国蝶 オオムラサキ

 

 

子供の頃、千葉県船橋市に住んでいました。虫が好きで三省堂発行の原色昆虫図譜(昭和25年11月15日発行 600円)を座右の銘とし、夏になると早朝から近くの雑木林に毎日のように通いました。くぬぎの木には樹液が出ているものがあり、ここにはいろいろな虫が集まってきます。早朝はカブトムシやクワガタ、カナブンブンが、昼近くになるとすずめばち、たてはちょう、ごまだらちょうなどが集まってきます。こむらさきに似たオオムラサキというきれいな大きな蝶がいるとの話を聞き、幾度となく探しましたが、結局見つけることが出来なかった記憶があります。それから60年が経過しました。たまたま茨城県の下妻に行く機会がありました。ここにオオムラサキの舞う森があると聞き、訪ねてみました。小貝川ふれあい公園です。あいにく雨模様で蝶の舞う森では蝶の姿は見られず、飼育ネットでオオムラサキを見せてもらいました。蝶は羽を閉じて葉陰にとまっているだけでしたが、生きている蝶を間近で見るのは初めてでした。確かに重量感のある大型のすばらしい蝶です。

 

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小貝川ふれあい公園

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オオムラサキの舞う森

 

飼育ネット内には食草のえのきが植えてあり、成虫の蝶の外、幼虫、さなぎも見ることが出来ました。

 

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終齢の幼虫

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この公園ではオオムラサキが住みやすい環境を整備しております。はやく森で樹液を吸う姿を見たいものです。

 

 

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