4年ぶりの沖縄・マチグワーとすーじ小1泊2日(2005年4月2日〜4月3日)・1日目
2005年4月2日(土)
4年ぶりの沖縄、今回は1泊だけであるが非常に楽しみである。
沖縄へ行き始めたのは1996年、以降すっかりはまってしまい今回で12回目の訪問となる。
今回は1泊だけの限られた時間なのでガイドブックを持った観光はせず、大好きな那覇の牧志公設市場周辺や沖縄独特のすーじ小(路地裏)を見るのを目的とした。
羽田発8:15のJAL1905便に乗るべく自宅を出る。最寄り駅からは私鉄で乗り換えなしで行けるので非常に便利だ。
航空券は1週間前にJALのサイトでチケットレスを申し込んでおいた。また今日泊まる予定のホテルは那覇グランドホテル、沖縄へ行く時はいつも利用するホテルである。国際通りや那覇バスターミナル、牧志公設市場へ近いのでここをいつも利用している。これまた前日にインターネットで申し込んだが春のキャンペーン中とのことで1泊3675円の安さだった。普段はシングル1泊6000円くらいである。
定刻通り8:15に羽田空港を出発したJALであったが機内アナウンスによれば沖縄着陸1時間前より低気圧の影響を受けて揺れが予想されるとの事、実際に今まで経験した事がないくらいの激しい上下の揺れがあった。
機内では悲鳴もあちこちであがったし、泣きはじめる小さい子供も多くいた。そんな低気圧の影響のために到着は30分ほど遅れた。
那覇空港に着くとあいにくの雨である。東京と比べると少し蒸し暑い。家から傘を持ってくるのを忘れたことを思い出した。空港の観光案内カウンターに寄って今月の催し物などをチェックする。
なんと明日は那覇の波の上ビーチの海開きらしい。
いつもは沖縄へ来ると那覇空港から路線バスかタクシーで直接ホテル近くまで行ったのだが今回は開業して間もない沖縄初のモノレール、ゆいレールを利用した。
那覇空港から首里まで運転しているゆいレール、旅行者にもいろいろ使えそうだ。
私は空港から今日泊まる予定の那覇グランドホテルの最寄り駅である県庁前駅まで切符を買った。
ゆいレールの車両は小さく、2両編成である。高いところを走るので那覇の街がよく見渡せる。
県庁前駅で下車、まずは折りたたみ傘を買うため駅に隣接している地元デパート、リウボウへ行く。無事傘を買う事ができ、これで安心して雨の街歩きができる。
ホテルに荷物を置き、まずは昼食、久しぶりに沖縄そばを国際通りへ食べに行く。いつも行くのはオーソドックスな沖縄そばを食べさせてくれる「那覇そば」なのだが、なかなか見つからない。おかしいと思ってよく見るとなんと国際通りにあった「那覇そば」はなくなり、石垣牛ステーキの店になっていた。4年ぶりの那覇、変化があってもおかしくない。
そういえば、国際通りにあった映画館もなくなっていて驚いた。
「那覇そば」向かいにも何軒か沖縄そば専門店があったのを思い出し、そのうちの1軒に入った。
沖縄そばとじゅーしい(沖縄風おこわ)のセットを注文した。久しぶりに食べる沖縄そばは本当に美味しかった。
お腹も満足し、午後はゆいレールで首里へ向かう。雨がだんだん小ぶりになってきた。空も雲が切れ始めている。
首里は何度来てもよいところである。首里城見物はもちろんいいが、周辺の散歩がとてもおもしろい。
お気に入りは昔、中国からの使節をもてなした場所だという龍譚公園。とにかくぼ〜っとするのにいい場所である。
いつも観光客はほとんどおらず、地元の子供達が池で釣りをしているくらいである。月桃など沖縄ならではの植物が多く自生しておりうっそうとした中に大きな池がある。鳥の声も楽しめる。
ここは来る度にいろんな猫に会える。旅先で猫に会うのは楽しみの一つである。
龍譚公園でしばらく写真を撮ったり、ぼ〜っとして景色を楽しんだ後、今度は歩いて10分くらいの場所にある金城石畳の小道を見に行く。
