韓国ドラマ「あんぱん」ロケ地・全州旅行記(2006年1月4日〜1月7日)・3日目
   

1月6日(金)
朝6時過ぎ、気持ちよく目覚める。
スマンモーテルのベッドは電気で暖かくなるのでぽかぽかのままぐっすりと眠ることができた。
今日は全州高速バスターミナルより市外バス&路線バスを乗り継いで内蔵山へ行く。
時間があれば韓国ドラマ「あんぱん」でガランが授業の準備のために行った白羊寺にも行きたい。
洗面やかたずけを済ませ、朝食は昨日のロケ場所のひとつである「豊年製菓」で買っておいた惣菜パンを食べる。
テレビニュースで天気予報をみる。どうやら今日も全州は良い天気のようだ。
チェックアウトをしにフロントへ行くと昨日の若いアジョッシは寝ているらしく、真っ暗だ。
キーをそっと置いてスマンモーテルを出た。
外は目が覚めるほど寒い....。
明日は朝一でソウルへ帰るので今日は全州高速バスターミナル前のモーテルに泊まろうと思っている。
今日も知らない初めてのモーテルに泊まると思うとワクワクする。
タクシーを拾い全州高速バスターミナルへ。ここでいったん大きな荷物だけ預ける。
で、すぐそばの全州市外バスターミナルへ歩いていく。
内蔵山へは全州市外バスターミナルから市外バスに乗り井邑バスターミナルへ行き、そこから内蔵山行きバスに乗り換えるのである。
井邑へ行く市外バスは10分おきに出ている。運賃は3000W程度だった。
先にも書いたように全州は高速バスターミナルと市外バスターミナルが別々の建物になっており若干離れている。。
市外バスターミナルの方がよりローカル色が感じられる。
井邑行きの市外バスはすぐに来た。

※「井邑 直通」とハングルである。井邑行き市外バス。

バスは全州を出ると高速道路をずっと走り続ける。
やはりソウルと違って雪がたくさん残っている。
井邑までの1時間はあっという間であった。
知らない街へ行くバスに乗って外を見ていると時間が経つのが早い。
井邑バスターミナル、これまたかなりローカル色の強いバスターミナルだ。
バスの待合所には大きなストーブがあり、バスを待つ乗客たちがそれを囲んで話をしている。
ちょっとほっとさせられる光景である。

※井邑市外バスターミナル内にて。ストーブを囲む人たち。

内蔵山行きのバスにここで乗り換える。
チケットを買いに窓口へ行くと、直接バスの中で払ってください、と言われた。
内蔵山行きのバスはなかなか来ない。
加えてここは全州より寒さが強く感じる。
と、内蔵山行きのバスの隣の乗り場に1台の路線バスが来た。
行き先はスンチャンだが途中、内蔵山も停まるようだ。運転手にきいて分かった。
迷わずこのスンチャン行きの路線バスに乗った。内蔵山までは1000Wとのこと、安い。
車内は停留所案内の放送がないので、私は運転手に内蔵山に着いたら教えてくれるよう頼んで一番前に座った。
バスは20分ほど井邑の市街地を走っていたがだんだんと山の中へと入って行く。
道路はところどころアイスバーンになっており、バスはチェーンもつけずにかなりのスピードで走る(^^;)
井邑バスターミナルを出て30〜40分くらいで内蔵山に着いた。
もうここは雪山の中という感じだ(^^;)
まわりは高い山ばかり、ということはスンチャン行きのこのバスはこれからこの山々を越えていくわけだ。
う〜ん、このバスに引き続き乗っていたい気もする。
少し向こう、かなり山の上のほうに箱根のターンパイクのような道路も見える。
内蔵山に着いたはいいが、ここはかなりの山の中、まわりは雪だらけでとても寒い。

※内蔵山バス停付近。寒い(^^;)

しかも内蔵山への入り口(内蔵寺というお寺へ行く道)も分からない。
ちかくに案内所があったので即教えてもらいに行く。
私が日本人とわかると日本語でとても丁寧に教えてくれた。
ここからお寺までは循環バスにのるか約1時間ほど歩かなければならないらしい。
行きは運動のため歩きで、帰りはバスに乗る事にした。
バスはここ、内蔵山のバス停と内蔵寺を1台で行ったりきたりしているそうだ。

※内蔵山と内蔵寺を結ぶバス。所要10分程度、990W。

この雪の中、お寺へ向かう道はある程度整備されてはいるが雪がかなり積もっており、つるつるになっている。
そこを徒歩で1時間、普段使わない筋肉も使ったので筋肉痛になりそうだ(^^;)
内蔵寺へ向けて黙々と雪の中を転ばないように歩く。

※こんな道を1時間ほど歩く(^^;)

慣れてくると、こんな雪景色の山々を見ながら歩くのもいいものだと思えるようになってきた(笑)
なんとこの深い山の中でお経をスピーカーから放送し、山々に響き渡っている。
とてもいい感じだ。
約1時間後、内蔵寺の入り口が見えてきた。
付近にはケーブルカーもあるのを発見した。かなり上には展望台もあるようだ。
まずは内蔵寺を見に行く。
これまた深い雪で歩くのに苦労する。
韓国のお寺は屋根が若干丸みを帯びてとても美しい。
この深い雪の中、観光客は少しだが訪れている。
瓦がたくさん置いてあり、一つ一つに願い事らしき文句が書かれているのを見つけた。
日本の絵馬みたいなものだろうか。しばらく雪景色の内蔵寺を見て楽しんだ。
 
