北京旅行記(2010年2月19日〜2月21日)・2日目
2010年2月20日(土)
今日はJTBの現地ツアーに参加、万里の長城と明の十三陵へ行くことになっている。
まずはホテル内で朝ごはん、バイキングだった。
中華と洋食のミックスの内容だ。
中華は全体に薄味、洋食では牛ステーキまであった。
牛ステーキを一切れ食べたがまずまずの味。
ほかに簡単な麺料理をその場で作ってくれるコーナーがあり、ワンタンスープを作ってもらう。
薄味だがワカメと香菜の香りがきいていておいしい。
最後は中華粥を食べたが茶色い粥だった。味はないのでそばに置かれている漬物類をのせる。
※ホテルのバイキング朝食。 ワンタンスープ 中華粥、中華菓子
8時15分、ホテルのロビーで待っているとツアーのガイドさんがやってくる。
若い男性ガイドで日本語が非常に上手である。
ツアー参加者は私のほかに一人旅の方が1名、夫婦参加が2組とこじんまりしたもの。
バスではなくちょっと大きめワゴン車での移動のようだ。
まずは万里の長城へ行く。
泊まっているホテルから直接連れて行ってもらえるので楽なことこの上ない。
座っていればいいのだから。
ガイドさんから万里の長城について説明がある。
名前の由来、1里は約500M,だから万里の長城は5000キロあるとのこと。
また、現在は鉄道、車ともに1時間以上かかるが、2014年に時速300キロの高速鉄道が完成、そうすると北京からなんと20分で行けるようになるらしい。
途中、渋滞もなく1時間ほどで万里の長城、八達嶺に着く。
写真ではこれまで何度となく見てきたが実際に見るとその規模の大きさに驚かされる。
ため息が出る。
ここは高地のせいか寒い。
ここでガイドさんから男坂と女坂について説明がある。
いまから約1時間、自由時間だ。
私はもちろん道が楽な女坂の方へ行く。
今日は土曜日のせいか、観光客でけっこうにぎわっている。
話に聞いた物売りなどは全く見られない。
観光客のほとんどは中国人のようだ。
遠くから見ると道は歩きやすいように見えるが女坂でも実際は結構な急坂もある。
いい運動になるし、いつの間にか体も温まってきた。
30分ほど歩いたらかなり高い所に着いた。
景色がいいが同時にこんなものを作った秦〜明代の中国人には改めて驚かされてしまう。
※万里の長城 こんな急坂も
約1時間後、ふもとの休憩所でお茶を飲みながら休憩。
とてもいい運動になった。
隣接するお土産店では様々な景徳鎮の陶器類が売られている。
景徳鎮の陶器、実物は初めて見た。
こんな湯のみでウーロン茶を飲んだらいいだろうなあと思いながら価格を見ると、とても日常の湯のみには使用できないような高価格だ。
昼ご飯は飲茶食べ放題のお店に行くとのこと。
これまた寝ていれば食堂の前まで連れて行ってくれるのだから楽である。
着いた場所は観光客相手の大きなドライブインみたいな所だった。
テーブルの上に次々と料理が並べられ、足りない場合はいくらでも追加してかまわないとのこと。
各種饅頭類をはじめ多くの種類のものを食べられたが味はそれなり。
画像にある、ハスの上に黄色っぽいタレがかかった料理は忘れられない味だった。
脂っこい中華風のタレがかかっているのかと思って勢いよく食べたのだが、実際にはなんとオレンジのドロップ味(笑)
一口食べて遠慮した(^_^;)
※飲茶食べ放題。 オレンジのドロップ味のハス;;;;
午後は明の十三陵、その中の万歴帝の陵墓、定陵へ行く。
とくに地下宮殿は印象的だった。
地下十数メートル、階段をこれでもかと降りて行くと薄暗いアーチ型の空間があった。
柱を使っていないという。
驚きだ。
ここに皇帝、皇后の椅子、副葬品、棺が置かれており独特の雰囲気だ。
ガイドさんから分かりやすい日本語で説明があるので助かる。
定陵の入り口 地下宮殿の入り口
棺置 万歴帝宝座
今度は長陵の参道として作られた神路を見に行く。
