北京旅行記(2010年2月19日〜2月21日)・1日目
                       

                                   

                                   

                                           

2010年2月19日(金)

中国へ行くのは上海、瀋陽&丹東についで3回目3年ぶりである。
今回も特典航空券を利用することにした。
しかも行きは便利な羽田空港から行くことにした。
自宅の最寄り駅から羽田空港へのアクセスは私鉄1本、乗り換えなしで比較的短時間で行けるので助かる。
羽田空港の国際線ターミナル内は大変混雑している。
9時半発の北京行きは沖止めのスポットからの搭乗だった。
羽田で沖止めスポットから乗るのは久しぶりだ。



※北京行き8823便は沖止めスポットから搭乗

ソウル線のように富士山が見られるかもしれないと思い、左の窓側に席を取り、外をずっと見ていたがどうも飛行コースがソウル線とは違うようだ。
東京湾を南下、三浦半島の先の城ケ島上空あたりで西に向かうパターンかと思っていたら、離陸後、東京都を西へ向かうコースのようだった。
新宿の高層ビル、中野サンプラザなどがよく見えた。
機内はほぼ席が埋まっている感じだった。
機内食は牛肉か鶏肉か選べたので鶏肉にした。
あんかけ風の唐揚げだった。
量は少なめだったがなかなかの味。


※機内食はあんかけ風の鶏の唐揚げ。

個人テレビでフライトマップを見ていたら韓国上空を飛んでいるようだ。
ソウル上空にさしかかった時、窓の外を見るときれいに漢江が見えた。
しかもなんと、一部凍っているようだ。
ソウルも寒いのだろう。
漢江の手前左部分はたぶん蚕室のあたりだろう。
なんとなく分かる。
こうしてソウル上空の様子を見ていると久しぶりにソウルも訪れたくなる。

  
※ソウル上空へ。眼下には一部凍っている漢江、蚕室周辺が確認できた

しばらくすると中国大陸の上空にさしかかる。
地形図を見ているようだ。
独特の形をした戸建て集落が見える。
ため池があちこちに見えるがこれもまた凍っているのがわかる。


※中国、天津上空あたり

無事定刻通りに北京首都空港へ着く。
話に聞いてはいたが非常に広い空港だ。
人の数は多いのだろうがそれを感じさせない。
入国審査はほぼ待たずに通過、荷物も預けていないのでそのまま空港鉄道の乗り場へ行く。
空港鉄道の乗り場入り口には横断幕が掲げられている。
これを見ると中国に来たなあと感じる。
空港鉄道の従業員による、新年の挨拶文のようだ。
空港線従業員一同、皆さんの新春が楽しく、万事うまくいくよう願います、みたいな意味か。
中国はこの日は春節の最終日、まだここは正月なのだ。

  
※北京市内へは空港鉄道が便利で早い。

この空港鉄道は開通してまだ間もないようだ。
空港から市内の地下鉄乗り換え駅である東直門駅まで30分足らずで着いてしまう。
東直門駅で地下鉄2号線に乗り換える。
自販機で切符を買おうとしたが故障しているようだ。
すぐ近くの窓口で買う。2元とのこと。安い。
2号線で建国門駅まで行き、宿泊予定の長富宮飯店へ。
ここは日系ホテルである。
駅の出口を出ると目で見える距離にこのホテルが見えるので迷うことはない。
ここで初めて北京の外の空気に触れる。
寒いが大したことはなさそうだ。空気の汚れも感じない。


  
※長富宮飯店                      部屋はこんな感じ。申し分ない。

朝9時半の北京行きに乗ってホテルの部屋に着いたのが中国時間午後3時前。
部屋で少し休みたいとも思うが時間がもったいない。
直ぐに荷物を置いて部屋を出る。
ホテル内にJTBがあることを知り、ちょっとのぞいてみる。
実は明日は万里の長城へ行くことにしているのだがどうも時間的にもツアーを使った方が楽をできそうな感じがする。
明日の万里の長城ツアーはまだ予約できるとのこと。明の十三陵も一緒に行くという。
実は明の十三陵もいちど訪れたいと思っていたのだった。
朝8時15分にホテルロビーに集合、昼食付き、夕方前に解散とのこと。
料金は380元とのこと。
自力で行けばこれよりもずっと安いのだろうが中国語はほぼ初心者レベルだし慣れない中国で限られた旅程の中で時間がかかってしまうことも予想される。
韓国内を旅行するのとは条件が違う。
この現地ツアーに申し込むことにした。

明日の予定が確定したのでさっそく外へ出る。
ホテル最寄り駅の地下鉄建国門駅で中国版suicaである、イーカートンを買う。
まずは北京駅へ。
北京地下鉄は案内表示がしっかりしており外国人でも利用しやすい。
まずそう感じた。
地下鉄乗車の際に降りる人と乗る人が同時だった上海地下鉄とは違い、ここではきちんとホームで列を作って降りる人を待つ習慣ができている。
すばらしい。
北京駅に着き、地上で出て駅舎を見てみる。
ため息が出るほど立派な駅舎だ。
しかも駅前にいる人の多さ。尋常ではない。
駅構内へ入って見る。
電光掲示板を見ると各方面行きの列車スケジュールが表示されている。
どの方面も硬座をのぞいて各座席は埋まっているようだ。

