台湾新幹線に乗る・台湾2泊3日の旅(2008年7月25日〜7月27日)・2日目
    

              


7月26日(土)

 
 今日はこの旅行の目的である、台湾新幹線に乗って高雄(左営)まで行く予定である。乗る予定の新幹線は台北を8時に出て高雄(左営)に9時36分に着く111号、途中は板橋と台中しか停まらない列車である。

※台湾新幹線の切符                 行き先案内板

 台北駅構内の案内板にしたがって地下の新幹線乗り場へ行く。広い台北駅だが新幹線乗り場までの案内板はもちろん漢字なので迷うことなく辿りつく。改札を終えるとすでに高雄(左営)行き111号列車が入線していた。

※これが台湾新幹線の車両

 なるほど、車両は見慣れた新幹線そのものだ。色は全く違うが。私が予約した席は日本でいうグリーン車。やはり広々して座り心地もいい。朝ごはんは先ほど駅構内の売店でサンドイッチと牛乳を買っておいたのでそれを食べる。
  
※車内の様子(グリーン車)               台北駅を出ると次は板橋駅

 牛乳は統一 瑞穂鮮乳という名前の牛乳で味は特に代わり映えはしない。サンドイッチは台湾では三明治という。私が買ったのはハムや卵などがはさんであるもの。だが、何となく南国の香りがする。 原材料表示を見たら納得できた。ココナツミルクが使われているらしい。おいしかった。
 新幹線は時間通りに台北を出発、車内で聞こえる走行音も日本の新幹線と似ている感じだ。しばらくすると飲み物の無料サービスがやってきた。お茶が欲しかったので「茶」と言うと紅茶やウーロン茶などあれこれあるらしい。ウーロン茶をもらった。紙コップにティーバッグを入れ、お湯をその場で注いでくれる。一緒にナッツの小袋ももらった。

※朝ごはんは牛乳とココナツミルク風味のサンドイッチ。 右は車内無料サービスで出てきたお茶とナッツの小袋

 新幹線はひたすら高速で走り続け、途中通過駅の桃園、新竹の駅は早すぎて駅名を確認できなかった。揺れはほとんどなく、きわめて乗り心地は良い。時速300キロまで出るそうだ。
 途中駅の台中駅に着いたが乗り降りする人はほとんどおらず。新幹線は台中駅を出ると再び猛スピードで南へと走り続ける。このあたりから外の景色が変化してくる。やしの木や、やしの木を小さくしたようなビンロウの木が目立ってくるのだ。南に向かっている感じがしてくる。
 新幹線は時間通りに高雄(左営)駅に着いた。台北からわずか1時間36分。あっというまの新幹線の旅だった。新幹線が開業するまで台北⇔高雄には頻繁に航空便があったが現在では便数がだいぶ減らされているという。これでは仕方がない。
  
※高雄の左営駅。右は高雄MRTの切符。プラスチック製のまるいコイン型。

 左営駅からMRTで高雄駅へ。見知らぬ土地に来ても漢字表記なので非常にスムーズに移動できる。高雄駅に着き、外に出る。非常に蒸し暑い。駅舎の温度計はなんと37度になっている。
  
※高雄駅前。気温は37度。

 台湾新幹線に乗るという目的は果たしたがこのまますぐに台北に戻るのはもったいない。高雄にはパパイヤミルクで有名な高雄牛乳大王がある。まずは高雄牛乳大王へ行くことにした。このお店のすぐ近くに高雄市中央公園なる立派な公園がある。ここもちょっと寄ってみた。公園内はあちこちに濃い緑が溢れていて南国らしい雰囲気だ。小さいながらも湖や文学館、図書館まである。
 
※高雄駅からMRTですぐの中央公園。

 非常に蒸し暑いので全部を回る気にはなれない。公園はほどほどにして高雄牛乳大王へ急ぐ。店内に入ると冷房がよく効いていて本当に気持ちがいい。お目当てのパパイヤ牛乳を頼む。正しい中国語でで発音して注文したがすぐに日本人とばれてしまう。が、そのせいか、あれこれと親切な対応もしてもらえた。台湾の人たちは韓国以上に日本人に優しい感じがする。
  
※高雄牛乳大王のパパイヤミルクは絶品。

 このお店のパパイヤ牛乳は非常に濃厚でフルーティ、これまで台北で何度となくパパイヤ牛乳を飲んできたが全く別物だ。おいしい。非常に暑い中を歩いてきたのでなおさら美味しく感じる。このお店に来て良かったと思う。

