秋の欲張り韓国2泊3日(2005年9月23日〜25日)・3日目
2005年9月25日(日)
今日は最終日であるが、帰りの飛行機の便は金浦空港発19:15のJALなので夕方までこちらで過ごせる。
昨夜は夜中3時過ぎまで飲み食いしていたのでまだお腹がすいていない。
それにしても久しぶりに韓国でホテルに泊まったがここソウル観光ホテルはとても居心地がよかった。
広々とした部屋からはごみごみした清進洞が見下ろせて景色が楽しめた。
朝早く目が覚めたがテレビを見てだらだらしていたら8時を過ぎてしまった。
部屋に100チャンネルを越えるケーブルテレビが入っているのでついついあれこれ見てしまう。
荷物の整理をしてホテルを出る。清進洞を去る前にもう一度チョゲ寺へ行く。しばらくまた来れないだろうから....。
このお寺の独特の雰囲気は大好きだ。
今日は一日仁川で過ごす予定である。朝の仁川行き地下鉄はとてもすいている。
いつも、ホームで地下鉄が来るのを待っているときは自販機で300W(30円)のカップコーヒーを飲んで時間をつぶしている。
このコーヒーは例のタバンコーヒーの味だ。インスタントコーヒーはあまり好きではないがこのコーヒーだけは飲んでしまう。
仁川行き地下鉄はしばらくすると国電区間に入り地上へ出る。終点の仁川まではチョンガク駅から約70分だ。
電車であれバスであれ、車窓を楽しむのは大好きだ。
と、大きな声がしたので見るとソウル地下鉄でお約束の物売りだ。
これがまた退屈しないのである(笑)
この物売りはオバサンであった。靴の中敷を売っているようだ。
よく説明を聞いているとこんな内容だった。
この中敷は中に小さな磁石がいくつか埋め込まれていて血液循環によいそうだ。
で、これと同じものをテレビショッピングやスポーツ新聞掲載の通販では35000W(約3500円)だが今日はここにいらっしゃるお客さんたちのために3500W(約350円)との事。35000Wが3500W!と盛んに強調している(笑)
う〜ん、話がうますぎるなあ、と笑ってしまう。
物売りのおばさんはファイルを取り出し、新聞の切抜きやテレビショッピングの番組の写真を見せながら売り込みに熱心だ。
で、ついに一人のおばあさんが買った。
すると面白いことに私も、と次々と売れ始める。買うのはやはり年配のおばさん方ばかりだ。
この中敷を買ったあるおばさんは、すぐにパッケージを空けて自分の靴の中にはめて履き心地を確かめている。
とても良いようだ。と、このおばさん、なんと中敷が入っていたパッケージを物売りのおばさんへ返している。
いくらパッケージがごみになるからと入っても.....(^^;;
こんな物売りの様子を見ていたり、窓の風景を見ているうちに終点の仁川に着いてしまった。
実は仁川を訪れたのは2回目、前回は6年前の1999年の冬だった。
この時は韓国旅行を始めたばかりで西も東も分からないまま電車に乗りたくて仁川に行った記憶がある。
当時の仁川駅前、自由公園に続く坂道は小さな商店や古い感じの家が立ち並ぶ静かな通りであった。
今回、6年ぶりに来てみてびっくりした。
なんと仁川駅前には立派な中華街の門が立っている。
で、自由公園へ続く坂道の通りはなんと中華街になっていた!
