猛暑のソウル・大邱てくてく3泊4日(前泊含め4泊5日)・4日目
8月11日
今日も朝からすごい暑さだ。
今日は午前中に西門市場と薬令市を見る予定にしている。昨夜、八百屋で買ったブドウがまだ少し部屋の冷蔵庫に残っている。朝食代わりに残りのブドウを食べてしまう。韓国の果物はブドウに限らず何でも甘みが強くておいしい。
この市場へは大邱地下鉄の半月堂駅から歩いて15分くらいだ。かなり遠いので初日にソウルの韓国観光公社でもらった市内地図がとても役立った。大邱地下鉄はおととし、半月堂の隣の中央路駅で火災をおこし、大惨事となったのは記憶に新しい。半月堂駅に行く途中、その中央路駅を見ると駅構内のあらゆるものが新しくなっている。ぴかぴかの駅だ。大惨事があったことはまったく感じられない。が、ここで火災が起きた場合、とっさに安全な場所へ移動する事は構造上難しいだろうと感じた。
半月堂駅からに西門市場までは地図上で歩いて15分くらいであるが猛暑のためなかなか着かない感じがする。遠くから「トラジ〜〜、トラジ〜〜」と聴こえてくるので見ると、軽トラックでトラジの干したのを売りに来ており、アジュンマたちが集まっている。ローカルな雰囲気が感じられる。
朝はブドウしか食べなかったのでお腹がすいてきた。10時である。やっと西門市場にたどり着く。
大邱・西門市場は規模が大きく、ソウルの南大門市場のようだ。が、観光化されていない分、ローカルな雰囲気を充分に味わえそうだ。
半端な時間だが西門市場内の露店でカルクッスのようなソバを食べる。付け合せにカクテギが付く。
露店なのでカウンターのみだ。カウンターにはつゆの入っていないそばがずらっと並んでおり、注文するとつゆを入れてくれる。
露店のおばあさんは「今日は暑いから冷たいのがいいでしょう?」と私のソバの入った容器に素手で氷をドボドボと入れてくる。ちょっと、衛生状態が....(^^;;
でも、ごま油と海苔の香りが効いていてとてもおいしい冷やしソバだった。お腹がすいていたのですぐに食べてしまった。するとおばあさんはもっと食べる?ときいてくる。私はおかわりをもらった。ちょっと、ハルモニ、めんを素手でつかんでそのまま私の容器へ入れないでよ(^^;;。
ここでも日本人が珍しいらしく、この露店ハルモニ(おばあさん)はいろいろと私に質問してくる。おかわりをしてお腹も満足した。値段を聞くとなんとたったの2000W!!ハルモニは「韓国ではおかわりは無料なんだよ。」のようなことを言った。私が「とてもおいしかったです^^」というと、「気をつけて旅行しなさい」と言ってくれた。
西門市場のアーケード内を引き続きブラブラする。動物の鳴き声が騒がしく聴こえてくるので見ると、なんと鶏やウサギなどぎゅうぎゅうに入った檻がずらっと並んでいる一角があるのを見つけた。なんと子犬までいる。みんな食用なのだろう。何ともアジア的な雰囲気だ。
八百屋ばかり並んでいる一角を見るとこの時期はやはりスイカやブドウが多い。珍しいものでは黄色いチャメ(マクワウリ)がいたるところで売られている。韓国の友達によると、これは韓国の夏の果物だそうだ。私も気になったので最終日に南大門市場で買って帰った。帰国してから食べたが味は甘くて香りはメロンそのものであった。
西門市場、ここは台所用品や衣類も豊富に売られている。ステンレスの冷麺の容器やチゲ用の小さな土鍋が欲しいが重いしかさばるので諦める。
南大門市場のように観光客らしい人はあまり見当たらない。この独特なそして騒がしい市場の雰囲気の中に身を置いていると逆にほっとしてくる。
この市場は規模が大きいので全部見るのはとても時間がかかる。が、大邱に来たらお勧めのスポットであることは間違いない。韓国のローカルな雰囲気を充分に味わえるエリアだ。
