マイレージバンクで行った温陽温泉(オニャンオンチョン)とソウル2泊3日
(2003年11月15日〜17日)
(写真の上にカーソルを置くと説明が出ます。)
JALマイレージバンクのマイルポイントがたまったため、今回は成田−ソウル間の無料特典往復航空券を入手、秋の韓国を楽しんできた。JALマイレージバンクのポイントを使うのは数年前に羽田−沖縄・那覇間の特典無料往復航空券を利用して以来2回目である。成田−ソウル間の予約状況は相変わらず混んだ状態でなかなか希望の便が確保できず苦労させられた。無料だから仕方がない・・・・・。
2003年11月15日(土)
成田空港発日本航空951便・・・・韓国に行く際に私はこの便を最も多く使う。午後の比較的早い時間にソウル市内に入ることができ、時間を有効に使えるからだ。今回も例によってこの便を利用した。
今日は、ソウル市内には泊まらずに温陽温泉(オニャンオンチョン)に行く予定である。一度韓国の郊外の温泉を体験してみたかったからである。温陽温泉はソウルから高速バスで2〜3時間、南へ約100km行ったところにある温泉地である。
951便は相変わらず満席に近い状態であった。途中の気象条件が良かったせいか、インチョン空港には定刻よりも20分早く到着した。20分ほど行列させられて入国手続きを終え、空港ビルの外に出ると思っていたよりも暖かい。昨年のほぼ同時期にソウルに来たときは震えるほど寒く、雪もちらついていたので覚悟していたのだが。
今日はソウル市内には泊まらずにそのまま温陽温泉に行く予定である。まずインチョン空港から江南高速バスターミナルまでリムジンバスに乗り、そこからさらに温陽温泉行きの高速バスに乗り換えなければならない。インチョン空港から1時間ほどかけて江南バスターミナルに着いた。もう15:00をまわっている。ここまで来て江南高速バスターミナル内のさまざまな派手な色のハングルの看板を見たり、食堂から漂ってくるあの独特の匂いをかいで韓国に来たんだ〜と感じさせられた。温陽温泉行きのバスチケット売り場で次のバスの時間を聞くと20分後にあると言う。温陽温泉までは約100km、運賃はたったの4600W(460円)である。今日はまだ機内食しか食べていないことに気づき、ターミナル内のキオスクのような売店で飲み物やパンなどを買い込んで目的のバスに乗り込んだ。
バスはソウル市内を抜けるまで渋滞し、結局、温陽温泉のバスターミナルには2時間半ほどかかった。ちょうど夕暮れ時であった。バスターミナルの周りは日本の小さな地方都市の景観と変わりはなく、いわゆる温泉場の鄙びた雰囲気は全くなかった。明日は温陽温泉から鉄道でソウルへ戻る予定なのでバスターミナルから15分ほどかけて歩いて駅まで行った。夕暮れ時とはいえ、異国で自分が全く知らない町を歩くのは非常に楽しい。程なくして温陽温泉駅の駅に着いた。駅の周りには温泉を引いているらしい韓国式の旅館がたくさんあることが確認できた。
数ある温泉旅館の中から私は駅に近い(徒歩で3分くらい)ところにあった「清州温泉ホテル」という旅館に入り、フロントのおばさんに部屋が空いているかどうかたずねた。部屋はあるということなのですぐにチェックインをした。なんと1泊25000W(2500円)とのことであった。フロントのおばさんの話によると、この旅館は1階の別棟が温泉浴場になっており、夜7時まで入浴可能だそうだ。温泉旅館らしく、緑の小さな紙でできた「浴券」をおばさんからもらった。旅館の部屋はもちろんオンドルになっており、10畳はある広さだ。テレビや冷蔵庫のほか、部屋にもシャワーがついている。時計を見るともうすでに18:00を過ぎている。私は部屋に荷物を置いて別棟のある1階の温泉浴場に急いで行った。別棟の建物へ入ると大きな部屋にいすがたくさんおいてあり、テレビが壁についていた。温泉から上がった人たちがここでゆっくりと休んでいる。奥に受付らしい窓口があったのでさっき渡された「浴券」を差し出すと受付の隣にあるドアから入るよう言われた。
