ソウル・鍾路を楽しむ旅(2010年10月30日〜11月1日)・2日目
10月31日(日)
昨晩泊まったスカイモーテルはなかなかよかった。
2日目は宿近くキムパブ天国の朝ごはんからスタート。
朝はカレーが食べたい気分である。
キムパブ天国でカレーライスを頼む。
4000W。
日本と比べるとまだまだ安いが韓国の物価からすると大部値上げされたようだ。
カレーライスは画像の通り、とてもおもしろい形で出てきた。
具だくさんで味は昔の学校給食のカレー味。とても楽しめた。
食後、コンビニで乳酸菌飲料の「快便」を買う。
便秘ではないが韓国に来るとこれが飲みたくなる。
※カレーライスを注文したらこんなのが。 乳酸菌飲料「快便」
今日はまず最近一般開放されたソウル城郭へ。
安国駅2番出口前から02番のマウルバスに乗る。
このバスは数分おきに出ているようだ。
マウルバスというと車体の小さなバスが多いがこの路線のは一般の路線バスと同じ大きさのようだ。
※安国駅2番出口前バス停 マウルバス
一番前に席を取り景色を楽しむ。
このバスは安国駅を出てしばらくすると山の中をうねうねと登り続ける。
ソウル市内とは思えない緑多い風景が続く。
20分ほどで成均館大学というバス停に着く。
※車窓 成均館大学
成均館大学バス停はすでに山の中にある。
ソウル城郭に向かって歩くと見晴らしのいい所があったので写真を撮る。
もやのかかったソウル市内が見えた。
※ソウルタワー
しばらく案内看板通りに歩くと下記のような看板が見えてくる。
「北岳山ソウル城郭 マルバウイ案内所へ行く道」
城郭も見えてきた。
ここにも見晴らしのいい展望スペースがあったので景色を楽しむ。
山の裾野にもやがかかった風景はいい。
一方、別方向を見ると山の斜面に沿ってずっと城郭が続いているのが見える。
万里の長城みたいだ。
城郭に沿って階段が続く。
景色はいいが結構な運動量となる。
バスを降りて歩き、ここまでで30分くらいか。
マルバウイ案内所に着く。
※城郭に沿った階段が続く マルバウイ案内所
この辺りから軍の監視員?が多くなる。
案内所前で「身分証を見せてください」と言われる。
パスポートを見せると「ああ〜、日本の方ですね?」と急に笑顔になる。
この先を歩くには案内所にある北岳山ソウル城郭探訪出入り申請書を提出しなければならない。
画像のように日本語版もあるのでご安心を。
パスポートを見せて申請書を提出すると首からかけるタイプの許可証を渡される。
この先は常にこの許可証を首から下げていなければならない。
案内所にはこの先の山道の地図があるのでそれをもらっておく。
地図は確か韓国語版のみだったか。
※北岳山ソウル城郭探訪出入り申請書
案内所を出るとず〜っと城郭に沿ってのぼり階段の道が続く。
景色はとてもいい。
下記のような画像の感じだ。
画像には映っていないがこの山道に沿って軍の施設が点在している。
もちろん山道を外れて立ち入るのは禁止だ。
案内所を出ると数メートルおきに軍の監視員が立って見張っている。
※ソウル城郭の山道
1時間ほど歩いただろうか、見覚えのある景色が出てきた。
この松の木。
そう、KBSの「1泊2日」でスグンがカメラに収めたあの松の木だ。
松の木の前には案内板がある。
おおまかにこんなことが書かれていた。
1.21事態の松
1968年1月21日、北朝鮮124部隊のキムシンジョほか30名による青瓦台襲撃未遂事件。この時、樹齢200年になるこの松へ15発の銃弾が残った。以降、この松は1.21事態の松と呼ばれる。
画像にもあるように韓国人たちはみんなここで記念撮影をしている。
ここにスグンが来たのよね、などという声も聞こえてくる。
今の韓国は平和だ。
確か、スグンはここで鹿を見た。このシーンを見て私はソウルに野生の鹿がいるのか、と驚いたのだが私が行った時は鹿を見つけることはできなかった。ちょっと残念。
※1.21事態の松。
やがて山の頂上に着く。
見晴らしがとてもいい。
下記の画像のような景色が見えた。
これはすごい。
手前に景福宮、その向こうに光化門広場、そして世宗路が見える。
※手前に景福宮、その向こうに光化門広場、そして世宗路
頂上を過ぎるとひたすら下り階段となる。
これがまたすごい。
つまずいたらどこまでも下に転がっていきそうだ。
結局ソウル城郭に沿ってゆっくり歩いて2時間半程度のハイキングとなった。
出口にも案内所があり、ここで首から下げていた許可証を返す。
出口をでてしばらく歩くと車道があり、バス停もある。
来た路線バスに乗り景福宮で降りる。
なんだか膝が笑っている。
この2時間半、ずっと階段の上り下りをしていたのだから無理もない。
