2011年の旅も釜山から (2011年1月3日〜1月5日)・2日目

   

    


1月4日(火)
旅先での朝は早い。
朝のニュースなど見ながら荷物の整理をする。
天気予報を見ていたがこれから向かうソウルは大変寒いようだ。
ここ釜山でも寒いのに。
宿の外へ出るといろいろな音が聞こえてきてすでに街は動き始めている。
まだ薄暗いのだが。
今回泊まったヘリム荘モーテル、オンドルに電気毛布のおかげで心地よく眠ることができた。
モーテルのおばあさんが見送ってくれる。


※チャガルチ駅

地下鉄で釜山駅へ向かう。
昼間はとても賑わっている地下街はまだ静かなままだ。
もう少し釜山をあちこち回りたかったのだが日数が足りない。
釜山駅前広場に本物そっくりのトラがいた。


※釜山駅前広場にいたトラ。本物そっくり。

朝ごはんは釜山駅構内の食堂で純豆腐チゲを食べる。
とても寒いので体が温まる。


※釜山駅構内の食堂にて。純豆腐チゲ。


このあと、ソウル行きのKTXでソウルへ向かう。
念のため昨日のうちに特室のチケットを買っておいたが、正解だったようだ。
ほとんど席が埋まっている。
ここ2年くらいだろうか、韓国の国鉄は改札口をなくしているようだ。
駅でのチケットのチェックをしていない。
したがってとても違和感がある。


   
※釜山駅                            ソウル行きKTX                        特室の車内


釜山駅を定時に出る。
特室のシートは大きくてゆったり、心地いい。
車内も静かだ。
釜山市内は雪がなかったが次第にだんだんと雪景色に代わる。
そういえば、昨日夜に釜山の路線バスに乗った際、車内でおばさんが「浦項では雪がすごくて車が運転できないそうよ」と言っていたのを思い出した。


※釜山を出ると雪景色に変わる

時間通り、昼前にソウル駅に着く。
2か月ぶりにソウル駅前に降り立つ。
海外だが自分が住む街に帰ってきた気分だ。
寒い。韓国の冬独特の鋭い尖った寒さだ。
雪があちこちにだいぶ残っている。
そういえばソウルは数日前に大雪だったらしい。



※ソウル駅前

まずは荷物を置きに鍾路3街の宿へ向かう。
夏に泊まって以来2度目となる鍾路ビズだ。
受付へ行くと「あれ?この前もいらっしゃいましたね?」と言われる。
この宿、以前はエメラルドモーテルという典型的なモーテルだったが昨年夏にこぎれいな宿に改装された。
部屋も建物内もすべてが新しくて気分がいい。
宿の従業員はみんな若くて韓国とは思えないくらい応対もいい。

チェックインしようとしたらまだ掃除が終わっていないそうだ。
そういえば、まだ昼前だ。
荷物だけ預かってもらい、今日の予定を開始する。



     
※鍾路3街の宿、鍾路ビズ


韓国ドラマ「パスタ」の舞台となったイタリアンレストラン「ボナセラ」へ行く。
場所はアックジョン駅より徒歩10分程度。島山公園の入り口そば。
この辺りはいい感じのカフェがあちこちにある。
予約なしで少し不安だったが韓国語で予約がないことを告げると難なくOK。
レストラン外壁にはドラマ「パスタ」の幕が掲げられている。

  
※アックジョンにあるイタリアンレストラン「ボナセラ」。ドラマ「パスタ」のロケ地だ。

席に案内される。
案内される途中、レストランの中をあちこち見まわしたがまるでドラマの中に入り込んだ感じだ。
レストランとしての雰囲気もとてもいい。
店内は5組程度の客が入っていたがなんと日本人の客もいた。

  
※店内の様子

メニューだがアラカルトのほかにランチコースが3種類ある。
一番安い「MILANO」というコースにした。25000W。
前菜はこんな感じ。
アランチーニと貝柱焼き。
アランチーニにはエビを使っていると説明された。
貝柱焼きはホタテの上に丁寧に具材がデコレーションされている。
続いてパンが運ばれてくる。
パンは3種類。
チーズ入りのパン、クルミ入りのパン、フランスパンだったか。(チーズ入りのパンは食べてしまったため画像はなし;;)
いずれも韓国にいることを忘れてしまうくらいおいしいパンだった。