このドアは男女別になっておりここから温泉浴場に直接行けるようになっている。ドアを開けてはいるとすぐに受付がありその先は日本と同じような広い脱衣所になっていた。受付のおじさんに「浴券」を渡すと着替えを入れるロッカーの鍵をくれた。
脱衣所の様子は日本の銭湯とほぼ同じである。ロッカーに着替えを入れて浴場へ入った。とても広く、日本の大きな温泉旅館のそれと変わりはない・・・・・と思ったら2つほど違いがあった。1つは話には聞いていたアカスリ台があったこと。実際に台の上に横たわってアカスリをやってもらっているおじさんがいた。私も興味があったがあいにくアトピー体質なのでやめておいた。もう一つの違い・・・・・は、みんな「前を隠さないで歩いている」ことである。(^^;;
肝心の温泉は無色透明で少し熱めのお湯だった。効能が掲示されていたが読み取れたのは弱アルカリ泉であること、神経痛、皮膚美容、高血圧に良いということだけであった。掲示されていた文章の意味を詳しく知りたいので念のため写真に撮った。異国で日本と同じような温泉につかってはいるが、周りはみんな韓国人という雰囲気、これは一種独特の忘れがたい雰囲気であった。なお、週末ということもあり温泉に来ている人は子供から老人まで年齢層の幅が広かった。30分ほど温泉を楽しみ、脱衣所に戻った。温泉らしくいつまでも体がぽかぽかしている。こういう経験は日本でしかしていなかったのでここが韓国であることを意識しづらい。
夜は温陽温泉駅の周りを散歩した。駅の近辺には昔ながらの市場があり、夜7時を過ぎているのに大勢の人で賑わっていた。各種唐辛子類、キムチ類、魚介類その他生活用品もろもろ何でも売られている。市場を見て歩くのはその土地の生活が見えてくるようで本当に楽しい。あちこち歩き回っているうちにお腹も空いてきた。旅行へ出ると普段の倍は食欲が出てくる。普段ストレスの多い状態に置かれているからであろう。私は屋台でトッポッキやキムパをつまみに焼酎で一杯やりたかったのであるがあいにくこのあたりはそのような屋台が見つからない。探すのも面倒になってきたので近くにあったコンビニで韓国版のおにぎりやサンドウィッチ、ビールやつまみなどを買って旅館へ戻った。
おにぎりは2つ買ったが中身はツナマヨネーズ入りのとコチュジャン炒めものであった。いずれも日本のおにぎりとは少し味が違うような気がしたがおいしかった。今回、韓国でもチューハイが売られているのを確認できた。上の写真にあるとおり、ロッテから発売されている「ハイチュー」である。ハイチューというと日本ではキャラメル菓子に同じ名前があるのでなにか妙な感じがした。味は日本の梅のチューハイと全く同じであった。
11月16日(日)
今日は早起きしてソウルへ鉄道で戻る予定である。6時に旅館を出、温陽温泉駅へ向かった。温陽温泉駅発8時過ぎの(記憶が定かでない)ムグンファ号に乗り、ソウルに9時半過ぎに到着した。ムグンファ号は指定席がすでに満席とのこと立席になってしまった。私はずっとデッキから外を見ていた。車内は立ち客が多く、かなり混雑しているにもかかわらず無理に車内販売のワゴンが通ったりして落ち着かなかった。ソウル駅までは約1時間半、運賃は4900W(490円)であった。車窓は鄙びた風景が連続して続き、楽しめた。また、ソウル駅に近づくと漢江を渡るのであるがそこから見える63大韓生命ビルの風景を見るとソウルに来たんだと感じさせられる。今回、私はムグンファ号は初めて乗ったがセマウル号同様に車内アナウンスが韓国語、英語、日本語、中国語で行われていたので少し驚いた。約3ヶ月ぶりのソウル駅〜〜と思ってホームに下りると何か様子が違う。そう、ソウル駅の新駅舎がほぼ完成し改札口も従来の駅舎ではなく新駅舎の中にあったのだ。従来のレンガ造りの駅舎と新駅舎、併用して使用されているようであった。下の写真左がソウル駅の新駅舎、向かって右に従来のレンガの駅舎がある。右の写真は今後使用されるであろう自動改札口である。新駅舎はとても広くて明るく、きれいであった。
