2010年最初の旅は韓国釜山から(2010年1月2日〜1月4日)・2日目
                       


1月3日(日)

早朝5時に起きる。
まだ外は暗い。やはり釜山、思ったほど寒くはない。
まずは旅館近くのチムジルバンへ朝風呂に入りに行く。
南浦洞駅のすぐ近く、以前からチェックしておいたチムジルバンだ。
サウナとチムジルバン両方の使用で7000Wだった。
今まで利用した中ではかなり質素な感じだ。
浴場へ行ったらなんと電気がほとんど消されていてなんとも薄暗い。
それにこの時間入浴しているのは私のほかに1人しかいない。
アカスリのアジョッシは台の上でいびきをかいて寝ている。


※南浦洞駅近くの泉沐サウナ

朝風呂をゆっくりと楽しんだ後はササンバスターミナルより市外バスでジニョン(進永)へ行く。
ジニョンまでは約1時間、3500Wである。バスは30分おきに出ているのであわてることはない。


※釜山→ジニョンまでの市外バス切符      ジニョン行き市外バス

朝ごはんはバスターミナル近くのコンビニでツナの海苔巻き、さつまいもあんぱん、釜山牛乳を買った。


※朝ごはん

ジニョン行きの市外バス、釜山を出ると高速道路を通るがまあ飛ばす飛ばす(^_^;)
急発進、カーブでもスピードは落とさないし。
おかげでジニョンには予定よりも15分ほど早く着いた。
ジニョンのバス停留所に着くとちょうどポンハ村へ行く路線バスが停まっているのが見えた。
57番の路線バスに乗るのだが、このバス、1日7本しか出ていない。
バスがいなかったらタクシーで行こうと思っていたのだがタクシーに乗らずに済んだ。
ジニョンから57番の路線バスで15分ほどでポンハ村に着く。
ここが故ノ・ムヒョン大統領の故郷である。
本当に田舎ののんびりした村だ。静かである。


※故ノムヒョン大統領の故郷 ポンハ村

生家があるというので行ってみる。
まだ午前中なのに団体の観光客がそれなりに来ている。
この生家、なんだか民俗村を見ている感じだ。
夏はいいが冬はオンドルがあったとしても家の中は相当に寒かったと思われる。


※故ノ・ムヒョン大統領の生家

すぐ近くには記帳所やお参りができる場所もあった。
その後ろには自殺を図ったとされている裏山も見える。


※ここで伏せてお参りできるようになっている。

裏山へ行く案内図があったので行ってみる。
階段と岩ばかりの道だ。
途中の岩肌はロープにつかまって登るようになっている。


※峰火山の登山道

頂上まではゆっくり歩いて30分くらいか。
手軽なハイキングコースだった。
景色が非常に良い。
眼下には小さなポンハ村が見渡せる。


※頂上からこんな感じで景色が見える

山を降りた後は近くのハス田を見に行く。
今は季節ではないのでこんな感じだがハスが茂っているときはかなりきれいだと思う。


※ハス田んぼと米の貯蔵庫か。

結構長い時間、ポンハ村にいた。
帰りのバスに乗ろうとバス停に行ったらジニョンへ戻るバスは道路復旧の関係で来ないと書かれている。
しょうがないのですぐ近くの観光案内所でタクシーを呼んでもらおうとしたら、ちょうど運よく空のタクシーが見えたのであわてて捕まえる。
このタクシー運転手、釜山から客を乗せてきてまた釜山へ帰るという。
私にもしきりに釜山まで乗って行けと進める。
2万ウォンでいいという。
私はジニョンの街もちょっと歩きたかったし亀浦市場も行きたいと思っていたので釜山行きは断り、ジニョンのバス停留所まで行ってもらう。
ジニョンのバス停に着くともうすでに昼を過ぎていた。
お腹も空いている。
近くにあったキムパブナラへ入る。
ここでコグマトンカツ(サツマイモ入りトンカツ)を頼む。
食堂内の壁に「水とおかずはセルフ」と書いてある。
え?おかずもセルフなの?と思ってみると4種類ほどのおかず(白菜キムチ、菜っ葉のあえ物、マカロニサラダ、たくあん)が取り放題だ。
このような食堂でおかずがセルフなのは珍しい。
コグマトンカツは中華風のスープも付いて4000W、上にちょっと甘ったるいソースがかかっている。
意外においしく、サツマイモとトンカツの相性がいいことを実感できた。


※ジニョンバス停近くのキムパブナラでコグマトンカツ(サツマイモ入りトンカツ)

ところで、ジニョンのバス停留所は一応ターミナル風にはなっていたがかなり狭くて手狭な感じだった。
多方面からのバスの発着が重なると、ターミナル内にバスが停まれず、表通りの交通をふさぐ形でバスを停めていた。
そのたびに渋滞となっていた。
ちょっと印象的な所だった。
このあたりをしばらく歩きまわってみたが、特にめぼしいものはなく、釜山のバスターミナルへ戻ることにした。


