年越し釜山2泊3日(2008年12月30日〜2009年1月1日)・2日目
12月31日(水)
昨夜は暖かなオンドルのおかげで心地よく寝ることができた。
今日は昌原の馬金山温泉へ行くことにしている。この温泉は韓国の交通観光時刻表を見ているときにたまたま見つけた温泉で釜山からの日帰り温泉にちょうどいいと思って調べたのだった。
釜山地下鉄で沙上まで行く。この駅の地上が釜山西部バスターミナルだ。ここから馬山行きの市外バスに乗るのだがその前にまずは朝ごはんだ。バスターミナル内には数軒の食堂がある。とにかく寒いので温かなものが食べたい。煮干ダシのいい香りに誘われて1軒の構内食堂に入った。ウドンを頼む。4000Wと高い。だがボリュームたっぷりで汁もおいしく、おかげで体が温まった。
※バスターミナル構内の食堂でウドンを。
さて、馬山行き市外バスで馬山へ向かう。所要は約50分ほど、3400Wだった。車内は空いており7分おきに運行する必要があるのかと思ったが今日は大晦日、普段は混雑しているのかもしれない。
※馬山行き市外バスのチケット バス乗り場 馬山行き市外バス
馬山バスターミナル前の通りから今度は路線バスで北面温泉へ向かう。馬金山温泉は別名を北面温泉という。北面温泉へ行く路線バスは15分ほど待つと来た。地方の路線バスはスに乗る時はちょっと緊張するが馬山の路線バスはバス停に路線案内図など必要な情報が書かれているので利用しやすい。おまけに自分の乗るバスがあと何分で来るか分かるような表示もある。
北面温泉までは約40分ほどかかった。バスはどんどん山の中に入り北面温泉は鄙びた山あいの村にあった。運賃は1000Wだった。バスを降りると温泉場らしく温泉施設があちこち立ち並んでいる。高い建物はなく青空市場や個人商店が少々あるのみ、まわりは山、温泉場としての雰囲気はいい。
あらかじめ韓国のサイトで調べておいた「馬金山元湯」という温泉施設へ行く。料金は4000Wだった。大浴場はとても広く気持ちがいい。湯船もとても大きくてゆったりしている。泳いでいるアジョッシもいる。
※馬金山元湯 地下は女湯、2階は男湯、3〜4階は家族湯
温泉の効能書きを見ると神経痛、慢性皮膚病などあれこれ効能があるようだ。無色透明の温泉で臭いもない。飲用できるらしく温泉の吹き出し口にはコップが備え付けられていて飲んでいる人もいる。
この温泉施設でぼ〜っとゆっくりして過ごす。とても気分が良い。温泉はけっこう混雑していたのだがなにしろ広いので気にならない。長い時間いたおかげですっかり体があたたまった。
※周辺はこんな感じ。
路線バスで再び馬山へ戻る。馬山という町は初めてである。もう昼過ぎ、温泉に入ったらお腹が空いてきた。何を食べようか。バスターミナル付近の繁華街をブラブラ歩いているとなぜかトンカツの店が目立つ。あちこちにある。トンカツが食べたくなったので1軒のトンカツ専門店に入る。ロースカツ定食を頼む。5500Wだった。揚げたてのカツはとにかくおいしい。トンカツのおいしさは衣と肉のバランスだと思っているがこの店のはそれがとても良かった。一緒についてきたウドンスープのようなスープもおいしかった。
※馬山のトンカツ専門店 ロースカツ定食
食後にコーヒーが飲みたくなる。あるタバンに入る。建物の地下にあるのだがとても広いタバンで大きなソファがたくさん置かれている。タバンらしいタバンだ。こういう店はアジュンマかアガッシがいるのだがここはなんと、いい年をしたアジョッシが一人いるだけだ。私がソファに座ると、そこは寒いからストーブのそばの席に来いという。