とても寒くて震えるくらいであるが、お寺の風景を見ていると心がなんだか落ち着いてくる。
先ほどのケーブルカー乗り場へ行ってみた。
誰もいない。
切符売り場がある小さな部屋へ行くと1人のアジョッシがストーブに鍋を乗せて辛ラーメンを作っているところだった(^^;)
このアジョッシからケーブルカーの往復切符を買う。
ケーブルカーに乗るのは私一人かと思っていたら幼稚園くらいの子供を連れた若い夫婦も乗ってきた。
ケーブルカーの中では子供が大はしゃぎだ。どこでもおなじである。
上に行くにつれて雪は更に深くなってくる。
スキー場にいるような感じだ。
展望台からはずっと山道が続いている。
せっかくここまできたので展望台からの雪景色を楽しんだあとしばらく雪の山道を歩いた。
  
※ケーブルカーで展望台へ。                ※雪の山道を歩く、歩く、歩く!(^^;)

日本からはるばるこんな雪山の中に来て寒い中でハイキング?を楽しむ日本人が私以外にいるだろうか?(^^;)
今日はずっと歩きどおしだ。健康的でよい(笑)
30分ほど雪山の山道を歩いたあと、再びケーブルカーで下へ戻った。
循環バス、井邑方面行き路線バスを乗り継ぎ、井邑市外バスターミナルへ。
雪山の中をたくさん歩き続けたので空腹である。
井邑市外バスターミナルには小さな食堂がいくつも集まっている。
こんな風景がとても好きである。
その中からカルグクスを食べさせる食堂へ入った。
あつあつでおいしそうなカルグクスと4種類の美味しそうなキムチ。
冷えた体にはこんな温かい物と辛いキムチが最高である。

この食堂の中には昔ながらのだるまストーブが置かれていてお茶が入ったやかんもストーブの上においてある。
お腹も満足したところで今度は近くにあったタバンへ。
コーヒーが飲みたくなったのである。
時間もあるし暖かいところでゆっくりと飲みたいと思ったのだ。
「約束タバン」というタバンへ入る。
 
例によって大きなソファがたくさんある昔ながらの喫茶店だ。
タバンのおばさんにコーヒーを注文した。もちろんインスタントコーヒー、2000Wであった。
さて、店内はもちろん日本人なんかいるはずもなく....。
まわりを見るとなんと少し向こうのテーブルではアジョッシたちが4人ほど集まりお金をかけて花札をやっている。
う〜ん、なんかいい感じだ(笑)
しばらくここでまったりしたあと、井邑のバスターミナル周辺を歩き回ることにした。
バスターミナルの斜め向かいには市場があったのでまずはここを探検する。
1本の長いアーケード型のこの薄暗い市場、八百屋や魚屋、乾物屋のほかに米屋や洋品屋まである。

ソウルや釜山あたりの市場と違ってしつこい呼び込みもなくのんびりとした感じでとても良い。
そのうえなんか、子供の頃かいだ、懐かしいにおいがする。
今度はここから歩いて井邑駅へ。
さっきバスで通過したのをチェックしておいたのだ。
駅舎自体はKTX停車用に新しくなった感じだ。

ここから電車に乗って白羊寺駅まで行きたいところだがちょっとそのじかんはなさそうだ。
駅周辺をしばらく歩き回ったあと、またバスに乗って全州へ戻った。
たくさん歩き回ったせいかバスの中ではずっと寝てしまった。
夕方、全州市外バスターミナルに着く。
もう暗くなりかけている。
バスターミナル前にはモーテルがいくつも立ち並んでいる。
今日はどこへ泊まろうか...。
と、ハングルで「新羅の月夜」と書かれたきれいな看板が目に入る。

なんとも面白い名前のモーテルだ。
ここに泊まることにする。
フロントへ。なんと、ピカピカ輝くクリスマスツリーがまだ飾られている(^^;)
おばんさんがいたので空室があるかどうかきく。
愛想のいいおばさんだ。
1泊30000Wだそうだ。が、パソコンで無料インターネットができる部屋は35000Wだという。
PCバンへ行くのもめんどうだしおもしろそうなのでパソコンつきの部屋にした。
部屋はとても広く、また掃除も行き届いている。
ベッドもかなり大きいダブルベッドだ。
枕元には部屋の電気、室温、時計など各種スイッチを操作できる小さなパネルもある。これは楽だ。
大画面のテレビのほか、デスクトップ型PC,冷水、湯の給水器まである。

特質すべきはトイレ。とてもきれいな上になんとウォッシュレット付きだ。
浴室も広くてこれまたきれいである。
う〜ん、今まであちこちモーテルに泊まったがここは最高に良いと思う。
荷物を置いてから再び外へ。
バスターミナル前の観光案内所に行く。この付近にチムジルバンがあるかどうか教えてもらうためだ。
幸いにも日本語が出来る若いアジョッシがいたので助かった。
アジョッシの話だと、バスターミナル付近には2つチムジルバンがあるが若い人達に人気で大きい施設のは全北大学近くの
「レスピア」というチムジルバンだそうだ。そこへ行くことにした。
歩いて15分ほどかかるがまあそれはそれで散歩が楽しめる。
「レスピア」の周辺は全北大学のそばということで完全に学生街と行った感じだった。
ソウルのシンチョンあたりと雰囲気がとてもよく似ている。
教えてもらったチムジルバン「レスピア」はすぐに見つかった。
ここで2時間ほどかけて入浴とチムジルバンを楽しんだ。
思えば韓国初日から毎晩チムジルバン通いである。
今晩はちょっと疲れ気味、食堂に行かないでコンビニであれこれ食べ物を買ってモーテルの部屋でインターネットをしながら
済ませた。
今日はこれでおしまい。
明日は朝一番でソウルへ戻り、夕方帰国である。


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