猛暑の中、喉が渇いたので市場のジュース屋台でトマトジュースを注文する。トマトをスライスし、ジューサーでフレッシュジュースを作ってくれるのだ。このトマトジュースを飲んでみて驚いた。とても甘いのである。作っている間ずっと見ていたが砂糖などは確かに入れていなかったはずだ。これは1000Wで飲むことができた。
かばんの修理専門の小さな屋台もある。その屋台の看板を見るとハングルで「かばん病院」とある。とても面白い。しかめっ面のアジョッシが暇そうに座っている。朝から猛暑だし客が少ないのだろう。
大邱のもう一つの有名スポットは薬令市である。あいにく日が悪かったのか、市といえるほど賑わってはいなかったが付近へ独特の匂いを伴った漢方薬店ばかりずらっと並んだ通りをブラブラと見た。見たことない木の枝や植物の干したものなどがたくさん店先に並び、とても興味深い。現代はどこへ行ってもストレスばかりの大ストレス社会。ストレスに効く漢方を次回は調合してもらおうと思う。
大邱の西門市場と薬令市の二つを見ていたらだいぶ時間がたってしまった。午後2時過ぎのKTXでソウルに戻らなければならない。
薬令市からまた地下鉄の駅へ戻ろうと歩いていたところ、偶然にヨンプン文庫を発見する。ヨンプン文庫はソウルだけじゃなかったのか.......。ここで少し涼んでいく。さらにヨンプン文庫の近所に朝興銀行を発見。貯金がてらここでもしばらく涼む。朝興銀行のATMは日本語表示もあるので助かる。
それにしても今日の大邱の暑さはただごとではない(^^;;。
で、さらに東亜百貨店というデパートも見る。地方のデパートの様子を知りたかったからだ。そんなに大きなデパートではない。なんと、各階の売り場案内が日本語でも掲示されている。これには驚かされた。ソウルならともかく大邱のローカルなデパートにまで。地下はお決まりの食料品売り場になっていた。書籍売り場やおもちゃ売り場はおまけ程度。衣類に力を入れているデパートのようだ。全体に、日本の地方都市のデパートと変わりはなかった。
午後はKTXでソウルへ戻る。東大邱駅構内で慶州名物の皇南パンの店が出ているのを発見する。慶州名物、一口サイズのまんじゅうだ。昨年、慶州に行った際に買い、とてもおいしかったのを思い出した。迷わず今回も購入する。
ソウルには夕方到着。ソウルの気温は36度とのこと。暑すぎる。
今夜もサモモーテルに泊まることにする。やはりここは落ち着く。夕方は明洞の繁華街をブラブラしに行く。夕食はこれまでの訪韓で何度となく行った味成屋(ミソンオク)でソルロンタンとビール。
味成屋は不思議なことにいつ行っても空いており、店内のテレビを見ながらゆっくりと食べることができる。ここはソルロンタン専門店だが付け合せのキムチが恐ろしくおいしい。
明洞はあいかわらず大勢の若者で賑わっている。きちんと歩けないくらいだ。東京でこんな混んだ場所に行ったら疲れてしまうだけだが不思議なことに明洞だと逆に元気が出てくる。現金なものだ。
あちこちでヨン様のポスターやストラップを売るヨン様露店が出現している。日本人目当てだろう。私が韓国に興味を持ち始めたころは今から20年ほど前になる。当時は韓国の情報はとても少なくて苦労したものだ。が、まさかこんなに熱い韓流ブームが起きるとは当時は思ってもみなかった。
この日は鍾路のおなじみのPCバンで行ったあとモーテルへ戻り、KBS人気ドラマの「フルハウス」を見た。歌手のピと万人の恋人、ソンヘギョが主演のこのドラマ、予想通り、評判どおりかなり楽しめた。
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