チャジャン麺100周年などの旗もあちこちに飾られている。
まずは、仁川駅前の観光案内所へ行って地図をもらった。
日本語のパンフもいろいろ揃っている。仁川でのドラマロケ地案内のパンフまである。
6年前に訪れた自由公園に再度行く。
駅前の中華街を抜けると丘の上にあるのが自由公園だ。
海が見渡せる。景色がとてもよい。
横浜の海の風景と似ていてなぜかほっとする。
ここで写真を撮ったり、中華街の店をゆっくりと見ていたりしているうちにお腹がすいてきた。
先ほど観光案内所でいただいたパンフレットによると、この中華街には韓国チャジャン麺の元祖の店があると書いてある。
早速行ってみた。紫金城という、真っ赤の立派な店構えで高そうな店だ。
まだお昼前だったので客はあまりいなかった。
メニューを見るとハングルと漢字併記だ。
チャジャン麺は元祖の店らしく3種類ほどある。
もちろん各種中華料理もちゃんとある。横浜中華街と比べるとやはり安い。
私は仁川郷土チャジャン麺を注文した。あちこち動き回り、喉がかなり渇いていたのでサイダーも頼んだ。
仁川郷土チャジャン麺は干しえびや肉、たまねぎ等の具がたくさん入っている。
チャジャン麺のあの黒いソースと麺は別々に出てきた。で、店の人が目の前で混ぜてくれた。
量も多く、チャジャン麺のソースも確かに美味しかった。具沢山のチャジャン麺は初めてだ。
これで4000W、妥当な値段だろう。
12時を過ぎて店が混雑してきたがチャジャン麺を注文する人がほとんどだ。
午後は仁川駅前から路線バスに乗って月尾島へ行った。
仁川駅前から月尾島行きの路線バスは頻発しているので待たずに乗れる。
T−MONEYカードが使えた。
15分ほどで月尾島、ここは海沿いに観光用の各種店が立ち並ぶにぎやかな場所だ。
日曜日なので家族づれで混んでいる。
韓国人はこういうところで休日を楽しむんだなあと思う。
永宗島行きのフェリー乗り場というのが目に入る。
売り場で時間を見ると1時間に2本程度運行されているようだ。
さっそくチケットを買う。チケット売り場の案内を見ると購入したチケットの裏に自分の名前と連絡先を書いてください、とある。
周りを見るとみんなチケットの裏に記入している。
韓国でフェリーに乗るのは初めてだ。永宗島、どんな所であるのか楽しみだ。
なぜか韓国版のかっぱえびせんを買っている乗客が目立つ。
車も結構乗ってくる。
船が出ると甲板へ出た。ここも家族連れが多い。
乗客たちはみんな甲板に出てかっぱえびせんを外へ投げている。
そう、たくさんのカモメが船の動きに合わせて一緒に飛んでいるのだ。
で、かっぱえびせんをなげるとうまくキャッチして食べているのである。
なぜみんなかっぱえびせんばかり投げているのか、この謎はいまだに分からない(^^;;
他にもいろいろ売っているのに。
船の中の売店では乾パンが売られていた。そばにおもしろい張り紙があった。
「カモメが食べるのはかっぱえびせんではなく、乾パンです。1000W」
まあ、カモメにとっては油や塩分のあるかっぱえびせんより乾パンの方が体にはよいだろう。
甲板で受ける海風はとても気持ちよい。
まわりはたくさんのカモメと韓国人ばかり。こんな雰囲気の船もなかなか良いものだ。
永宗島へは20分ほどで着いた。
フェリー乗り場の周辺は刺身を食べさせる店や、海鮮市場があってにぎわっている。
こんなところをゆっくりと見て歩くのはとても楽しい。
乗り場から少し離れると鄙びた田舎の風景だ。
※永宗島。港から少し離れるとこんな風景が続く
民家の軒先では唐辛子が干されている。
古い家々が立ち並んでいる静かなエリアをしばらく歩き回る。
犬に突然吠えられてびっくりする。
永宗島には1時間ほど滞在し、折り返しフェリーで戻った。
まだまだ帰国まで時間がある。
今度は仁川駅から隣りの東仁川駅へ行く。
東仁川駅の方が繁華街が多くてにぎやかだ。
地図を見ると歩いてしばらく行った所に新浦市場という在来市場があるらしい。
さっそく行ってみる。アーケード式の長い市場があった。
トッポッキやドーナツを食べさせる露店や八百屋、魚屋、雑貨屋などなんでもある。