ここは約2キロあり両側には石人像や各主動物の像が立ち並ぶ。
また、柳の季節にはとてもきれいな景色になるという。
※神路
ツアーの最後は北京中心部へ戻りお茶屋さんへ行く。
ツアーではお約束の場所だ。
茶芸館のような所で数種類の中国茶を試飲させてもらう。
どれも香りよく、個性もあってとてもおいしい。
が、実際の価格は150gで2500円程度するような高価なものばかり。
勉強になった。
※各種お茶を試飲。
最後にホテルまで戻ってもらって解散。
現地ツアーはとにかく楽だし、日本語ガイドさんのおかげでガイドブック以上の説明をしてもらえる。
部屋でちょっと休んだ時点で午後3時半。
まだまだ時間は残っている。
故宮北側の景山公園方面へいく。
故宮外郭と道路を挟む堀の部分はなんと凍っている。
そういえば寒くなってきた。
「大石作胡同」という看板を見つけたのでちょっとその路地を見に行ってみる。
※故宮北側の堀。凍っている 大石作胡同入り口
大石作胡同、これまたいい雰囲気の路地がずっと続いていて楽しめた。
小さな個人商店の店先では陶器入りのヨーグルトが売られている。
食べてみたい気もするのだが・・・・・
※大石作胡同
※大石作胡同にあったスローガン。爆竹使用についての啓蒙看板か。
景山公園へ行く。
ここから見る故宮一帯の景気は素晴らしい。
中国に来ている感じがする。
今日は午前中からずっと歩き通し、足が少し疲れたか。
しばらくここでぼ〜っと過ごす。
※景山公園から見た故宮一帯
薄暗くなってきてお腹も空いてきた。
が、歩きすぎてもう歩きたくない(^_^;)
近くに故宮のバス停を見つける。
王府井方面へ行く路線バスはないかと見てみるとちゃんとある。
10分ほど待つとトロリーバスがやってきた。
トロリーバスに乗るのは初めてだ。
車内は日本の路線バス以上にきれい、しかも次の停車バス停案内は中国語と英語の電光表示、前方にテレビ画面まであって退屈しない。
※路線バスの故宮バス停 トロリーバス車内
数分で王府井の大通りに着く。
きれいなライトアップの建物があるので寄ってみると教会だ。
すぐ近くのロッテ銀泰百貨店のライトアップもきれいだ。
※王府井教会 ロッテ銀泰百貨店
お目当ての東華門美食夜市に着く。
長く連なる屋台街である。
まずは麺の屋台でタンタンメンを。
8元だ。安いがここは北京中心部。他で食べたらもっと安いのだろう。
とんこつラーメンのような細い麺に八角っぽい独特の香りのする辛味スープ。
おいしい。
続いて別の屋台で炒麺を。
ただ、炒麺だけだと具がほとんどないので同じ鉄板で炒めていた野菜の炒めもののようなものを混ぜてもらう。
これは確か10元だったか。
中華焼きそばの味で極太の麺が良かった。
※タンタンメン ※炒麺と野菜いためのようなものを混ぜたもの
ここ東華門美食夜市は広く、そんなに混んでいない。
広いので食べるスペース(立ち食いだが)はあちこちにある。
ゴミ箱もたくさん設置されている。
各料理の価格は店頭上部に表示されており外国人慣れしている感じ。
なかなかいい屋台街だった。
続いて近くの商業ビル地下の吉野家へ。
昼間、ツアーのガイドさんから教えていただいたのが吉野家の鶏肉丼だった。
これは日本にないメニューでおいしいのだそうだ。
この吉野家、日本と雰囲気がちょっと違う。
マックのようなカウンターでまず注文するのだ。
しばらくすると鶏肉丼が運ばれてきた。
13.5元だった。
鶏肉のほかにブロッコリーやカリフラワーがたくさん入っている。
味付けは甘辛い日本人受けするような醤油味、これは何となく懐かしい味だ。
おいしい。
鶏肉自体も臭みがなくいい味だった。
安いしおすすめである。
※吉野家で鶏肉丼
最後にホテル周辺を少し歩き回って今日の日程はおしまい。
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