※こんな並木道があちこちにある。

 お店の外の大通りは、南国独特の雰囲気。それにしても本当に暑い。なにせ37度なのだから。この後は高雄駅に戻り、路線バスに乗って鼓山へ行く。ここは高雄の端にある港町、ここからフェリーで旗津へ向かう。フェリーは頻繁に運航されており運賃は10元と安い。自転車やスクーターでフェリーを利用する人が大変多い。生活路線そのものだ。
  
※高雄駅前から路線バスに乗って鼓山フェリー乗り場へ。

 旗津の港に着き、しばらく歩くと旗後天后宮という、大変派手で大きな廟が見つかる。ここは高雄で最も古い廟で航海の守り神を祭ってあるそうだ。ずらっと並んだちょうちんが本当に華やかできれいだ。
  
※鼓山⇔旗津を運行するフェリー。右は旗津のフェリーー乗り場。

 さらに歩き続けると道の両側には海産物を食べさせる店が並び、港町らしい雰囲気になる。その道をずっと行くと旗津の海水浴場だ。海を見るのは好きなのでしばらくここのビーチでゆっくりと過ごす。 沖縄と違って珊瑚礁のきれいな海ではなかったが海辺で遊ぶ人々の様子は日本も台湾も同じだ。
  
※旗後天后宮                      旗津のビーチ

 お腹が空いてきた。もう昼をとっくに過ぎている。旗津の港の近くにあった自助餐に入る。天元自助餐というちょっと古めの台湾バイキングのお店だ。
 お腹が空いていたので油っこそうなものを中心に皿に盛り付けていく。珍しかったのはへちまの炒め物。これはおいしかった。三枚肉の煮たのもあった。へちまといい、三枚肉といい、沖縄に来ているみたいだ。どれも本当に油っこく、八角の風味がしておいしい。けっこう食べたのだが80元と安かった。お店の人も私が日本人とわかるとニコニコして対応もとても良かった。この辺は韓国と違うなあと思う。
  
※旗津の天元自助餐。バイキングなのであれこれ好みのものを食べられる。安い。

 お腹が満足したところもう少し旗津の町歩きを楽しむ。街並みは古く、また異国に来ている感じがまったくしない。ほっとさせられる雰囲気の町だ。日陰では猫が気持ち良さそうに寝そべっている。

※日陰では猫が気持ち良さそうに昼寝。

 旗津の町歩きも充分に楽しんだところで再びフェリーで鼓山へ戻る。フェリーの上からの景色はとてもよく、海風も心地よい。遠くには高雄の高層ビルである高雄85も見えている。

※フェリーから撮影。正面の建物は高雄85ビル。

 鼓山の港からはまた路線バスで新幹線の左営駅へ戻らなければならないのだがいくら待ってもバスが来ない。暑い中、これ以上待つのも嫌のなのでタクシーを拾う。タクシーの中はクーラーがガンガンに効いていて気持ちの良いこと!。左営駅までは220元だった。
 帰りの新幹線の時間までまだ少し時間がある。。喉も渇いてきた。駅前から少し町中へ向かって散歩をすることにした。このあたりは最近開発された町らしく、道は広いしきれいだ。

※苦瓜汁(ゴーヤージュース)。暑さで疲れた体に心地よい。

 途中、台湾でよく見かける、果物ジュースのスタンドを見つけた。ざっと見たところメニューは30種類はある。なにを飲もうか。暑さで疲れると困るのでビタミンCたっぷりの「苦瓜汁」を頼んだ。ゴーヤージュースだ。その場でジューサーで作ってくれる。ゴーヤーの苦味がいい感じに暑さを忘れさせてくれる。生き返った。
 帰りの新幹線の中ではずっと寝ていた。
 台北に戻ってから西門町を買い物がてらぶらぶらする。このあたりは活気があってとても楽しい。台湾のウーロン茶が大好きなので専門店で試飲させてもらいながら好みの茶を買う。
 
※台北・西門町の天后宮


 夜は寧夏路夜市へ。ここは食べ物の屋台のほかに雑貨の店もあれこれ揃っていてとても楽しい。私はここで魯肉飯と涼麺を食べた。魯肉飯を食べると台湾に来ているなあという感じがする。涼麺は台湾風の冷やし中華、ゴマや唐辛子、にんにくなど自分の好みの味にアレンジしてもらえる。
  

 帰りにコンビニでレモン愛玉などあれこれ買いこんで宿へ戻る。明日は早くも帰国である。
 
 

                  

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