※ジニョンバス停留所。一応小さなターミナルである。

釜山のバスターミナルから地下鉄に乗り、亀浦市場へ行く。
かなり見ごたえのある市場だった。
それに人が非常に多く、活気のある市場だ。
アーケード内にも外の通りにもぎっしりと店が並んでいる。


※亀浦市場

市場内を歩いているとなんともいい香りがしてくる。
それがクッパの香りと分かる。
あちこち見ていたがどうもソンジクッパが名物らしい。
市場内の1軒のクッパ店に入ってみる。
つい2時間ほど前にトンカツを食べたばかりなのだが(^_^;)
ソンジクッパは牛の血を固めたもの(レバーに似ている)が入ったクッパで、もやしやニンニク、ネギなど野菜もたっぷりと入っている。
これにキムチ類もいくつか付いて3000Wの安さ!
ソンジは見た目通りレバーに似ているがそれほどくせはない。
なんだか元気が出る感じだ。
クッパの汁も非常においしい。
市場で食べる食事がおいしいことを再認識した。


※亀浦市場内のソンジクッパ店

食後はどこかで少しゆっくりと休みたくなる。
喫茶店があればいいのだが、と思ってみると市場内にちょっと怪しげな感じのタバン(韓国の旧式の喫茶店)を見つける。
タバンのフカフカした、大きなソファで飲むコーヒーはなかなかいい。
さっそく入ってみる。
やはりタバンだ。
コーヒー以外にも韓国茶もそろっているようだ。
梅茶を頼む。
飲みながら今後の予定をあれこれ考えていたら、なんとタバンのアジュンマ(他のお客さんからはアガシと呼ばれていたが)が私のテーブル席に座り、つきっきりで話し相手になってくれた。
タバンにはこれまで何度か入ったが、こういう経験は初めてだ。
このアジュンマ、日本語は全く分からないようだ。
私が日本人だというと、この店に来る日本人は初めてだといい、とても興味を持ったようだった。
私の韓国旅行の話や韓国語の勉強の話、先日の釜山での射撃場での事故の話などあれこれ話をし、退屈しなかった。
一方で私の韓国語はまだまだ勉強しなければならないと感じさせられたが。
話の途中、このタバンアジュンマが「私にもコーヒーを1杯おごってくださらない?」というのでおごってあげた。
ソンヘギョ似の本当のアガッシだったら2杯でも3杯でもおごっていたかもしれない(爆)
タバンがこういうところだというのは韓国語ドラマや映画で何度も見てきたのでとても韓国らしい経験ができたと思った。
結構長居してしまった。
帰る際、また来てね、と握手までして見送ってくれた。
印象深いタバンだった。



※亀浦市場内のサンアコピショプ(タバン)     梅茶(冷たい)

引き続き、亀浦市場内を歩き回る。
韓国ドラマでよく見かける小さな木のテーブルが売られているのを見つける。
これこれ、よくこのちいさな木のテーブルの上に食事を置いてテーブルごと茶の間へ運ぶ、あれだ。
いくらくらいするのか、値段は付いていないし、店の人もいなかったので分からず。
こういうところで売られているのかと思った。




亀浦市場から宿のある南浦洞方面へ戻る。
路線バスで街の景色を見ながら戻りたかったのでバス停を探し、南浦洞方面へ行くバスを探すと運よくすぐにお目当てのバスが来た。
宿でしばらく休んだ後は南浦洞の新しいチムジルバン、O2チムジルバンへ行く。
ここで夜までゆったりと過ごす。
テレビではちょうどお気に入りの「男の資格」が放映されていて、今回は健康診断の体験という企画だった。
とてもおかしくてずっとゴロゴロしながら見てしまう。


※南浦洞のO2チムジルバン

チムジルバンで汗を流し、のどが渇いたところでビールを飲みに行く。
東光洞付近を歩いていたら1軒のなんとも日本らしい居酒屋を見つける。
どうみても日本の地方都市の場末の居酒屋といった店構えだ。
さっそく店内に入ってみる。
店内がまたすごい。
太田和彦の居酒屋紀行に出てくるような純日本居酒屋だ。
おまけに、店内にはなんと平井堅の「大きな古時計」が流れている。
とてもいい感じだ。
店の方は韓国人夫婦のようだ。
客はだれもいなかった。
ここでビールと韓国風おでんの盛り合わせを頼んだ。
メニューを見ると日本酒や焼酎もそれなりにそろっている。
お通しは落花生と漬物、ミカンが出てきた。
面白い。
韓国風おでんの盛り合わせはダシが効いていてとてもおいしかった。



※東光洞にある郷愁を感じさせるような日本居酒屋「本土」


※ビールと面白いお通し                韓国風おでんの盛り合わせ

1杯飲んだところで店を出、光復通りを少し歩く。
まだクリスマスの飾りがあちこちに残っている。


※光復通り                       春のワルツのウニョン、じゃなかった、ハンヒョジュだ

宿へ戻る途中、PIFF広場の屋台でトッポッキ、マンドゥを、コンビニで例によって釜山のマッコルリを買う。


今日の予定はこれでおしまい。



メニューへ
たびのきろくへ

トップメニューへ


アクセス解析