コーヒーを頼む。食後のコーヒーはほっとする。店内のテレビでは韓国ドラマをやっている。これが面白くて長居してしまった。コーヒーは薄いインスタントコーヒー、2500Wだった。
※タバンで食後のコーヒー。フカフカのソファは心地よい。
市外バスで釜山西部バスターミナルへ戻る。まだ日は高い。海が見たくなり海雲台へ行くことにした。地下鉄だと景色が見えずツマラナイ。バスターミナル前の大通りで海雲台へ行く路線バスはないかと探すと運よくあった。路線バスはすぐに来た。海雲台までは40分ほどかかったが釜山の街の様子は充分に楽しめた。寒い時はバスで車窓を楽しむに限る。
海雲台のビーチへ行くと明日、元旦の初日の出イベントの準備が行なわれていた。明日は1月1日なのだ。ビーチには相変わらずカモメがたくさんいる。人でもそこそこ多い。かっぱえびせんを与えて楽しむ韓国人を見ると今、自分が韓国にいることを実感する。
※海雲台ビーチにて 2009年新年福をたくさん受けて下さい。
※初日の出イベント横断幕
※ビーチにはたくさんのカモメ。
日が傾いてきた。2008年最後の夕日だ。
暗くなってきたところで南浦洞へ戻る。夜は何を食べようか。まずは飲みたい。昨夜から気になっていた、宿のそばの日本居酒屋に入る。金太郎という居酒屋で赤提灯も下げられている。
日本居酒屋だが店員は韓国人だ。カウンターに座りメニューを見る。やきとり系のメニューが充実している。まずはビールを頼む。CASSを頼んだが日本のビールは種類が揃っている。CASSは一瓶3000Wだが日本の一番搾りは7000Wだ。
ビールを飲んでいるとお通しが出てきた。枝豆とたくあん。無難な内容だ。韓国で枝豆を食べるのは初めてかもしれない。焼き鳥を数種類頼む。ミニトマトの周りにベーコンを巻いたものやウズラ卵とネギの串焼きなどどれも工夫された内容でおいしい。客は韓国人ばかりのようだ。この店、一人でフラッと来て飲むのにちょうどいい店だ。釜山へ行った際はまた寄ろう。店員の対応もとても良い。日本酒や焼酎の種類も揃っている。
※日本居酒屋で各種焼き鳥を楽しむ
ほろ酔い気分で外に出るがあまりの寒さに酔いが覚める。飲んだあとはラーメンなのだがここは韓国。散歩がてらチャガルチ市場付近まで歩いて1軒の小さな食堂に入る。ククスを頼む。煮干ダシのきいた韓国版かけうどんだ。麺はそうめんのように細いが。ククスにキムチ。。飲んだあとはこれだけあれば充分だ。
※飲んだあとはククスでしめる。
今日は大晦日、釜山の街は賑わっている。龍頭山公園では年越しカウントダウンイベントがある。時間になったので龍頭山公園へ行くエスカレーターに乗るが長蛇の列だ。警官も交通整理に出ていて少しでも走ると怒られる。
※南浦洞、光復通りでのイベント
龍頭山公園ではすでに23時ごろより行事が始まっていた。普段は空いている公園も今日ばかりは大混雑だ。みんな風船を持っている。これに願い事を書いた紙を付けて新年になると同時に飛ばすのだ。
※年明け前、龍頭山公園へ向かう人たち
※年越しイベントの様子
※龍頭山公園で新年を迎える
夜の12時、新年を迎えると同時に龍頭山公園はすごい騒ぎになる。これが韓国人の楽しみ方の一つなのだ。12時を10分ほど過ぎた頃、今度は花火の打ち上げだ。カウントダウンの雰囲気を味わったところで早々に宿へ戻る。宿まで歩いて5分ほどなので楽だ。
※宿泊したエリーゼモーテル前。龍頭山公園への階段になっていてここも人がたくさん。警官も警備に出ていた。
部屋でテレビをつけると韓国版行く年来る年をやっている。2009年はこうして韓国で迎えたのだった。