冬の沖縄・久しぶりの離島も楽しむ旅(2007年12月8日〜12月10日)・2日目
12月9日(日)
昨晩泊まった壷屋の三和荘は結局安くて居心地も悪くなく、いい安宿だった。
チェックアウトしようと受付に行くと台湾人らしき人が複数名いて中国語でなにやら話をしている。
ほんと、この宿ではとうとう日本人を見かけることはなかった。
外に出ると朝の暖かな空気が心地よい。
沖縄ならではだ。
今日から飛行機で久米島へ行く予定である。
離島は久しぶりなのでとても楽しみだ。本当はまた竹富島へ行こうかと思っていたのだが計画段階で石垣行きの便が取れなかったのだ。
久米島にはきれいなビーチがあるという。
ラジオを聴きながらゆっくりとゴロゴロして過ごしたい。
空港へ向かう前にちょっと農連市場あたりを歩いてみる。
もう商いが終わってほとんどのお店はしまっていた。
※那覇の農連市場。ここは夜中から明け方にかけてメインの商いが行なわれる。相対売りという昔ながらの商い方法が残っている。
那覇空港で朝ごはんを食べる。
空港内には多くの食堂があるのだがお気に入りのA&W(アメリカファーストフードチェーン店)に行く。
スパイシーハムエッグサンドととルートビアのセットを頼む。
※ルートビアはおかわり自由。ビールではなくコーラ風の飲み物。ハンバーガーなどメインの食事も私好みの味。
ハムエッグサンドはアメリカらしい?油っこい元気が出る味で美味しい。
パン生地は全粒粉ぽい感じでなかなかものものだ。
ルートビアは好き嫌いがはっきりと分かれるところだが私は大好きである。
サロンパス風味のコーラというのが分かりやすい表現か(^^;)
私にとってはクセになる味なのだ。
これはおかわり無料である。もちろんおかわりする。
※久米島へは琉球エアコミューターで。小さなプロペラ機だ。
久米島行きの飛行機は小さなプロペラ機である。
琉球エアコミューターが運行しているのだが乗るのは初めてだ。
久米島空港までは約30分ほど、水平飛行時間はとても短い。
途中、機内サービスはアメが配られたのみ。
久米島空港は南国の離島らしい小さなのどかな空港だった。
空港ビルの外へ出ると那覇よりも暖かい感じだ。
ここからバスでとりあえず今日泊まる予定の「リゾートホテル久米アイランド」まで行く。
※久米島空港からはこのバスでイーフビーチ方面へ。
昨日は1泊3800円のホテル三和荘だったが今日は1泊10500円のリゾートホテルだ(^^;)
平均すると1泊あたり約7000円だし、ホテルのランクの差を楽しむのも面白いと考えてわざとこのようにしたのだった。
バスは途中、サトウキビ畑の農道を走りながら久米島の病院(病院の敷地内に入り玄関前に停まる)、集落、ホテルなどを経由してイーフビーチに立つリゾートホテル久米アイランドに停まった。
普段よく利用するビジネスホテルとは違い、白を基調とした明るい感じ、南国ムード満点のホテルだ。
※宿泊したリゾートホテル久米アイランドと客室。ツインでベッドも大きめ。
まずはホテル前のイーフビーチへ行く。
見渡す限り目が痛くなるほどの白い砂とエメラルドグリーンのきれいな海。
評判には聞いていたがやはり素晴らしいビーチだ。
本島ではなかなかここまでのビーチは見られない。
※イーフビーチ。どこまでも続く白い砂浜とエメラルドグリーンの海。ここでゆっくりと過ごす。
しかも今日は日曜日、昼前だというのにだれもいない。
まだ昼までちょっと時間があったので恒例のビーチコーミングをした。
きれいな貝殻やサンゴに加えてお目当てのものも見つかった。
韓国から流れ着いたミネラルウォーターの容器、中国から流れ着いたシャンプーの容器だった。
※ビーチコーミングをしたらこんなものを発見。韓国から流れ着いたと思われるミネラルウォーターの容器、中国からのシャンプー容器。
誰もいない、広くて白いビーチを何も考えずに時間をかけてゆっくりと歩く。
これがやりたいために離島に来ているようなものだ。
シャツ1枚という格好で歩いていたがだんだんと暑くなってきた。
ホテルへ一旦戻り、自転車を借りる。
自転車でしばらくのんびり走っていると「そば処 三坊」というお店が目に付く。
もう12時をまわっているしお腹も空いてきたのでここで昼ご飯を食べることにした。
ソーキそばを頼む。
ソーキは味付けがなかなかいい感じ、スープもおいしかった。
ラーメン同様、沖縄そばも本当に飽きることがない。
※ソーキそば。ソーキの味付けがとてもよかった。
食後は引き続き自転車であちこち回る。
イーフビーチからよく見える、奥武島へ行くことにした。
小さな島だが橋がかかっているのでそのまま自転車で行くことができる。
ここにはガイドブックにも載っている畳石があるのだ。
これはぜひ見てみたい。
離島へ来る度に思うのだが道路に信号がないというのは本当にありがたいことだ。
車でも自転車でもストレスなく運転できるからだ。
※こんな道をしばらく走り続ける。暑くて12月という気がしない(^^;)
奥武島へかかる橋を渡る。
が、橋の上から見る海が息をのむほど美しくてしばらくここで見入ってしまう。
※奥武島にかかる橋から見た海。この色!