  
※北京駅                         構内の電光掲示板

地下鉄を利用しようとする人民が大変多いようで駅の外までこんなに行列ができている。
今日は中国の旧正月最終日、各地から北京へ戻ってきた人民なのだろうか。
これでは地下鉄にいつ乗れるのか分からない。
ふと、私もこれからどうしようと思ってしまう。
実はこの光景、翌日買った新聞にも掲載されていた。

  
※地下鉄を利用しようとする人民の行列

お腹がとても空いていることに気づく。
朝、機内食を食べて以来何も食べていない。
麺類が食べたいと思う。
ここは北京駅、周辺にいくらでも選択肢はあるだろうと少し歩き回ると「李先生」という、印象的なイラストを掲げた店が目に入る。
最初、ケンタッキーかと思ったのだが(笑)
牛肉麺とジャージャー麺のお店のようだ。
さっそく入ってみる。
北京最初の食事だ。
汁ありのジャージャー麺とホットコーヒーを頼む。
汁ありのジャージャー麺は13元、ホットコーヒーは5元だった。
味だが、汁は八角の香りがいい感じ、香菜も少し入っていて香りがよい。
脂っこいが味は薄めだ。
空腹だったのでそれでもおいしく、すぐに食べてしまう。
ホットコーヒーはインスタント味だった(^_^;)

  
※北京駅近くの「李先生」               汁ありのジャージャー麺

お腹が満足したところで天安門広場へ。
しかし、先ほどの行列がどうも気になる。
やはり地下鉄を利用しようとする長い行列が続いている。
しかし北京駅の地下鉄入り口は数か所あるはず、よく見回すと大通りを渡った所にもちゃんと地下鉄駅の入り口があり、こちらは空いていたのだった。
前門で降り、天安門広場へ。
広場内へ入る際に荷物検査がある。
チェックは厳しいようだ。


※地下鉄2号線前門駅

チェックを終えたがなかなか天安門広場の例の建物が見えてこない。
とにかく広いのだ。
やっと中華人民共和国万歳のスローガンが見えてきた。
ここであの天安門事件が起きたのかと思うと複雑な気分だ。
当時私はまだ大学生で、中国語の授業を取っていたのだが先生から詳しく様子を教えてもらったことを覚えている。
広場では外国人も多く見かける。
また、春節の飾りや国旗を売る物売りも多い。
先ほど北京駅を見てその大きさに驚いたが、この広場もまたため息が出るほど広い。

   
※天安門広場入り口のセキュリティチェック     ※天安門広場の様子                    


その後、地下鉄で王府井へ行き、わき道にある胡同を歩き回る。
胡同に入った途端に雰囲気が変わり、静かな生活感いっぱいの路地になる。
こういう雰囲気はとても気に入っている。
小さな商店の前で子犬を見かけたのでしばらくしゃがんでかまってやる。
ところが、そのあとどこまでも付いてきてしまい、困ってしまった。

    
王府井わきにある胡同


北京に着いてからはとにかく歩き回っている。
すでに真っ暗になりお腹もすいてきている。
地下鉄10号線の農業展覧館駅から徒歩10分くらいのところにある平壌館という北朝鮮レストランへ行くべく向かったのだが春節期間中のせいか営業していなかった。
残念である。
そのままホテルへ戻るのはもったいないので周辺を歩く。
夜になると広い道なのに街灯さえなく真っ暗な道が多い。
瀋陽へ行った時もそうだった。
歩いている人がみんな影のように見える。

    
※農業展覧館駅                    ※北朝鮮レストラン 平壌館。休みだった。      ※街灯のない大通り。真っ暗。

とある社宅のような、集合住宅の前を通りかかったらその敷地内に小さな韓国料理店があるのを見つけた。
「太陽の街かど」。ちょっと怪しい雰囲気の外観だが入ってみる。
中はごく普通の韓国食堂だった。
テンジャンチゲとビールを頼む。
韓国語が難なく通じた。助かる。
テンジャンチゲは20元、ビールは大瓶で12元。安い。
おかずは6種類も出てきて楽しめた。
テンジャンチゲはとても具だくさんで味もなかなかよかった。

  
※集合住宅敷地内にあった小さな韓国食堂    テンジャンチゲとビール

この後、建国門駅へ戻り、ホテル周辺の建物のライトアップなどを見て回り今日の日程はおしまい。
なお、春節最終日のせいか、外では一晩中爆竹や打ち上げ花火をやっており、うるさくてよく眠れなかったのだった。

   
※このビル内にはブランド物の店がたくさん。   ※虹をイメージしたライトアップ。           ※北京人民放送局


メニュー

たびのきろくへ

トップメニューへ


アクセス解析