タイトル | らんま1/2 |
内容(参照) | 「週刊少年サンデー 1989年47号」より |
初出掲載誌 | 週刊少年サンデー 1987年36号〜1996年12号 |
発行元 | 小学館 |
単行本 | らんま1/2<少年サンデーコミックス> 1〜38 |
<解説>
この作品に関しては、語るべきことが多過ぎて、ここではとてもフォローし切れない。いろいろと批判も多かった作品だが、終わってみれば、るーみっく作品の中でも大きな存在だったと言えよう。
この作品によって、るーみっくから離れて行った「うる星やつら」、「めぞん一刻」時代からのファンも多かったが、この作品からファンになった者も多かった。その結果として、「らんま」にはついて行けないと言うファンがいる一方で、「らんま」は好きだけど他の作品は知らないと言うファンもいる、というファン層の二極分化傾向を生み出すに至った。
高橋先生の「子供に読んでもらいたい。」という言葉どおり、小・中学生の特に女の子にウケがよかったようで、同人誌界でも連載後期には若い女性の同人が多かった。小・中学生の女の子の多くが乱馬ファンであったのに対し、そうした女性同人の多くが、同性であるあかねに強い思い入れを持っていたという点は、興味深い傾向と言えるだろう。
さて、この作品は子供向けとうたわれた表面上のストーリーとは別に、「浪漫の商人」にも見られた作者自身の立場を投影しているような図式が随所に見られる作品でもあった。それが本当にそうなのかどうかはわからない。
しかし、そうした図式が見え、それがまた読みとして成立しうるところに作品としての面白味があり、そういう意味では質的にレベルの高い作品であったと評価できよう。
尚、初出掲載誌について、上の掲載誌欄では、第1話掲載誌〜最終話掲載誌の範囲のみで示してあるが、詳細は以下のとおりである。
・1987年36号〜1988年49号
<虫垂炎による病気療養のため休載>
・1989年8号〜1991年8号
・1991年10号〜1994年35号
・1994年37号〜1996年12号