このような海を見る度に沖縄へ来てよかったと思う。
イーフビーチから奥武島の畳石まで自転車をゆっくりこいで15分ほどか。
※久米島と奥武島をつなぐ橋。写真で道路の向こうが久米島側。
畳石は自然の作用でできたものだが見れば見るほど人工的に芸術的に作った感じがして不思議である。
すぐ横には小さいながら白い砂のきれいなビーチが広がる。
※畳石。自然がこのような模様を作る。
私はここで昼寝をすることにした。
ここは沖縄の離島、ゆったり過ごす時間も必要だ。
持参したポケットラジオをつけるとちょうど沖縄民謡をやっている。
これを聞きながら砂浜の上でウトウトしているうちにいい気持ちで寝てしまう。
人はほとんどいなくて静かだし、シャツ1枚という格好でも暖かい風が心地よいし寝るには充分の条件だ。
※このビーチで昼寝をして過ごす。
「すいませ〜ん!」
大きな声がして起こされる(^^;)
時計を見ると1時間以上寝てしまっていたようだ。
声の主は2人組の観光客だった。
写真を撮ってほしいとのこと。
写真を撮ってあげながらしばらく話をする。
沖縄訛りがあったので聞いてみるとその通りだった。
那覇に住んでいるそうで土日泊で久米島に来たとのことだった。
すっかり目が覚めてしまった(^^;)
ちょっと小腹も空いている。
近くのレストハウスでブルーシールの紅芋アイスを食べる。
ブルーシールのアイスはこってりどっしりとしているので大好きだ。
※ブルーシールアイス紅芋味。ちゃんとガラスの容器に入れてくれた。
再び自転車をこぎ始める。
本当に風が心地よい。
※さとうきび畑が続く道。
レンタカーにすれば短時間であちこち行けるが自転車だと限られる。
が、自転車は沖縄の風を感じることができるし自分でこぐことによって地形の様子もよく分かる。
久米島は久米島一周道路なる分かりやすい道路がメインの道となっていてこの道沿いにあれこれ見所がある。
しばらく長い上り坂を走り続けて標高の高い丘を越えると真謝の集落に着く。
※真謝の集落。12月だというのに緑多く、うっそうとしていて冬を感じさせない。
閑静な沖縄らしい集落だ。
ここを時間をかけてゆっくりと見て回る。
※真謝のチュラフクギ。樹齢は200年以上だそうだ。
観光地を見るよりこういう生活感を感じられるところを見るほうが好きだ。
地元の小学生が書いた標語があちこちに貼られていて一つ一つとても興味深い内容だ。
※真謝集落内にはこのような標語がたくさん。これをあちこち見て回るだけでおもしろい。
仲原善忠の生家なる所を見つける。
うっそうとした敷地内に空き家があるだけのところだったが、石碑を見ると「教育者 歴史家」とある。
機会を作って関連書籍を読んでみようと思う。
集落の外れに出るとサトウキビ畑が続いている。
この後、真泊の港周辺を見て回る。
漁港らしい雰囲気を味わえると思ったら静かな港だった。
再びイーフビーチまで戻り、今度はAコープというスーパーへ。
※ここで久米島産のお土産を買う。
ここで久米島産のお土産を少し購入する。
久米島産の油味噌、パン、黒糖クッキーなど。
暗くなってきたのでホテルに戻る。
夜はイーフビーチ近くの海鮮料理店「亀吉」でオリオンビールと刺身定食を楽しむ。
刺身定食というと数切れの刺身が盛り付けられただけのものが多いがここのは違う。
写真では分かりづらいがたっぷりの刺身が盛り付けられて他に豚肉と野菜の胡麻和え風やもずく酢、茶碗蒸しなどもついてきた。
モズクは店主が取ってきたものだという。
値段は忘れてしまったが確かこれだけで1500円程度だった記憶がある。
満足して店を出る。
食後は暖かい夜風に吹かれながらホテル周辺を散歩する。
※宿泊したリゾートホテル久米島内のプールサイドにて。メリークリスマスとあるが暖かすぎてクリスマスという感じがしない(^^;)
今回はビーチでゆっくりと過ごすことを一番の目的としていたので久米島の多くを見られなかった。
久米島の久米仙工場見学や、はての浜などは次回以降の課題である。
が、次回また訪問してもやっぱりビーチでゆっくり過ごしてしまうかもしれない(^^;)