。漢江の上から見る風景は韓国らしくてとてもいい。63ビルと漢江の川原がとてもいい感じだ。
 再びヨイド側へ戻り、歩いて国会議事堂方面へ。国会議事堂を間近で見たのは初めてだ。議事堂前は広い芝生の広場になっていて市民の憩いの場に利用されているようだ。

※国会議事堂


 ヨイドに来てからずっと歩き通しだ。ちょっと疲れてきた。近くに出ていた飲み物の露店でとうもろこし茶を買う。喉が渇いていたのでおいしかった。そういえばソウルは春にしては暑いくらいの陽気で半そで姿の韓国人もたくさん見かけた。
 夕方は南大門市場とロッテマートで買い物である。ヨイドから南大門市場まではまた混んだ地下鉄を乗り継いで行かなければならない。おっくうだ。付近のバス停でバス路線図を見るとちょうどヨイドから南大門市場を経由するバスがあることが分かった。これは助かる。バスはブルーバスで数分おきに出ているようだ。座れたし地下鉄と違って景色も楽しめた。
  
※ヨイド〜南大門〜鍾路方面を結ぶブルーバス262番

 夜にかけては南大門市場とロッテマートで食料品などの買い物。この時間がまたとても楽しい。その後、鍾路3街のスナック屋台で「キムトクスン」(セットメニューでキムチジョンとトッポッキとスンデのセット、3500W)とたこ焼き屋台でたこ焼きをテイクアウト、コンビニでビールなどを買い込んでモーテルへ戻った。

※屋台でテイクアウトした「キムトクスン」とたこ焼き

 モーテルの部屋で韓国ドラマを見ながら食事するのもまたいい。テレビをつけると「思い切りハイキック」の再放送をやっていた。さて、「キムトクスン」は3500Wの安さだがボリュームは満点。食べきれないほどの量だ。キムチジョンは味付けと油濃さが抜群に良くて非常に美味しかった。トッポッキは甘辛さいタレがたまらない。スンデはビールによく合っった。たこ焼きはなんと日本のオタフクソースを使用していたのでびっくりした。
 これでこの日の日程はおしまい。韓国の桜を見られたのと同時に韓国人が桜を楽しむ様子も見られて満足だった。

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