今日はまだ朝食を食べていない。ソウル駅前の食堂に入りテンジャンチゲを注文した。4000W(400円)であった。久しぶりの韓国の味、朝からたくさん食べることができた。時計は10時30分を過ぎていた。このあと地下鉄でチョンガクへ行き、とりあえず今日の宿を確保した。このところインサドン近くのサムオモーテルを利用していたのであるが今回はその斜め向かいのスジョンジャン旅館を利用した。部屋は空いており1泊40000Wとのこと、すぐにチェックインして部屋に荷物を置き、再びソウル市内へ出かけた。今日午前中からずっとソウル市内を見る予定である。まずは5年前初めて韓国を訪れたときに行ったヨイドのKBSの見学へ行った。ヨイド広場では日曜日のためかローラースケートをする子供や家族連れで賑わっていた。
KBSの見学ホールは無料で見学できる。受付の守衛さんに韓国語で「見学したいんですけどいいですか?」と聞くと丁寧な応対で「ああ、見学?こちらからどうぞ」と案内してくれた。前回訪れたときは住所氏名を記入させられたが、今回は大丈夫であった。見学ホールはKBSの歴史から現在のドラマ、ニュースの紹介、国際放送の紹介、韓国人気歌謡の試聴、スタジオでの撮影風景などさまざまな部分を見れて楽しめた。渋谷のNHKの見学コースとほぼ同じである。特に私の好きな韓国ドラマは時代を追って細かく展示、説明されており興味深かった。
上の写真は左からKBS局舎、ニューススタジオセット(見学者用)、ドラマコーナーの展示(秋の童話のパネル!!)
上の写真はKBSドラマ展示フロア、各ドラマのポスター展示(人気ドラマである「真珠の首飾り」、その下に画像が千切れてしまっているが「サンドゥ、学校へ行こう」のポスターが確認できる。
午後はチョンノへ戻り屋台でおでんや鶏肉をコチュジャンで甘辛くした串焼きなどを食べた。おでんは串が長くて食べづらいが、紙コップで渡されるダシ汁がおいしく、お代わりをできた。
まだまだ時間がある。このあと、ソウルに来ると必ず寄るようになった龍山電子商街で「二重スパイ」や「マリ物語」など韓国映画のVCDを10本近く買い、これまた近くにある農協のスーパーへ行ってお土産を少し買った。龍山駅近くのこの農協スーパーはお土産を買うのにお勧めの場所である。
このあと、景福宮と国立博物館、インサドンを見て回った。上の写真は左から景福宮、インサドンでのパフォーマンス、同じくインサドンでの飴やさんである。この飴は黄粉のような味がしておいしかった。ソウルはこれまで何回も来ているので地下鉄やバスの利用に戸惑うことはなく、有効に時間を使えた。とはいえ少々歩き回って疲れたので、インサドンのスターバックスで一休みした。ここではさらに、記念にオリジナルのソウルのマグカップを買った。
2003年11月17日(月)
今日は早くも帰る日、早起きして最後の買い物に、と南大門市場へ行った。私はここでさまざまなお土産を買った。台所用品店?でチゲ用のなべ(4000W)を、傘屋で折りたたみ傘を(5000W)、韓国のり屋で少し多めに韓国のりを買った。この店は「のりのり天国」という面白い名前で店員は日本語が通じたし、数多い海苔について詳しく説明、試食させてくれた。おかげで満足できる味と香りの海苔を多数買うことができた。また、値段も割り引いてくれたしおまけもつけてくれた。そのあと、市場内の小さな八百屋でにんにくを買った。
時間が近づいたのでソウル駅へ戻り、リムジンバスでインチョン空港へと向かった。空港では帰りの便までに少し時間があったので空港内の朝興銀行へ行き、貯金をし、通帳とキャッシュカードを作ってもらった。以前から韓国の銀行で通帳を作り貯金をしたいと思っていたのだ。ある程度の金額を貯金しておけば韓国旅行のたびに大金を持ち歩く必要がないから。この旅行記を書いている11月30日、羽田空港−ソウル金浦空港間を行き来する定期便の運行が始まった。
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