八百屋で見慣れない野菜や果物を見たり値段をチェックしたり。すぐに時間が経ってしまう。
この時期はどこの八百屋でもチャメ(マクワウリ)が売られている。
これはメロンみたいな味でおいしいのである。
昔は日本でもよく売られていたという。
市場を充分に見た後、再び東仁川駅方面へ戻る。
途中にCDショップがあり、昨日明洞のCDショップで買えなかったチャンユンジョンのCDを買いに行く。
探すのが面倒なのでお店のお姉さんに聞くとすぐに出してきてくれた。
チャンユンジョンのCDは2種類出ているようだ。即購入した。
あとは東仁川駅へ戻るだけである。はずだった。
途中、ある雑居ビルの入り口に猫の写真がたくさん張り出されているのを見つけた。
模造紙に10枚ほど猫の写真が貼られている。
韓国で猫は珍しいなあと思いながら写真を見た。
ペットショップでもあるのかなあと思ったがそれらしい店はない。
無料でこの猫の写真がもらえるようなことも書かれている。
私は、もしかして!と思い、この雑居ビルをもう一度注意してみるとやっぱり...だ。
3階の窓の上にハングルで「コヤンイ カペ」(猫カフェ)と言う看板があった。
即、雑居ビルの階段を登って3階へ。
※3階の赤い看板のところが猫カフェ
ありました。猫カフェが
店の入り口は猫が外へ出れないように仕切りが設置されていた。
店に入ると若いお姉さんが出てきた。
ここが猫カフェなんですか?と聞くとそうです、と言う。
店内はとても明るく、広々している。猫は5匹ほどいた。
メニューを見るとごく普通の喫茶店の献立と同じだ。食事類は確かなかったか少なかったと記憶している。
私はレモン茶を頼んだ。いわゆるレモンティではない。ゆず茶のレモン版である。
お姉さんがまず水を持ってきてくれた。
猫や店内の写真をとっていいか聞くといいですよ、と笑いながら返事してくれた。
私が水を飲んでいるとさっそく1匹の白い猫がやってきた。
テーブルの上に乗り見知らぬ客に興味津々の様子だ。さっそく写真を撮る。
なんと、写真を撮っている間にこの白い猫は私の水のコップに手を突っ込んでいたずらしている。
これはチャンス!ともう一枚。
また別の猫がやってきた。こげ茶色のトラ猫だ。まだ若い。
私のリュックの上に居座ってしまった。
台北の猫カフェへ行った時、私のデジカメのひもに猫がとてもよくじゃれたのを思い出し、ここでも同じようにじゃらしてみた。
面白いほどよくじゃれる。ひもが大好きなようだ。
この猫は若いので動きも早い(笑)
他にもシャムネコのような猫もいた。みんなとても人懐こい。
肝心のレモン茶は香りがとてもよく、おいしかった。4000W(約400円)であった。
しばらく猫たちと遊んでカフェを出た。
ここでかなりの時間をとってしまったため、金浦空港のEマートに行く時間がなくなりそうだ。
あとはチョンガク駅のロッカーの荷物を取って金浦空港へ戻るだけである。
金浦空港へ着いて時間を見るとやはりEマートへ行く時間はない。
そこで空港のフロアに隣接しているスカイシティの小さな売店へ行く。ここは前々からチェックしていたのだ。
キオスクくらいの小さな売店である。
チョコパイ等のお菓子類やコチュジャン、魚肉ソーセージ、ピーナツバター味のイカの燻製などを急いで買う。
全部自宅用だ(^^;;
薬局を見つけたのでウルサという薬を買う。肝機能向上や疲労回復によいのでサプリメント代わりに時々買っているのだ。
韓国人はお酒を飲む前にこれを服用するらしい。
薬局でウルサをくださいというと、どのくらい要りますかというので、箱でくださいといった。
13000W(約1300円)だった。ちょっと大きなカプセル錠で、60錠入っている。
あとは19:15発の飛行機に乗るだけ。
かえりも5分で食べきれる機内食を食べて羽田空港到着。
最終日、このくらい遅い時間の出発だとかなり有効に時間を使えることが分かった。
増して到着空港は自宅へのアクセスに便利な羽田空港、これからもこの路線を利用したいと思った。
22回目の訪韓となった今回の旅行はこれでおしまいである。
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