そう、首里城公園あたりから金城石畳の小道へ行く途中においしいまんじゅうやさんがあったのを思い出した。
記憶を頼りに歩いていくと....ちゃんとあった。
このまんじゅうさやんのまんじゅうは1種類のみ。月桃の葉っぱに甘さを抑えたまんじゅうがくるんであるのが特徴である。
1つ100円と安い。くどい甘さはなく、そして月桃のとてもいい香りが楽しめる沖縄ならではのまんじゅうだと思う。
金城石畳の小道、ここもお気に入りの場所で観光客はあまりいない。
その昔、国王が行幸の際に通った道だそうである。
金城石畳の小道両サイドは沖縄の古い風景がまだ残っている。
そんな風景をゆっくり見ながらただ散歩するのがとても楽しい。
この後もしばらく静かな首里の街を散歩し久しぶりの沖縄の風景を楽しんだ。
夕方近くになったのでタクシーを拾い、国際通りへ戻る。
沖縄本島のタクシーは初乗り450円とかなり安い。八重山の石垣島ではなんと390円の安さだ。
沖縄旅行の際はタクシーをよく使うが概して運転手さんは感じのいい人ばかりで話好きが多い。
東京や横浜で見られるようなブスッとしたのは見かけない。
「お兄さん、沖縄旅行?」
「はい、そうです」
「沖縄は初めて?」
「いや、12回目なんですよ〜」
「ハハ〜、お兄さんも物好きね〜」
二人で大笑いした。
最近は本土の人が沖縄に移り住むケースがとても多いそうだ。
国際通りに着き、久しぶりの牧志公設市場とその周辺のアーケード街を散歩する。
4年前のまま、あまり変わりはないようだ。
市場周辺のアーケード街は薄暗く迷路のようになっており、初めてここへ来た時は何度も迷った。
国際通りのむつみ橋交差点付近から入り口があるのだが、奥へ行くほどアーケードは細く暗くなりそして枝分かれしていく。
私のお気に入りのゴーヤージューススタンドも健在だ。
さっそく生ゴーヤージュースを1杯注文した。300円、リンゴとミックスしてあるので飲みやすい。
カーサームーチ(沖縄の餅)やさーたーあんだぎー(沖縄風ドーナツ)を売る店、島野菜を売る八百屋さん、沖縄料理のお惣菜を売る店、みな変わっていない。
しばらく写真をとって市場周辺を歩き回る。
沖縄独特の匂いが市場にはあり、その匂いをかぐと沖縄に来たことを実感させてくれる。ウコンと海産物が混ざったような匂いだ。
牧志公設市場付近の路地(平和通りのアーケード)を横にそれると希望が丘公園という広い公園が丘の上にある。ここからは古い那覇の街並みと新しい那覇の街並みを同時に見ることができる。ガイドブックには載っていない。数年前にたまたま見つけ、それ以来沖縄へくると必ずこの公園に来ては那覇の街並みを楽しんでいる。
また、ここも猫ポイントである。
沖縄の街で出会う猫は概して人懐こい猫が多いように感じる。人を警戒して逃げることはほとんどない。
やちむん(沖縄の焼き物)で有名な壷屋もこの近くである。さっそく久しぶりの壷屋へ散歩に行く。
焼き物の店が両側に並び、それを見るのも面白いが、古いレンガ屋根の沖縄の家が細い路地に残っている様子が見れるのもここの楽しみだ。
夜は牧志公設市場2階の食堂街でなーべらー(へちま)味噌いための定食を食べる。
もちろんオリオンビールの生も忘れない(^^;;
なーべらーは特に癖のある味ではない。炒めても実は柔らかく、ちょっと土のにおいがするがおいしい。
食後もしばらく国際通りのお土産店をいろいろみたりして今日の日程はこれでおしまい。
ホテルに戻る途中、コンビニへ寄り、ソーメンチャンプルーのお惣菜とカップ泡盛を買った。
明日は那覇の波の上ビーチの海開き、まずはこれを見に行こうと思っている。
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