秋のソウル2泊3日(2008年11月1日〜11月3日)・2日目
    

              


11月2日(日)

 
旅先での朝は早起きだ。6時過ぎには心地よく目が覚める。テレビをつけると朝のニュースをやっている。これを見ながら出かける準備をする。おなかも空いてくる。
 鍾路から路線バスで明洞へ行く。
 
※明洞・ロッテデパート付近から鍾路を見る。

 162番の青バス、ロッテヨンプラジャ(ロッテヤングプラザ)で降りれば明洞だ。お粥のお店、味加本へ行く。ガイドブック掲載の日本人観光客御用達店だがここのお粥は確かにおいしい。開店早々に行かないと行列するのが分かっていたので開店時間ピッタリに行く。案の定、店内は日本人観光客ですぐに満席になった。
 あわび粥(10000W)を頼む。中国粥と違い、韓国粥は高くてご馳走の部類になってしまう。ボリュームはかなりある。ここは数種類出てくるおかずも大変に美味しい。
  
※明洞・味加本のあわび粥。朝行くなら開店にあわせていくのがいい。

 気がついてみると外にはやはり行列ができている。あわび粥に満足したあとはコーヒーが飲みたくなる。すぐ近くにあるクリスピークリームドーナツへ。まだ朝早いので店内はガラガラだ。実はクリームクリームドーナツは初めてである。ドーナツを選んでいると人気の「オリジナルクレーズド」を一つサービスされる。これに「グリーンティチーズケーキドーナツ」とモカコーヒーを頼んだ。

  
※明洞のクリスピークリームドーナツ。グリーンティチーズケーキドーナツは濃厚でおいしい。

 ドーナツは私好みの味でとても美味しかったがカロリーはかなり高そうだ。今日はあちこち歩き回る予定なのでまあいいだろう。食後は明洞から162番の路線バスでアリラン峠へ。実際にアリランコゲ(アリラン峠)というバス停があるのだ。明洞から鍾路、大学路を通りしばらく行ったところがアリラン峠だ。
  
※162番青バスでアリランコゲ(アリラン峠)へ。

 今日はここから街歩きを始める。アリラン峠、昔は本当に峠だったのだろう、あたりを見回すと確かにその名残が感じられる。しばらく周辺の集落を歩く。戸建ての家々があるが寂れていて人が住んでいる気配があまり感じられない。そのすぐ近くには大きな高層アパートが迫っている。このあたりはどこを歩いても坂だらけだ。
  
※アリラン峠バス停付近はこんな感じ。なんとなく峠の名残が感じられる。

  
※坂の多い街、高層アパートがあちこちにあり、古い風景はなくなりつつある。

 更に歩き続けると大きな森の入口にぶつかった。入口では窓口があって入場料を払うようになっている。何の森だろうとよく見ると森は森だが中には貞陵(朝鮮を建国した太祖の第2夫人の陵)があるようだ。 入場料は1000Wなのでちょっと見ていくことにした。
  
 本当に大きな森になっていて紅葉も始まっている。ハイキングコースがあってくるっと回れるようになっていたのでゆっくりと歩く。途中、薬水が数ヶ所あった。表示を見ると飲めるようだ。ちょっとだけ飲んでみる。冷たくて柔らかな味だ。
  
※貞陵の森には薬水があちこちにあった。

 森にはリスがあちこちにいる。冬に備えてのえさ探しか。リスの絵が描かれた横断幕があった。
「どんぐりを(森の)主人へ返そう」
印象深い横断幕だ。

※「どんぐりを(森の)主人へ返そう」

お目当ての貞陵、第二婦人は冷遇されていたと聞いたがそれでも立派な陵だ。


※貞陵

 貞陵の森を充分に楽しんだ後は永登浦市場へ。昔、一度行ったことがあるのだが、やはりどこかで韓国の市場は一度は見ておきたい。また、韓国下町人情紀行(鄭 銀淑著)にもこの市場周辺が出てくるので再訪したいと思っていた。
 今日は日曜日だが薄暗いアーケード市場は活気にあるれている。いろいろな食材の匂いが漂っていて市場に来た感じがする。
 
※永登浦市場

 永登浦駅わきの駅前交番も健在だ。その先のチョッバン村ものぞいてみたが本の通りだった。とても写真を撮れるような雰囲気ではなかったので見るだけにした。大阪西成・三角公園のような雰囲気だ。
 本に出てくる日本家屋のカフェも健在だ。日曜日せいか、営業はしていなかった。

※永登浦・日本家屋のカフェ

 おなかが空いてきた。キムパブ天国でマンドゥククを食べる。マンドゥがたっぷり入っていて満足だ。

※キムパブ天国でマンドゥクク

 昼下がりはインサドンの伝統茶屋へ。
「タルセヌン タルマン センガッカンダ」(月鳥は月だけを想う)。
これが店名だ。なんでもすべて自家製のお茶を出す店だそうなのだ。
 
※伝統茶屋「タルセヌン タルマン センガッカンダ」(月鳥は月だけを想う)で五味子茶を。

店内は薄暗く、本当に心から落ち着ける雰囲雰囲気だ。
オミジャチャ(五味子茶)の冷たいのを頼む。非常にさっぱりとしていておいしい。
雰囲気が良すぎてもうここから動きたくない。
午後はレッドバス9301番に乗って河南市へ。
鍾路から約1時間ほど、高速を通らないので車窓もずっと楽しめる。
ちょっとソウル郊外の街へ行きたい時はこのレッドバスがいい。
シートもいいし、停まる停留所も少ない。
河南市庁前で降りる。
やはり市の顔は見ておかないと。
  
※河南市庁前バス停と市庁舎

さらに街歩きをすすめるとチョンヒョン小学校に着く。
日曜日だが校庭は開放されているようだ。小学生たちがサッカーをして楽しんでいる。日本と全く変わらない。
観光地を巡るよりもこういう日常の韓国の風景を見るほうが印象に残る。
  
※河南市・チョンヒョン小学校・そばの河川敷

そばには自然のままの川が流れていたがどうも魚は見当たらないようだった。
時間をかけてあちこち歩き回ったがこの辺は高層アパートがとても多い。
再び河南市庁前へ戻る。やはりこの辺が一番栄えているようだ。


夕方、暗くなってきたのでってきたのでバスでソウルへ戻る。
ソウル駅前で降りてロッテマートでお土産用の食料品をあれこれ買い込む。
韓国の青唐辛子とにんにくはいいお土産になる。
夜は鍾路の屋台&キムパブ天国であれこれテイクアウト、サモモーテルで韓国ドラマを見ながら食事を楽しんだ。
ちなみに鍾路の屋台でテイクアウトしたのは「チョントクスン」。キムチジョンとトッポッキ、スンデもセットメニューだ。
  
※鍾路の屋台で

これは3500W、安いが食べきれないほど包んでくれる。

 
※テイクアウトするとビニール袋に全部混ぜて入れてくれた。まあ、どれも同じ味付けだからいいけど。

キムパブ天国ではケランマリキムパブ(卵焼きキムパブ)を頼む。
これは初メニューだ。

※キムパブ天国のケランマリキムパブ

海苔巻きのまわりは薄い卵が巻かれている。おいしかった。
こうして2日目の予定はおしまい。

                            

                  

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