    

続いてカルボナーラ。
量は少なめに見えるが実際にはけっこうな量。
大きな皿に盛りつけられているので錯覚だ。
ゆで加減が抜群だ。




料理についていちいち丁寧に説明してもらえる。
韓国語を知っておいて良かったと思う瞬間だ。
最後のデザート。

ワゴンに10種類程度のケーキがのせられてくる。
それぞれのケーキについて説明があったのち一つを選ぶ。
ティラミスにした。
コーヒーはこんな感じで出される。



コーヒーカップにあらかじめお湯が入っており、その中に別の小さな容器で出されたエスプレッソ?を入れてくださいとのこと。
韓国らしくない、存在感のあるコーヒーを楽しめた。
これで25000W。
日本だったらとてもこの値段では済まないと思う。
日本語が通じるかどうかは未確認だがとてもあたたかくて雰囲気のいいレストラン、ドラマの世界も充分に感じることができた。
どこからともなく、主演のコン・ヒョジンの「イエ〜!シェ〜フ!」という声が聞こえてきそうな感じだった。
食後は西氷庫へ向かうが途中、食後の散歩がてら漢江の公園に寄ってみる。
川全体は凍っていないが川岸に近い部分から凍り始めているのが確認できた。
漢江の川岸から見る景色はいつ見てもいい。


 
※川岸から凍り始めている漢江           西氷庫駅

西氷庫駅に着く。
ここに来たのは数年ぶりだ。
以前、ドラマ「サンドゥ、学校行こう」のロケ地の高校を見に行って以来か。
駅前の大通りを歩いて行くと踏切がある。
以前はこれに気づかなかった。
しばらく待っていたらカンカンと鳴り出し、電車が通る。
すかさず写真に収める。


  
※西氷庫駅近くの踏切

しばらく歩くとゴミゴミした住宅街に着く。
細い道を入っていくとドラマ「パスタ」でユギョンのお父さんがやっている赤い看板の中華料理店に着く。
ジャージャー麺を食べたかったのだがさっきのカルボナーラがまだお腹に残っている。
店構えを見るだけにしておく。
このあたりの風景、ドラマで見て一度歩き回りたいと思っていたのだった。

  
※細い路地を行くと                    ユギョン父のやっている中華料理店

さらに先へ歩いて行く。
この辺りはどこも道が細く、次第に坂ばかりになっていく。
雪があちこちに残っている。
かなり昔からある住宅街らしい。

再開発が進むソウルだがこのあたりはまだ手つかずのようだ。
  
※細い路地をぐいぐいと進んでいく。

何か視線を感じたので見てみると路地の階段途中から黒猫がこちらを見ている。
とても可笑しい。
なんだ?このイルボンアジョッシは??というような顔をしている。



※路地の階段で会った黒猫

鍾路へ再び戻る。
チョンガクも屋根が雪で真っ白だ。
大晦日にはちょうどこの場所で年越しカウントダウンが行われるそうだが一度は見てみたい。
再開発が進む清進洞へ行ってみる。
道の片側はかなり奥のほうまでず〜っと更地になっていた。
私がこれまで何度か行ったバーもなくなっていた。


    
※チョンガク                            再開発がすすむ清進洞

チョゲ寺へ行ってみる。
日本での初詣はおととい(1月2日)に行ったが韓国の初もうでをここでする。


※チョゲ寺

夕方はソウル駅横のロッテマートへ買い物に行く。
例によって食料品を大量に買い込む。
韓国海苔売り場では日本語ばかりが聞こえてくる。

 
※ロッテマート

夜は宿近くの韓国ほか弁屋さんで弁当を買い、コンビニでビールやおつまみを。
夜になると寒さは一層厳しくなる。
外へ食べに行く気がしない。

 

そう、宿近くのホットク屋台でホットクを買ったのだが、変な日本語が貼られていた。「まんと最高の味!」
ホットク屋台のおばさんに、この日本語ダメじゃない?と言ったら、「分かっているんだけどね〜」と笑っていた。
直すのが面倒なようだ。

今日の日程はこれでおしまい。
寒いソウルの一日だった。

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