簡易リモコンカメラの製作
1998.1.28リモコンカメラで野鳥を狙う
冬から春にかけて我が家の庭に野鳥が来ます。望遠レンズ(400mm)で狙うのですが、少し近付くと気配を感じてすぐ飛び立ち、満足出来る大きさの姿を撮影することが出来ません。そこで簡易リモコンのCCDカメラを手作りし、餌台の近くに設置しました。設置当初はかなり警戒していたようですが、2時間ほどでまず雀がやってきました。そしてヒヨドリもきました。先ずはこのリモコンカメラと、鳥の様子を紹介します。また、使ってみていろいろな問題点が分かりました。これらについても記載します。鶯もまもなく来るでしょう。撮影出来たら別途紹介します。
(1)リモコンCCDカメラの外観
リモコンカメラの外観 2個のギヤーボックスから構成されています。上の箱がカメラを上下に動かし、下の箱で水平に回転させます。白く見えるのがCCDビデオカメラです。
カメラのリモコン操作盤 3V電源で駆動します。
(2)仕様の概要
CCDカメラ(固定焦点式)は親指カメラと称する小型で軽量なものを使用しました。従ってカメラの水平、垂直首振りには,市販のウオームギヤーセット(田宮製 単価850円―写真参照)を利用することとしました。
東急ハンズでギヤセットを購入して持ち帰り、出力軸の回転数を測定したところ、1回転/2秒(約)と希望値(1回転10秒位)より早いが,リモコンのボタン操作でカバーすることにしました。また、カメラを動かすには充分なトルクのあることが分かりました。問題は動作時のギヤ鳴りです。かなり騒々しい音がします。鳥のすぐ近くでこの音がすれば、鳥はびっくりして逃げていきそうです。そこで樹脂製の箱を作り、この中にギヤを納めました。少しは静かになったようです。庭の餌場の茂みの中にカメラを配置し、室内でLCDディスプレイを見ながらビデオに映像を納めるため、15m程の配線をしました。電源,制御信号は特に問題ありませんが、ビデオ信号はかなりなまってしまい、あまり鮮明な映像は得られていません。まずこの改善が必要です。
(3)問題点
いくつかの問題点は既に挙げましたが、これ以外に次の課題があります。順次解決して行くつもりです。
@カメラを動かすと逃げる:餌場とカメラの距離は30〜40cmと近く、カメラヘッドの動きとギヤ音で逃げる
対策 装置全体をケースに入れる
ギヤ部を離す
望遠レンズを用い、距離を離す
常時動かして、慣れさせる
A映像信号の劣化
対策 監視映像線だけ長くし、ビデオデッキは近くに置く
映像線路の見直し
B焦点調整とズーム機能
欲をだせばきりがない
C駆動メカの改良
小型ビデオカメラ(ビデオテープ内蔵)をリモコン操作するには、上記メカでは不十分。
(4)訪れた鳥たち(1月28日設置 その日に来た鳥)
雀 四十雀
ひよどり
めじろ
次の更新時にはもう少しまともな写真を載せます