良い運動になった。
今度は北村へ向かう。
北村の入口付近に案内所があり、そこで地図をもらう。
下記の画像、左は北村のゲストハウス。
ここはKBSの「1泊2日」で出てきた所だ。
いつかこんな宿にも泊まってみたい。
画像右は冬ソナでおなじみの中央高校正門。
相変わらずここは日本人観光客のおばさんたちでにぎわっている。
正門上には「中央高校入学説明会」の幕が掲げられている。
※北村のゲストハウス 中央高校
北村の集落はこんな感じ。
とても風情のある家並みが続く。
韓国人の観光客でにぎわっている。
地方からの観光客が多いようだ。
全羅道訛りや慶尚道訛りがあちこちから聞こえてくる。
この集落、夜も歩いてみたいと思った。
※北村の集落
しばらく集落内を歩く。
ハルコヤンイという猫のギャラリーを見つける。
さっそく入ってみようとしたが残念ながらやっておらず。
※北村の集落の向こうに鍾路タワー
北村の集落を見終わり、三清洞近くまであるく。
ソウル教育史料館なる建物を見つける。
無料だ。
中へ入るとまず目につくのがこれ。
昔の国語の教科書だ。
顔ハメもできる(笑)
この懐かしさを感じさせる絵がなんともいえない。
チョルスヤ、カジャ。
ヨンイヤ、カジャ。
チョルスくん、行こう。
ヨンイちゃん、行こう。
こんな意味だが日本風の名前に直すと
太郎くん、行こう。
花子ちゃん、行こう。
みたいな感じか。
つづいて昔の小学校の教室の再現された部屋へ。
韓国映画「我らのゆがんだ英雄」で確かこんな教室が出てきたのを覚えている。
昔の小学生が持って行っていた弁当も展示されている。
たっぷりのご飯に少しのキムチ。
食べる前にふたをしたままよく振るのだ。
そうすると中身がうまい具合に混ざりおいしくなる。
昔の韓国映画でそんなシーンを見たことがある。
※ソウル教育史料館。昔の小学校の教室と当時の弁当。
もうとっくに昼を過ぎている。
おなかもかなりすいている。
昨夜、ミョンドンのメガネ屋さんで教えてもらった豚カルビの店に行ってみる。
ワンビチプ。
ランチメニューの豚カルビ定食(10000W)を頼む。
焼いて切ってある豚カルビが出てくる。
日本の焼き肉定食風だがボリュームがけた違いだ。
あずきご飯にチゲ(カムジャタン)、辛冷麺、数々のおかずがついてくる。
すごい。
肝心の豚カルビもけっこうな量だ。
普段、自宅では山形・平田牧場の豚肉を食べているのだがそれに負けないくらいおいしい。
ここはおすすめだ。
店員の対応もよく、ひとりで行っても問題ない。
日本語が通じるかどうかは不明。
※豚カルビ店のワンビチプ 豚カルビ定食
満腹になった。
韓国で肉をたくさん食べるのは久しぶりだ。
腹ごなしに市庁前の広場まで歩く。
この広場は行くたびに何らかのイベントをやっており楽しめるのだ。
行ってみるとソウルサミット関連のイベントが行われていた。
キムヨナとハンヒョジュの大きな素晴らしい笑顔が迎えてくれた(笑)
つづいて南大門市場へ。
異様に混雑している。
食品類をゆっくりと見たかったのだがあまりの混雑で歩きにくく、すぐに退散する。
※キムヨナとハンヒョジュの大きな笑顔 南大門市場
ソウル駅のロッテマートへ行く。
ここで時間をかけて買い物をする。
ラーメンをチェックしていたら、新製品だろう、イ・スグンのラーメンを見つける。
即購入。帰国後食べたがチゲ風の味でおいしかった。
詳しくはこちらを。
http://flykorea.blog5.fc2.com/blog-entry-248.html
」
※ソウル駅 ロッテマート
買いものをして荷物が多くなったので宿へ行く。
今日の宿は鍾路3街のカラモーテルにする。
1泊40000W、昨夜のスカイモーテルとほとんど変わらない感じだ。
宿でしばらく休んだが一日中歩き回ったせいか1時間ほど寝てしまう。
起きるともう夜7時を過ぎている。
韓国最後の夜は広蔵市場へ。
市場の屋台(プアンチプ)でキムチジョンや魚のジョン、野菜のジョンなどをつまみにマッコルリを飲みながらゆっくりと過ごす。
市場のこのにぎやかな雰囲気がたまらない。
※広蔵市場でマッコルリとジョンを。
食後は清渓川の夜景を楽しみながら歩いて鍾路3街方面へ。
宿に戻る前に鍾路3街の屋台に寄る。
ケランパンとプンオパンをテイクアウトする。
ケランパンは中にゆでたまごが入った甘いパン。
プンオパンはタイ焼き。
※ケランパンとプンオパンの屋台
今日の日程はこれでおしまい。
下の画像は泊まったカラモーテル。
今日は鍾路のソウル城郭北岳山に始まり夜は鍾路の屋台で終わる。
こうしてまる一日鍾路を楽しんだのだった。